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8. 付録

8.3 用語説明

用語 英語 説明

サービス Service サービスはGATTサーバからGATTクライ

アントへ提供され、GATTサーバはインタ フェースとしていくらかの特性を公開しま す。

サービスは公開された特性へのアクセス手 順について規定します。

プロファイル Profile 1つ以上のサービスを使用してユースケー スの実現を可能にします。使用するサービス は各プロファイルの仕様にて規定されます。

特性 Characteristic 特性はサービスを識別する値で、各サービ

スにて公開する特性やそのフォーマットが定 義されます。

ロール Role 役割。それぞれのデバイスが、プロファイ

ルやサービスで規定される役割を果たすこと で、ユースケースの実現が可能になります。

コネクションハンドル Connection Handle リモートデバイスとの接続を識別するため

のControllerスタックによって決定されるハ

ンドルです。ハンドルの有効範囲は0x0000~ 0x0EFFです。

UUID Universally Unique Identifier 一意に識別するための識別子です。BLE規

格ではサービスや特性等を識別するために

16bitのUUIDが定義されています。

BDアドレス Bluetooth Device Address Bluetoothデバイスを識別するための48bit

のアドレスです。BLE規格ではパブリックア ドレスとランダムアドレスが規定されてお り、少なくともどちらか一方をサポートする 必要があります。

パブリックアドレス Public Address IEEEに登録し割り当てられた24bitの OUI(Organizationally Unique Identifier)を含む アドレスです。

ランダムアドレス Random Address 乱数を含むアドレスで、以下の3つに分類 されます。

スタティックアドレス

Non-resolvable privateアドレス Resolvable privateアドレス

スタティックアドレス Static Address 上位2bitは共に1で、残46bitは全てが1 または0ではない乱数からなるアドレスで す。電源断まではそのスタティックアドレス を変更できません。

Non-resolvable privateアド レス

Non-resolvable private

Address 上位2bitは共に0で、残46bitは全てが1

または0ではない乱数からなるアドレスで す。スタティックおよびパブリックアドレス と等しくてはなりません。

短い期間でアドレスを変更することで攻撃 者からの追跡を困難にする目的で使用されま す。

Resolvable privateアドレス Resolvable private Address IRKと24bitの乱数から生成されるアドレス です。上位2bitは0と1、上位の残22bitは 全てが1または0ではない乱数で、下位24bit はIRKと上位の乱数を元に計算されます。

短い期間でアドレスを変更することで攻撃 者からの追跡を困難にする目的で使用されま す。

IRKを対向機に配布することで、対向機は そのIRKを使用してデバイスを特定すること が可能です。

Broadcaster Broadcaster GAPのロールで、Advertisingデータを送信

します。

Observer Observer GAPのロールで、Advertisingデータを受信

します。

Central Central GAPのロールで、物理リンクの確立を行い

ます。Link LayerではMasterと呼ばれます。

Peripheral Peripheral GAPのロールで、物理リンクの確立を受け

入れます。Link LayerではSlaveと呼ばれま す。

Advertising Advertising 接続確立や、データ送信の目的のために特

定チャネル上でデータを送信します。

Scan Scan Advertisingデータを受信します。Scanに

は、ただ受信するのみのPassive Scanと、

SCAN_REQを送信することで追加情報を要

求するActive Scanがあります。

White List White List 接続済みやボンディング済みなどの既知デ

バイスをWhite Listに登録しておくことで、

Advertisingデータや接続要求を受け取ること

を許可するデバイスをフィルタリングするこ とが可能です。

デバイス名 Device Name Bluetoothデバイスに任意につけられたデバ イスを識別するためのユーザフレンドリーな 名前です。

BLE規格では、GAPの特性としてGATT サーバによって対向機に公開されます。

Reconnection Address Reconnection Address Non-resolvable privateアドレスを使用し て、短い期間でアドレスを変更する場合、攻 撃者だけでなく対向機もデバイスの特定が困 難になります。そのため対向機の公開する Reconnection Address特性に新しい

Reconnection Addressを設定することで再接 続時のアドレスを通知します。

コネクションインターバル Connection Interval 接続確立後に定期的にデータの送受信を行 う間隔です。

コネクションイベント Connection Event コネクションインターバルごとにデータの 送受信を行う期間です。

スーパービジョンタイムア ウト

Supervision Timeout 対向機からの応答がなく、リンクが切断さ

れたとみなすタイムアウト時間です。

Passkey Entry Passkey Entry ペアリング方式の一つで、互いのデバイス で6桁の数値入力または、一方で6桁の数値 表示、もう一方でその数値入力を行います。

