第3章 タール炭田開発
3.1.2 ブロック II
2002
年、中国Shenhua Group Corporation
は、ブロックII
の開発と山元発電所300MW 2
基の 建設に興味を持ち、Thar 炭田の石炭を経済ベースで利用すべく136
名の石炭開発技術者、地質 技師、地下水専門家、発電専門家を現地に送り込んだ。ブロックII
にキャンプを設営し、2 年間作 業を続けた。2004 年に同社は、総合F/S
を作成提出した。その内容は、Thar 褐炭資源は、露天 採掘方法で経済的に採掘でき、山元発電所(第一段階 600MW、最終的には3,000MW
にスケー ルアップ)に適していると結論している。その開発範囲は、55km2である(Thar炭田全体 9,000km2 の0.6%)。
Shenhua Group
は、ブロックII
で発電した電気をkWh
当たり5.6UScents
でのトランスミッション ラインに乗せることを希望した。そのとき、IPP は、政府に対し6.5UScents
で販売していた。しかし、WAPDA
は、kWh当たり5.3UScents
での買い取りを主張し、その結果、交渉は決裂した。その後、国とシンド州の費用でドイツの
RWE
が実施したF/S
は、Thar炭田の最初の発電の経済ベースで の発電単価は、欧州並みの7.6UScents
であった。2008
年5
月シンド州政府は、現Coal and Energy Department
の前組織Mines and Mineral Development Department
を通して官民共同事業体結成を呼びかけた。資本比率:民60%と官 40%、マネージメントは民が持つ。その結果、“Sindh Engro Coal Mining Company”がスタートし、
中国
Shenhua Group
が残したブロックII
の開発を行うことになった。(The writer is SecretaryCoal and Energy Development Department, Government of Sindh. Published in the Express Tribune, January 30
th, 2012)
出典: Survey of Pakistan (Nov. 2002)
図3.1-4 ブロック II 等値線図 (左:累計炭層丈, 右: オーバーバーデン)
出典 :Geological Survey of Pakistan (Nov. 2002) (断面位置は図3.1-4に示す)
図3.1-5 ブロック II 断面図
出典: Geological Survey of Pakistan (Nov. 2002)
図3.1-6 ブロックIIの発熱量等値線図(到着ベース)
出典: Borehole data:U.S. Department of Interior/U.S. Geological Survey Open-File Report 94-167
図3.1-7 ブロックII周辺の炭層対比図
出典: Original data from TCEB and modified by JICA Study Team
図3.1-8 炭層対比図位置図
SECMC、RWE、SINOCOAL
からなる共同作業チームは、RWEにおいて作業を進め、3D地質モデル、採掘設計・重機選択、コスト計算を行った。
SECMC
チームはSINOCOAL
に拠点を置き、採掘位置の見直し、重機選択、地表水、抜水、炭鉱施設配置、コストモデルなどを見直した。
Bankable F/S(BFS)は、SECMC
によりまとめられた。地下水モデル及び抜水計画は、RWEにより作成 された。最終報告書は、2010 年
8
月に、カラチで、SECMC、SINOCOAL、HBP/SRK、RWE の専門家で作成さ れ 、2010 年8
月31
日 に シ ン ド 州 政 府Board of Directors of Coal & Energy Development
Department
に提出された(SECMC presentation data on Oct.20, 2010)。SECMC
によるブロックII-BFS
の要旨は以下の通りである。・生産規模: 石炭 6.5百万㌧/年 剥土量(オーバーバーデン/インターバーデン)
39 – 42
百万m
3/年
・採掘方法/重機設備: トラック/ショベルを使用した露天採掘(Bucket Wheel Excavatorは使用しない)
表3.1-3 採掘方法と重機選定
オーバーバーデン 石炭 Variant
-1(T&S)
Removal & transfer through T&S to the dumping site
Removal through T&S & transfer through IC to stock yard
Variant -2 (IC-Spreader)
Removal through T&S & transfer through WTS & Conveyors to the spreaders at the dumping site
Removal through T&S & transfer through IC to stock yard
(注)
WTS: Waste Transfer station IC: In-pit Crusher
出典: BFS of SECMC Block II
「パ」国政府は、Jamshoro の重油炊き発電所を石炭専焼の発電に切り替えることを決めた。DECMC あ るいは、Sindh-Engro Coal Company は、ブロック
II
の山元発電所に石炭を供給する前に、CoalOff-take
契約を結び、Jamshoroの発電所に石炭を供給することを提案している。Selected Equipment Variants – Overburden
Shovel
Mine (-115m AMSL)
Conveyor Belt
Shovel
Mine (-115mAMSL)
Outside Dump (+180 m AMSL)
Inside Dump