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プロジェクト概要

ドキュメント内 Microsoft Word - 1.序文.doc (ページ 61-75)

3-1 プロジェクトの基本計画 3-1-1 当初要請内容の概略

1)C/P、裨益者 DINAMA。

サンタルシア川流域の人口約208万人(ウルグアイの人口の6割)

2)プロジェクトサイト

モンテヴィデオ首都圏、サンタルシア川流域。

3)上位目標

モンテヴィデオ首都圏の河川の水質が改善され、住民の衛生環境が改善される。また、

将来における水質悪化が未然に防止される。

4)プロジェクト目標

モンテヴィデオ首都圏におけるDINAMAと関連諸機関の水質管理能力が向上する。

5)成 果

① DINAMAの汚染源管理能力を強化する。

② 関連諸機関との協調による汚染源管理システム構築を支援する。

③ サンタルシア川流域汚染源総合GIS情報システム構築を支援する。

④ サンタルシア川流域水質シミュレーションモデル構築を支援する。

6)投 入

① 長期専門家(汚染源管理)30MM(1年目6MM、2年目12MM、3年目12MM)

② 短期専門家(河川水文、GIS、水質シミュレーション、社会経済)4名×1.5月×2年

=12MM

③ 第三国専門家の派遣 1名×1月×4年=4MM

④ 在外事業強化費

3-1-2 ステークホルダー分析

(1)DINAMA(全体)

<ポジティブな部分>

① アルゼンチンとの国境河川ウルグアイ河河岸に建設されたBotnia製紙工場の水質汚染 を巡る問題で、MVOTMA大臣をはじめとして現在のDINAMA職員の士気は全体とし て相当高い。

② DINAMA技術者の問題意識は高い。

③ DINAMA技術者の勤務は極めて多忙であり、勤務態度は良好である。

④ DINAMA技術者の未知の技術への関心は極めて高い。

<ネガティブな部分>

① 水量管理行政(DNH)ほか、関係省庁(MGAP、OSE)との連携が不十分。

② DINAMA内部の調整機能、情報共有が不十分。

③ DINAMA組織内の職務分掌が不明確。

④ 地方自治体、関係省庁との連携を図るための制度が欠如。

⑤ 関連法規の県条例・制定のプロセスが不十分。

(2)DINAMA環境評価部

<ポジティブな部分>

① 学歴の側面では一般的に優秀であり、科学修士取得者在職。

② 職員の定着率が高い。

③ 水質汚濁の問題点と基礎的なデータ解析が可能。

<ネガティブな部分>

① 水質データの高度な解析能力が不十分。

② 水域区分と環境基準の達成プロセスとの相関についての認識が不十分。

③ 環境管理部との連携が不十分。

(3)DINAMA環境管理部

<ポジティブな部分>

① 部全員がISO14000認定制度の知識を取得済み。

② 職員の定着率が高い。

③ 一部が契約職員ではあるが、2年間の嘱託契約で比較的長期の雇用形態。

<ネガティブな部分>

① 汚染物質による汚染機構(メカニズム)の概念理解が不十分。

② 生活排水、廃棄物処分場の浸出水による環境影響認識が不十分。

③ 点源・面源管理に関する知識・技術が不十分。

④ 環境評価部との連携が不十分。

(4)DINAMA環境分析課

<ポジティブな部分>

① 全員がすべての手分析、機器分析における指定のSOPに対応可能。

② 水試料の毒性試験が可能。

③ 職員の定着率が高い。

④ 環境分析ネットワークが構築され、加盟分析所46ヵ所に指導を開始している。

⑤ ISO/IEC 170025検査機関認定の手続きが進行中である。

<ネガティブな部分>

① 導入予定のICP/MSの運用知識が不足。

② 分析における不確実性算出法の知識が不足。

③ 分析データのデジタル処理技術、データベースシステム(SISILAB)へのデータ処理 能力が不十分。

(5)IMM環境管理課

<ポジティブな部分>

① 独自の水質モニタリングシステムを構築済み。

② 県の年次環境報告書を作成している(最新版:2006年)。

③ 県の公害モニタリングレポートを作成している(最新版:2006年)。

④ 国家レベルの基本法、個別法に基づく県条例を制定している。

⑤ IMM、IMC及びIMSJの3県から構成される組織(Agenda Metropolitana)が、2005年

7月に設立され、交通整備、土地利用、上下水道整備、廃棄物処分など様々な共通問 題を討議されており、河川の問題として、サンタルシア川、Las Piedras沢、Pando沢、

