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フレキシブルな 銅のより線

ドキュメント内 制御盤設計者のための電気安全技術 (ページ 35-56)

公称断面積:0.5~630 m

m

2

素線の最大径の規定あり

(可とうケーブル用途)

振動のある固定据付け機械用 可動部への接続用

頻繁に運動する機械装置用 6

クラス5 より更に フレキシブルな 導体を用いた 銅のより線

公称断面積:0.5~300 m

m

2

素線の最大径の規定あり

(クラス5より小さい)

導体のクラス分類

用途に応じたケーブルの選択すること!

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配線に対する基本的要求

1端子に対し1本の導体を接続する。

(端子が複数導体接続用に設計されている場合を除く)

保護導体は、1 端子に1 本だけを接続する。

端子台の端子には、図面上の表記と一致する記号でマーキングもしくはラベル 付けをする。

識別方法は、数字、英字、色、又は色と数字の組合せ、色とアルファベットの組 合せでもよい。数字にはアラビア数字を、英字にはローマン体を用いる。

誤接続によってリスクが発生する可能性がある場合は、導体・端子を識別でき るようにする。

識別用タグは、読みやすく、耐久性があり、設置環境に適した材料を選択する。

端子台では、内部配線と外部配線とが端子上で交差しないように配線を行う。

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エンクロージャ内での配線(13.3)

エンクロージャ内の導体は、基本的に固定する。

非金属製ダクトは、難燃性の絶縁材料を用いる

エンクロージャ内に取り付ける電気装置は、前面から配線変更できるようする べきである。機器をエンクロージャ裏面で接続する場合には、扉か外開き式 パネルを用意する。

扉や可動部分に取り付ける部品への接続は、可とう性導体を用いる。

ダクトに収納しない導体やケーブルは、適切に保持する。

エンクロージャ外への制御用配線には、端子台又はプラグ・ソケット対を介し て接続する。

配線は固定する!

ダクトなどに納める

外部との接続は端子台 を通じてとあるが 断路器は直接接続が望

ましいと要求

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配線の端子接続

端子台の仕様として

複数配線可能であればOK

端子接続は、1端子1本が基本

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導体の識別

RY35K

マークチューブなどを使用した 文字による識別

英字とアラビア数字の組み合わせ 配線色による識別

R Y 1O R Y 1I R Y 2O R Y 3O R Y12O

R Y 2I R Y 3I R Y12I R Y22O R Y22I

RY 1 RY 2 RY 3 RY12 RY22

端子台に 端子番号を記載

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給電目的 配線色(IEC60204-1:2005) 交流電力回路 黒(中性線はライトブルー)

動力回路 黒

保護接地線 緑・黄の組合せ 交流制御回路 赤

直流制御回路 青 主電源断路時の充電部 ---

インターロック回路 オレンジ (IEC60204-1:2005の要求事項)

使用可能色: 黒、茶、赤、オレンジ、黄、緑、青(ライトブルーを含む)、紫、灰、白、

ピンク、ターコイズ(青緑)

保護導体線: 緑・黄の組合せは保護導体以外に使用してはいけない。 (7:3)

例外規定: 完全な内部配線済みの状態で購入した個別装置 所定の色の絶縁物が入手不能の時

「緑・黄」の組合せ以外で多心ケーブルを使用する時

配線色

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保護導体の接続

もしくは「PE」の 表示

外部保護接地導体

各電気機器、露出金属部からの接続 各電気機器、露出金属部からの接続

保護導体は、1 端子に 1 本だけを接続する

バーの固定端子との

共用はNG

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外部保護接地導体による

感電保護

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電気設備は、充電部への人体または身体の一部の接触(感電)

から保護しなければならない。充電部とは、電圧がかかっている電 極である。IEC60204-1では、充電部は「正常使用状態で電圧が印 加される導体及び導電性の部分」と定義される。

• 直接接触( 3.13)

– 充電部 ( 正常時に電圧が印加 されている ) への接触

• 間接接触 ( 3.27

– 故障によって充電部となって しまった金属部分 ( 露出導電 性部分:正常時は触っても感 電しない ) への接触

直接 間接 接触

接触

感電保護

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電源の自動遮断による(6.3.3)

露出導電性部分の保護ボンディング(8.2.3)

保護ボンディングをした上で接地系統により方策を選択する。

a) TN 接地系統 (欧米)

絶縁不良発生時に電源を自動的に遮断する過電流保護機器を使用する。

b) TT 接地系統 (日本、イタリアの一部)

充電部から露出導体又は接地への絶縁不良発生時に電源を自動的に 遮断する漏電保護機器(漏電遮断器)を使用する。

c) IT 接地系統

絶縁不良発生時に自動的電源遮断を促す絶縁監視機器又は漏電保護 機器を使用する。

M

外部保護接地線への 接続PE端子

保護ボンディング 電動機

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接地に関する要求

「保護ボンディングは,間接接触による感電から人を保護するための基礎となるものである」

保護ボンディング回路は,次のもので構成する。(8.2.1)

