「臨海部ビジョン」は、 川崎臨海部の「30年後の将来像」と、その実現のための分野ごと の「基本戦略」で構成し、この基本戦略に基づき直近10年以内に先導的・モデル的に取り組む
「リーディングプロジェクト」を設定します。
図表4-1 ビジョンの構成
28
川崎臨海部が目指す「30 年後の将来像」
■成熟社会における豊かさを実現する産業が躍動し、革新的な技 術、製品、サービスが生まれる知性と創造性のあふれる地域とし て、新しい価値を生み出し続けている。
■「働く・暮らす・学ぶ」が一体となった受容性に富む地域として、
多様な人材や文化が共鳴し、働く人や市民の誇りとなっている。
5 3 0 年 後 の 将 来 像
5 - 1 3 0 年 後 の 将 来 像
ビジョン策定過程における様々な意見を集約してとりまとめた「ビジョンを貫く基本理念」
をもとに、川崎臨海部が目指す「30 年後の将来像」を次のとおり表現しました。
ビジョンを貫く基本理念
■川崎臨海部は今後も産業(ものづくり)が高度に発展し続ける地域として、世界で最も付 加価値を生み出すエリアを目指すべきである。
■多様性と交流を重視した地域を目指すべきである。
■産業エリアとしてだけでなく、自然環境や暮らし、学びの機会が充足した地域を目指すべ きである。
■羽田空港・京浜港や多摩川などの地域資源を最大限に活用するべきである。
■川崎臨海部が市民や就業者の誇りとなる地域を目指すべきである。
29
『豊かさを実現する産業が躍動』する臨海部は・・・
日 本 経 済 を 牽 引 し て き た 国 内 有 数 の コ ン ビ ナ ー ト が 、 重 化 学 工 業 の 国 内 市 場 縮 小 や 設 備 老 朽 化 に よ り 大 き な 転 換 期 を 迎 え る 中 、3 0 年 後 は 、川 崎 の 強 み で あ る 健 康 ・ 医 療 、 環 境 、 素 材 、 情 報 通 信 な ど の 研 究 開 発 機 能 、 技 術 、 人 材 を 活 か し た オ ー プ ン イ ノ ベ ー シ ョ ン に よ り 知 性 が 交 わ り 、 刺 激 を 生 む こ と で 、 社 会 的 課 題 の 解 決 と 経 済 発 展 を 両 立 す る 新 し い 価 値 を 絶 え 間 な く 創 出 し て い ま す 。
同 時 に 、環 境 問 題 の 経 験 を 活 か し て 企 業 の 省 エ ネ 化 ・ リ サ イ ク ル 化 が 一 層 進 み 、 ク リ ー ン エ ネ ル ギ ー を 活 用 し な が ら ゼ ロ エ ミ ッ シ ョ ン 化 を 進 め る と と も に 、震 災 ・ 津 波 の リ ス ク が 高 ま る 中 で も 強 靭 な ラ イ フ ラ イ ン と 社 会 イ ン フ ラ 、 協 力 体 制 が 整 っ て い る 安 心 し て 操 業 で き る 持 続 可 能 な 地 域 と な っ て い ま す 。
さ ら に 、 国 際 戦 略 港 湾 に 指 定 さ れ て い る 川 崎 港 の 先 端 的 な 物 流 機 能 や 道 路 網 の 充 実 な ど に よ り 、 臨 海 部 が 国 内 外 の 結 節 点 と し て の 役 割 を 果 た す と と も に 、 羽 田 空 港 周 辺 地 区 と 一 体 的 に 発 展 し て い ま す 。
ま た 、 新 た な 交 通 ネ ッ ト ワ ー ク の 整 備 等 の 新 た な 移 動 手 段 や 交 通 シ ス テ ム
が 導 入 さ れ る な ど 、 臨 海 部 の 持 続 的 な 発 展 を 支 え 価 値 を 向 上 さ せ る 交 通 機 能
が 強 化 さ れ 、 誰 も が 快 適 に 感 じ る 交 通 環 境 が 実 現 し て い ま す 。
30
『多様な人材や文化が共鳴』する臨海部は・・・
こ れ ま で 工 業 地 帯 と し て 発 展 す る 一 方 で 、就 業 者 の 憩 い の 場 、飲 食 す る 場 が 不 足 し て い る と い っ た 課 題 が あ り ま し た が 、 こ れ か ら は ス ト レ ス の な い 、 快 適 な 就 業 環 境 を 実 現 す る 地 域 と し て 、ま と ま っ た 緑 地 が 整 備 さ れ 、空 気 や 道 路 が き れ い に な り 、 多 摩 川 を は じ め と し た 臨 海 部 の 地 域 資 源 を 活 か し た 親 水 空 間 に 市 民 や 就 業 者 が 集 い 、 憩 う な ど 、 誰 も が 「 働 い て み た い 」 「 働 き 続 け た い 」 環 境 が 創 出 さ れ て い ま す 。
ま た 、 産 業 構 造 や ラ イ フ ス タ イ ル の 変 化 に よ り 立 地 企 業 の 社 宅 が 減 少 す る な ど 、現 在 は 住 む エ リ ア と 働 く エ リ ア が 分 離 し て い ま す が 、3 0 年 後 は 、交 通 機 能 の 強 化 と と も に 、 川 崎 駅 か ら 臨 海 部 ま で の エ リ ア に 多 様 な 生 活 が 可 能 と な る 住 環 境 が 整 備 さ れ 、働 く 場 所 と 暮 ら す 場 所 が 一 体 と な っ た 「 住 み 続 け た い 街 」 が 実 現 し て い ま す 。