Carrasco沢及びSolis沢の流域管理についても検討されている。

<ネガティブな部分>

① DINAMAとの関係が良好ではない。

(6)IMC環境管理課

<ポジティブな部分>

① SISICA用にサンタルシア川支流のモニタリング地点を新たに設定した。

② 水質モニタリングで比較的容易な pH、水温、電気伝導度、BOD、大腸菌郡数だけで なく、COD、分光光度計による窒素及び燐も分析可能

<ネガティブな部分>

① 水質管理業務が多部署(環境管理部、衛生管理部、管理部)に分散。

② 県条例の制定プロセスが欠如。

(7)IMSJ、IMF、IMLの衛生課

<ポジティブな部分>

① 水質モニタリングはpH、水温、電気伝導度、BOD、大腸菌郡数の測定のみが可能。

<ネガティブな部分>

② データ整理・解析能力が不十分。

③ SISICAへの対応能力が低い(データ入力が困難)。

④ 職員の定着率が低い。

⑤ 県条例の策定プロセスが欠如。

(8)DINASA

<ポジティブな部分>

① ステークホ ルダー参加 型の意思決 定機構の導 入を考慮し た国家水資 源計画(Plan Nacional de Recursos Hídricos)及び国家上下水道計画(Plan Nacional de Agua Potable y Saneamiento)を策定中。

② 2008年1月より DNH の水文、利水分野が移管、河川の水量管理を担当する予定。

MVOTMA の傘下に流量観測部門及び上下水道部門(OSE)がそろうことになり、水

質管理能力が向上される見込み。

<ネガティブな部分>

③ 局長以外の人件費は世界銀行から拠出された資金で運営されている。

④ 今後の予算配分、組織・体制づくりが不明確。

(9)MGAP

<ポジティブな部分>

① 土地利用情報を管理。

② JICA の別プロジェクトにおいて分析機器の供与を含む技術協力プロジェクトの開始 が合意されたことから、これらの供与機材を DINAMA と共同利用することを考慮し ている。

③ 農薬汚染問題を検討中。

<ネガティブな部分>

① 農牧業における点源・面源汚染の発生源管理が不十分。

(10)OSE

<ポジティブな部分>

① 上水道水源の水質モニタリング、放流下水の水質モニタリングを実施している。

② 水質モニタリングデータによる現状把握や過去の状況との比較検討の必要性を十分に 認識している。

③ 河川水質管理のために関係機関の協力が不可欠であることを認識している。

<ネガティブな部分>

① 上水道取水源周辺の汚染源データを把握していない。

3-1-3 問題分析

ステークホルダー分析から DINAMA 及び関連機関の能力向上に係る問題点を以下に列挙す る。

(1)DINAMA

① DINAMA内部の調整機能、情報共有が不十分。

② DINAMA組織内の職務分掌が不明確。

③ 地方自治体、関係省庁との連携を図るための制度及び努力が不十分。

④ 関係省庁(MGAP、OSE等)との連携調整機能が不十分。

⑤ 関連法規に関する地方自治体条例制定への支援が不十分。

(2)DINAMA環境評価部

① 水質データの解析能力が不十分。

② 水域区分と環境基準の達成プロセスの相関についての認識が不十分。

③ 水質汚濁のデータ解析能力が不十分。

(3)DINAMA環境管理部

① 汚染機構(発生源別の排出特定及び水域生態系における汚染物質の挙動)の理解が不 十分。

② 生活排水、廃棄物処分場の浸出水に対する環境影響認識が不十分。

(4)DINAMA環境分析課

① 導入予定のICP/MSの運用知識が不足。

② 分析における不確実性算出法の知識が不足。

③ 分析データ処理能力が不十分。

(5)IMC環境管理課

① 水質管理が多部署(環境管理部、衛生管理部、管理部)に分散。

② 県条例による規制強化の概念が不十分。

(6)IMSJ、IMF、IMLの衛生課

① 水質モニタリングは簡易測定以外不可能。

② データ整理・解析能力が不十分。

③ 職員の定着率が低い。

④ 県条例による規制強化の概念が不十分。

3-1-4 CD支援課題

本プロジェクトの実施・関係機関を対象にCAを実施した。

アセスメント項目は、JICA の「開発課題に対する効果的アプローチ・水質汚濁(2005年10 月)」の付属資料6.「キャパシティ・アセスメントチェックリスト」を参考に、「モンテヴィデ オ首都圏水質管理強化計画調査」において策定されたM/Pの項目及び本プロジェクトの目的・