- PE端子

- 電気装置内の保護導体

- 電気装置の露出導電性部分及び導電性構造部分

- 機械の構造を形成する外部導電性部分 保護導体の断面積は次による。(8.2.2)

- JIS C 60364-5-54の543(JIS B 9960-1の表1)、又は、

- 該当するならば,IEC 60439-1の7.4.3.1.7。

- 保護ボンディング回路の導通連続性の確保(8.2.3)

- 保護ボンディング回路に開閉接点を挿入してはならない(例外あり)。(8.2.4)

- 保護導体の接続点には文字PE又は次の図記号を表示すること。(8.2.6)

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図2 機械の電気装置のための

等電位ボンディングの例より( JIS B9960-1:2008)

M

外部機能接地線への 接続FE端子

外部保護接地導体への 接続PE端子

保護ボンディング

機能ボンディング

制御回路電源 敏感な電気装置

機械の電気装置

①機能ボンディングと保護ボンディングの兼用

②機能ボンディングを保護を保護接地線もしくは機能接地線へ接続する

電動機

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感電保護に対する要求

直接接触

に対する保護 (6.2)

エンクロージャによる保護(6.2.2) 絶縁物による充電部の保護(6.2.3) 残留電圧に対する保護(6.2.4)

バリアによる保護(6.2.5)

人体が届かないところへの配置による保護 又は、オブスタクルによる保護(6.2.6)

間接接触

に対する保護 (6.3)

接触電圧の 発生防止 (6.3.2)

クラスⅡ装置使用

又は同等の絶縁による保護(6.3.2.2) 電気的分離による保護(6.3.2.3)

電源の自動 遮断による保 護(6.3.3)

電源系統 で選択

a) TN接地系統 b) TT接地系統 c) IT接地系統 PELV使用による保護(6.4)

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個別のグランド、ブッシングなどを用いてケーブル又はダクトをエンクロージャ 内に引き込む場合は、エンクロージャの保護等級に合わせる。

エンクロージャ外の導体や接続部は、コンジットやケーブルトランキングシス テム等のダクト内に収納しなければならない。

(適切な保護をもつケーブルは、この限りでない。)

ポジションスイッチ、近接スイッチ等の専用ケーブルは十分短く、損傷のリス クを最小にする配置と保護を行えばダクトに収納しなくてもよい。

ペンダント形操作盤の荷重は,可とうコンジット又は可とう多心ケーブル以外 の手段で保持しなければならない。

エンクロージャ外での配線(13.4)

ブッシングなどによる

保護等級の維持 ケーブルに

直接荷重をかけない

ように使用・保管する

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可動部への配線(13.4)

可動部に用いるケーブルは、接続箇所に機械的引張りがなく、過度の曲げが 生じない方法で保持しなければならない。そのためにループ状に保持する場 合には、少なくともケーブル直径の10 倍の曲げ半径がとれる長さとしなけれ ばならない。

機械の可とうケーブルは、使用又は潜在的に過酷な扱いを含む要因によって 外装を損傷する可能性を最小限に抑えるように、布設又は保護しなければな らない。

ケーブルの外装は、使用状況、環境に合わせて選定する。

可動するケーブルと機械の可動部との間は25 mm 以上の距離を確保する。

もしくは、ケーブルと機械の可動部との間に固定バリアを設ける。

ケーブルハンドリングシステムは、巻き取りなどでのケーブルのねじれを防止 するために、ケーブルの軸回りねじれ角が5°を超えないようにする。

ケーブルドラムには、最低2 巻分のケーブルを残す。

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機器の保護

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過電流保護(7.2)

回路電流が、構成品の定格値又は導体の許容電流のいずれか小さい方を超 える可能性がある場合には、過電流保護を備えなければならない。(7.2.1)

電力回路の導体には、過電流を検知してこれを遮断する機器を設けること。

(7.2.3)

制御回路に直接接続する導体及び制御回路用変圧器に給電する導体には、

過電流保護を設けること。(7.2.4)

保守用コンセントに給電する導体には、過電流保護を設けること。 (7.2.5)

照明回路には専用の過電流保護を設けること。(7.2.6)

変圧器の突入電流による不要トリップを防止する。

二次側の端子間が短絡したとき、巻線温度が変圧器の絶縁種別による許容値 を超えることを防止する。(7.2.7)

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過電流保護(7.2)

過電流保護機器の配置 (7.2.8)

-すべての導体の電流容量が、少なくとも負荷の電流容量以上 -電流容量が減少する導体から過電流保護機器までの導体長が 3 m を超えないこと

-短絡する可能性が少ない方法で導体を布設すること (ダクト、エンクロージャなど) ダクト

導体断面積が小さい導体から 3m以内へ設置

導体の電流容量は対応する負荷電流以上

上記条件を満たさない場合、過電流保護機器は 導体断面積の小さい導体ごとに必要となる。

ドキュメント内 制御盤設計者のための電気安全技術 (ページ 35-56)

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