第 7 章 文字設定
7.1 フォント指定
7.1.1
フォント:font プロパティ●初期値:プロパティを参照 ●適用対象:すべての要素 ●値の継:する
このプロパティは
,font-style,font-variant,font-weight,font-size,line-height,font-familyの6個のプロパティをまとめて指定するためのショートハンドです.
フォントプロパティを 指定すると,各プロパティの値は初期値にいったんリセットされ ます.そして,フォントのショートハンドで明示的に指定したプロパティについてその値 に設定されます.font プロパティに指定する順序は以下のとおりです.
1. font-style,font-variant,font-weight の値は省略可能で,この三つの中での順序は問い
ません.
2. font-size 値は省略できません.
3. line-height の値は省略可能です.font-size と line-height の値は “/” で区切ります.(例:
14q/25q)
4. font-family は省略できません.複数の フォントファミリをカンマで区切って指定でき
ます.
/* 文書タイトル */
.CoverPage h1 {
font: bold 30pt "源ノ角ゴシック JP", sans-serif;
text-align: center;
}
7.1.2
フォントサイズ:font-size プロパティ●初期値:medium ●適用対象:すべての要素 ●値の継承:する フォントのサイズを指定します.
/* 本文 */
body {
font-size: 12pt;
line-height: 1.5;
font-family: "Source Sans Pro", "源ノ角ゴシック JP", sans-serif;
}
6) serif.初期値の serif は変更できます.
7) このフォントの選択方法は,1文字1文字に対してどのフォントにグリフがあるか調べる方法に変更もできま す.
7
7.1.3
フォントの種類:font-family プロパティ●初期値:ユーザエイジェントに依存6) ●適用対象:すべての要素 ●値の継承:する フォントの種類を指定します.フォントの種類は,フォント名かキーワードで指定しま す.キーワードは以下のいずれかで,ゼネリックフォントファミリと 呼ばれます.
• sans-serif:装飾はほとんどまたは一切ない先端を持つ傾向のあるフォントです.
Helvetica などのひげ飾りなしのプレーンフォントです.日本語ではゴシック系のフォ ントです.
• serif:Times などのなどのひげ飾り付きのフォントです.日本語では明朝系のフォン
トです.
• monospace:等幅フォントです.文字幅が等しいフォントです.
• fantasy:装飾のあるフォントです.
• cursive:文字をつなげて書く手書きのような特性を持つ筆記体フォントです.
"Times New Roman" のようにフォント名にスペースが含まれる場合は,ダブルクォーテ ーションまたはシングルクォーテーションで 囲みます.
カンマで区切って複数のフォントを指定できます.ユーザ環境で利用できるフォントが 記述順に選ばれます.AH Formatter は,文字列をスクリプトの種類ごとに区切り,スクリ プト単位で最初に指定されているフォントから割り当てていきます.例えば,日本語フォ ントの多くはラテンスクリプトをサポートしますので,font-family: "源ノ角ゴシック JP",Helvetica;という指定の場合,ラテンスクリプトと日本語にも "源ノ角ゴシック
JP" が割り当てられる結果となります7).次のようにラテンフォントを先に指定すること
で,MS ゴシックの前にHelveticaが採用されるようになります.
font-family: Helvetica, "源ノ角ゴシック JP", sans-serif;
指定したフォントがシステムに 存在しないときのために,serif ,sans-serifなどのゼネリ ックフォントファミリを最後に指定するとよいでしょう.
7.1.4
フォントの太さ:font-weight プロパティ●初期値:normal ●適用対象:すべての要素 ●値の継承:する フォントの太さを指定します.
• normal:標準(数値指定では400).
• bold:太字(数値指定では700).
• lighter:1段階(数値指定では100)細くする.
• bolder:1段階(数値指定では100)太くする.
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• 数値指定:100,200,300,400,500,600,700,800,900のいずれか.100が最も細 く,900が最も太い.
7.1.5
イタリック体・斜体:font-style プロパティ●初期値:normal ●適用対象:すべての要素 ●値の継承:する フォントをイタリック体や斜体に指定します.
• normal:標準(立体).
• italic:イタリック体.
• oblique:斜体.
italic は,初めから斜めに傾けてデザインされたフォントですが,oblique は単純に元の フォントを傾けたものです.italic 指定したフォントにイタリック体がない場合は,そのフ ォントを斜めに傾けて表示します.
AH Formatter では,oblique を指定しても italic と同じように処理します.
日本語フォントには,イタリック体はほとんど存在しないので,italicを指定しても
obliqueを指定しても同じ表示になります.(日本語フォントでも,欧字に対してはイタリ
ック体を持っているものは多いです.)
italicとoblique
7.1.6
スモールキャピタル・フォント機能:font-variant プロパティ●初期値:normal ●適用対象:すべての要素 ●値の継承:する
フォントをスモールキャピタルにするときに指定します.英小文字などでのみ有効です.
• normal:標準(何もしない).
• small-caps:スモールキャピタルにする.
• <keyword>:OpenType機能に対応する oldstyle-nums など,他にも多数のキーワード があります.
これらはOpenTypeフォントの機能を使って表示されます.OpenTypeフォントが対応
していない場合,スモールキャピタルはAH Formatterによってエミュレートされます.
8) 現在,AH Formatter は単一のリソースのみ対応しています.
9) 初期設定値の1.2は変更できます.