Just Works Just Works ペアリング方式の一つで、ユーザアクショ

ンを必要としません。

OOB OOB ペアリング方式の一つで、Bluetooth以外の 通信方式で取得したデータを使用してペアリ ングを行います。

IRK Identity Resolving Key Resolvable privateアドレスの生成や解決に

用いる128bitのキーです。

CSRK Connection Signature

Resolving Key データ署名の作成および、受信データの署

名の確認に使用される128bitのキーです。

LTK Long Term Key 暗号化に使用される128bitのキーです。使

用するキーサイズはペアリング時に同意され たサイズになります。

STK Short Term Key キー交換時に暗号化するために使用される

128bitのキーです。TKを用いて生成されま

す。

TK Temporary Key STK生成に必要となる128bitのキーです。

Just Worksの場合は0、Passkey Entryは入 力された6桁の数値、OOBはOOBデータが TKの値となります。

改訂記録

Rev. 発行日

改訂内容

ページ ポイント

1.00 2020.07.15 - 初版発行

製品ご使用上の注意事項

ここでは、マイコン製品全体に適用する「使用上の注意事項」について説明します。個別の使用上の注意事項については、本ドキュメントおよびテク ニカルアップデートを参照してください。

1. 静電気対策

CMOS製品の取り扱いの際は静電気防止を心がけてください。CMOS製品は強い静電気によってゲート絶縁破壊を生じることがあります。運搬や保 存の際には、当社が出荷梱包に使用している導電性のトレーやマガジンケース、導電性の緩衝材、金属ケースなどを利用し、組み立て工程にはアー スを施してください。プラスチック板上に放置したり、端子を触ったりしないでください。また、CMOS製品を実装したボードについても同様の扱 いをしてください。

2. 電源投入時の処置

電源投入時は、製品の状態は不定です。電源投入時には、LSIの内部回路の状態は不確定であり、レジスタの設定や各端子の状態は不定です。外部 リセット端子でリセットする製品の場合、電源投入からリセットが有効になるまでの期間、端子の状態は保証できません。同様に、内蔵パワーオン リセット機能を使用してリセットする製品の場合、電源投入からリセットのかかる一定電圧に達するまでの期間、端子の状態は保証できません。

3. 電源オフ時における入力信号

当該製品の電源がオフ状態のときに、入力信号や入出力プルアップ電源を入れないでください。入力信号や入出力プルアップ電源からの電流注入に より、誤動作を引き起こしたり、異常電流が流れ内部素子を劣化させたりする場合があります。資料中に「電源オフ時における入力信号」について の記載のある製品は、その内容を守ってください。

4. 未使用端子の処理

未使用端子は、「未使用端子の処理」に従って処理してください。CMOS製品の入力端子のインピーダンスは、一般に、ハイインピーダンスとなっ ています。未使用端子を開放状態で動作させると、誘導現象により、LSI周辺のノイズが印加され、LSI内部で貫通電流が流れたり、入力信号と認識 されて誤動作を起こす恐れがあります。

5. クロックについて

リセット時は、クロックが安定した後、リセットを解除してください。プログラム実行中のクロック切り替え時は、切り替え先クロックが安定した 後に切り替えてください。リセット時、外部発振子(または外部発振回路)を用いたクロックで動作を開始するシステムでは、クロックが十分安定 した後、リセットを解除してください。また、プログラムの途中で外部発振子(または外部発振回路)を用いたクロックに切り替える場合は、切り 替え先のクロックが十分安定してから切り替えてください。

6. 入力端子の印加波形

入力ノイズや反射波による波形歪みは誤動作の原因になりますので注意してください。CMOS製品の入力がノイズなどに起因して、VILMax.)か VIHMin.)までの領域にとどまるような場合は、誤動作を引き起こす恐れがあります。入力レベルが固定の場合はもちろん、VILMax.)からVIH

Min.)までの領域を通過する遷移期間中にチャタリングノイズなどが入らないように使用してください。

7. リザーブアドレス(予約領域)のアクセス禁止

リザーブアドレス(予約領域)のアクセスを禁止します。アドレス領域には、将来の拡張機能用に割り付けられているリザーブアドレス(予約領 域)があります。これらのアドレスをアクセスしたときの動作については、保証できませんので、アクセスしないようにしてください。

8. 製品間の相違について

型名の異なる製品に変更する場合は、製品型名ごとにシステム評価試験を実施してください。同じグループのマイコンでも型名が違うと、フラッ シュメモリ、レイアウトパターンの相違などにより、電気的特性の範囲で、特性値、動作マージン、ノイズ耐量、ノイズ幅射量などが異なる場合が あります。型名が違う製品に変更する場合は、個々の製品ごとにシステム評価試験を実施してください。

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