羽 田 空 港 の 近 く に こ う し た 環 境 が 整 う こ と に よ り 、 世 界 中 か ら 最 先 端 の 人 材 が 集 ま る と と も に 、 川 崎 の 特 長 で あ る 研 究 人 材 や 技 能 人 材 が 育 つ 仕 組 み が 整 い 、多 様 な 人 が 交 流 で き る 地 域 と な っ て い ま す 。そ の 結 果 、文 化 的 で デ ザ イ ン 性 あ ふ れ る 創 造 的 空 間 が 生 ま れ 、 イ ノ ベ ー シ ョ ン が 次 々 に 生 み 出 さ れ る と 同 時 に 、臨 海 部 の イ メ ー ジ が 転 換 し 、市 民 や 働 く 人 の 誇 り と な る 新 し い 臨 海 部 像 が 確 立 さ れ て い ま す 。
31
5 - 2 3 0 年 後 の 川 崎 臨 海 部 の イ メ ー ジ
川崎臨海部の30年後を想起させる呼び名として、川崎臨海部が持つ様々な産業、人材、知 性や文化が高度に融合し、超越した価値を生み出す地域であり続けるとともに、臨海部が川崎 の玄関口として世界に飛躍していく場所であることを一言で表現しました。
これまでのイメージを一新し、「かっこいい」「ワクワクする」イメージを生み、高付加価 値化とゼロエミッション化を両立させる突き抜けた地域であること、人、モノ、情報が行き交 いながらアイデアを形にし新たな価値を創出するなど、異なる要素を混ぜ合わせ、組み合わせ ることによりイノベーションを創出していく地域であることを表し、これを30年後の将来像 としています。
※川崎臨海部の 30 年後の目指す将来イメージを鳥瞰図として表したものです。
( ス ー パ ー ハ イ ブ リ ッ ド フ ロ ン ト カ ワ サ キ )
SUPER HYBRID FRONT KAWASAKI
川崎臨海部の30年後を想起させる呼び名として、川崎臨海部が持つ様々な産業、人材、知 性や文化が高度に融合し、社会変革を先導する新しい価値を生み出す地域であり続けるととも に、臨海部が川崎の玄関口として世界に飛躍していく場所であることを一言で表現しました。
これまでのイメージを一新し、「かっこいい」「ワクワクする」イメージを生み、高付加価 値化とゼロエミッション化を両立させる突き抜けた地域であること、人、モノ、情報が行き交 いながらアイデアを形にし新たな価値を創出するなど、異なる要素を混ぜ合わせ、組み合わせ ることによりイノベーションを創出していく地域であることを表し、これを30年後の将来像 としています。
32
新しいアイデアを形にできる
この地域では、世界中から新しいアイデアを持つ人が集まり、最先端の研究開発と社会実装が 行われて、アイデアを形にし、新しい価値を次々に生むことができています。そして、その価値 が周辺地域にも波及しています。
日本最大の付加価値を生み出している
この地域を支えてきたコンビナートの新陳代謝により、基幹産業が高機能化しながら環境調 和・スマート化を実現し、日本で最も付加価値を生み出しています。
川崎臨海部の30年後の イメージを様々な視点か ら表現したものです
33
ゼロエミッション化している
産業と環境が高度に調和し、新たな原料や素材の開発、クリーンエネルギーの普及・活用が進 み、国際社会に貢献しながら地域全体で低炭素化・ゼロエミッション化が実現しています。
人、モノ、情報が行き交う拠点になっている
陸送、海運、空輸といった様々なニーズに対応した物流の高機能化を図るなど、国内外の重要 な結節点としての役割を強化することにより、人、モノ、情報が行き交う日本を代表する拠点と なっています。
川崎臨海部の30年後の イメージを様々な視点か ら表現したものです
34
最も自分が磨ける地域になっている
先端的な研究開発人材や日本を支える技能人材が学び交流できる仕組みが整うなど、この地域 では基礎から応用まで学ぶことができるだけでなく、ここに来るだけで刺激が得られる、最も自 分が磨き輝ける場所になっています。
楽しく働ける地域になっている
この地域に立地する企業、研究所はとても働きやすい就業環境が整っており、また、職場の近 くで快適に飲食、交流ができ余暇が過ごせるなど、働くことが楽しくなる地域になっています。
また、働く場と暮らす場が近くにあり、多様なワークライフバランスが実現しています。
川崎臨海部の30年後の イメージを様々な視点か ら表現したものです
35
「かっこいい」 「ワクワクする」臨海部になっている
臨海部の取組が広く知られ、また文化的で創造性あふれる地域として臨海部全体が変化してい くことにより、これまでのイメージから「かっこいい」「ワクワクする」といったイメージに変 わり、市民の誇りとなる新しい臨海部像が確立しています。
災害時にも首都圏を守る要となっている
企業をはじめ臨海部に携わる関係者が協力し、強靭なライフラインと社会インフラ、協力体制 を整えることにより、安心して働くことができ、また働く人や市民の命と生活を守れる地域にな っています。また、一大エネルギー拠点として、首都圏の生活を守る要となっています。
川崎臨海部の30年後の イメージを様々な視点か ら表現したものです