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プロジェクトの効果

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4章  プロジェクトの効果

4-1

第4章  プロジェクトの効果

4−1  プロジェクトの効果

  本プロジェクトの実施により西カリマンタン州の母子約

143

万人が直接的に、また、州人口の約

390

万人が間接的に裨益する。同州の公的医療

11

施設の医療機材整備を図るという本プロジェクトの実施 により次のような効果が期待できる。

4.1  プロジェクトの実施による効果と現状改善の程度

(1)

直接的効果

現状と問題点 プロジェクトでの対策 効果・改善の程度

  医療施設インフラが整備され ておらず、当該医療施設の中心 的な診療活動となっている産科 救急ケアの提供が困難となって いる。

協力対象事業

  ・医療機材の調達・整備   ・ソフト・コンポーネントの実

「イ」国政府

  ・機材の運営・維持管理に必要 となる人員の配置

  ・機材の維持管理に係る経費の 手配

医療施設インフラが整備されることに より、以下に掲げるような改善が期待で きる。

1)

外来患者数、帝王切開件数の増加

2)

死産比(死産数/出産数)の減少    

3)

院内死亡率(特に乳児死亡率なら

びに妊産婦死亡率)の減少

「イ」国では、貧困層住民も無料で医 療サービスを享受できる保障制度がある ことから、貧困層も含む地域住民がより 適切な産科救急ケア・サービスを享受す ることが可能となる。

(2)

間接的効果

医療施設ならびに診療ネットワークに対する信頼性の向上に貢献

本プロジェクトが実施されることのより、保険センターを中心とする一次医療施設と対象医療施設(二次医療施 設)間における既存のネットワークに対する信頼性が更に高まる。

西カリマンタン州における乳児死亡率(

IMR

)及び妊産婦死亡率(

MMR

)の改善

本プロジェクトが実施されることにより、西カリマンタン州の

IMR

及び

MMR

の改善につながるものと期待さ れる。

4−2  課題・提言

  対象医療施設の機能改善がより円滑かつ効果的に実施し得るためには、次に掲げるような課題・提 言に対し真摯に対応していくことが求められる。

(1)

機材の保守・維持管理

  調達される機材をより有効に活用するためには、医療施設の使用者による日常点検体制の強化が必 要である。特に、精度管理や保守が困難な検査機材などや持続的消耗品の調達が必要となる機材につ

4章  プロジェクトの効果

いては、各医療施設が医療機材代理店との関係を保持しながら、保守・調達管理に努めることが必要 である。ソフト・コンポーネントによって各医療施設における保守・維持管理体制の強化支援を計画 しているが、各施設の担当者によって機材管理台帳や機材に附帯する各種マニュアルを継続的に管理 していくことが、外部サービス業者との調整の効率化や機材の有効活用に繋がっていく。

(2)

施設運営に関する意識向上

  地方分権化の推進に伴い医療施設の予算ならびに人員の管理は地方政府に委譲された。対象各医療 施設の職員は地方政府と密に連携を執り主体的な施設運営に努めることが求められる。

4−3  プロジェクトの妥当性

  中央ならびに西カリマンタン州における保健開発計画において、医療施設インフラの整備が重点政 策に掲げられていること、医療施設の運営ならびに調達医療機材の維持管理に係る予算措置が現行の 体制で対応可能なこと、また、対象医療施設では、貧困層住民に対しても裨益が期待されること等、

協力対象事業を実施し本プロジェクトの推進を支援することは妥当であると判断される。

(1)

施設・機材の運営・維持管理体制

  本プロジェクトの実施に際し、従来の運営体制を見直しするというような診療体系の変更予定 はなく、協力対象事業による医療機材の調達も既存機材の更新・補充を中心とするもので、これ まで機材の老朽化・不足から停滞が見られた診療活動の活性化を主目的としている。このため、

運営・維持管理は現状の要員・診療体制の下で十分に対応可能と判断される。

(2)

予算措置

  協力対象事業によって調達が予定される医療機材において、新たな増加が予測される運用費は、対 象医療施設全体で年間総額約

5

百万円と試算される。対象医療施設を所管する各自治体より予算手当 てに係る確約を取り付けていること、更に、増加傾向を示している施設運営予算の手配状況を考慮す れば、増加に伴い必要となる運用費の予算措置は可能と判断される。

(3)

貧困層も含む地域住民の産科救急ケア・サービスに対するアクセス機会の向上

  イ国では、貧困層住民も無料で医療サービスを享受できる保障制度があることから、貧困層も含む 地域住民がより適切な産科救急ケア・サービスを享受することが可能となる。

4章  プロジェクトの効果

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4−4  結論

  本プロジェクトは、前述のような効果が期待されると同時に、本プロジェクトが広く地域住民の

BHN

向上に寄与するものであることから、協力対象事業に対してわが国の無償資金協力を実施する ことの妥当性が確認できる。更に、本プロジェクト実施後の運営・維持管理についても、「イ」国側体 制は人員、資金とも十分で問題ないと考えられる。更に

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に記載した課題・提言に対し真摯に対応 すればより効果的なプロジェクトの実施に繋がるものと考える。

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