成果に関連のある項目を抽出した。

アセスメントは関係者へのヒアリング、現場視察及び関連報告書・資料を参考にして取りま とめた。以下に関係機関別の面談者リストを表示する。なお、関係者面談が実施できなかった 機関に関しては主な情報源を記載するにとどめる。

機 関 面談者・情報源

DINAMA環境評価部

M. Hill環境評価部部長

G. Yorda環境評価部次長

L. de León海洋学士、湖沼学専門

C. García海洋学士

N. García Acosta農業経済学士 J. Martínez農業技師

DINAMA環境管理部

S. Aguinaga環境管理部部長

R. Lucas環境管理部次長

J.P. Peregalli環境管理部技術顧問

M.J. del Campo環境管理部技術顧問

DINAMA環境分析課 S. Castro Scarone環境分析課課長

P. Simone技術標準化品質管理室室長

COTAMA

関連法制度

・ 環境保護法(法No.17283)

・ 水法(政令・法No. 14859)

・ 政令No. 253/79(公害防止規則)

・ 政令No. 99/005(水域類型化規制)

D. Greiff水・衛生部部長

DINASA 【2008年よりDINASAへ移管されるDNHの水文、利水文分野

についての面談者】:

A. Rodríguez水理局水資源部部長(DNH)

機 関 面談者・情報源

D. Cortis水理局水資源部建設技師(DNH)

OSE

E. Fierro操業部部長

J. Ascue操業部排水課課長

S. Gigena操業部化学学士 M. Guarnien操業部生物学士 M. Heerhoff操業部生物学士

Montevideo県

関連報告書

・ Programa Monitoreo de Cuerpos de Agua Informe Anual 2005

(2005年水質モニタリング報告書)

・ Informe Ambiental de Montevideo 2006(2006年Montevideo県 環境報告書)

・ Evaluación de la Contaminación de Origen Industrial. Informe Anual 2006(2006年産業公害評価報告書)

Canelones県 M. del C. García衛生管理部分析所所長

I. Machado B.環境管理部環境管理技師

San José県 L. Trujillo衛生課課長

Florida県

関連報告書

・ SISICA. Informe 2005. Cuenca del río Santa Lucía(2005年 SISICA報告書Santa Lucía河川流域)

Lavalleja県

関連報告書

・ SISICA. Informe 2005. Cuenca del río Santa Lucía(2005年 SISICA報告書Santa Lucía河川流域)

CAの結果について、付属資料6.「キャパシティ・アセスメントチェックリスト」を参照の こと。

上記問題分析及びCAの結果、DINAMA及び関連機関の能力向上のためには以下の課題があ げられる。

1)汚染源管理に係る関係機関の協調システムの確立:DINAMA内部の調整機能、情報共有、

組織内の職務分掌の明確化、地方自治体、関係省庁(MGAP、OSE)との連携調整機能が 不十分である。関係省庁との連携を図るための制度・調整能力及び関連法規の地方自治体 条例・制定のプロセスが不十分である現状を改善する必要がある。

2)水質モニタリングデータ処理能力及びデータ活用能力の強化:DINAMAは、水質データ の解析能力、汚染機構の概念把握、水域区分と環境基準の達成プロセスの相関等に関する 能力が不足しているため、河川及び排水に係る水質モニタリングデータ処理能力及びデー タ活用能力の強化が必要である。

3)汚染源に対する査察・評価・指導能力の強化:DINAMA は、約500社の汚染源データベ ースを構築しているが、そのデータベースシステムの利用に関する知識に乏しいため、汚 染源管理に係る業種別汚染源モニタリングデータの構築方法及びデータの解析能力、汚染 源に対する査察・評価・指導能力の強化が必要である。

3-1-5 基本計画案

上記に基づき、本プロジェクトの基本計画案は以下のように取りまとめられる。

1)汚染源管理に係る関係機関の協調システムの確立支援

St/Cへの関係機関の参加、協力関係の構築、共同水環境管理への合意の形成を促すとと もに、T/C による実務協議の継続のための場を提供し、汚染源管理に係る関係機関の協調 システムの確立を支援する。

ドキュメント内 Microsoft Word - 1.序文.doc (ページ 61-75)

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