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、 : パートナー

ドキュメント内 雑誌名 東北学院大学論集. 経済学 (ページ 41-87)

i

: の 責 田 当 j:l

(出所) セルコホム関係者へのヒアリングより作成

ゆ え に , ヴ ァ イ

スロイの工場を出た

コンテナが仙台に到着するまでの最 短期間は,鉄道の最短陸送期間であるl週間に, 最 短の海路10日を加えた 2週間程度となろう

。 

これに対して,  最長期間は, 

陸送の

最長期間l0日に, 待 ち 時 間 l 週 間 と 海 路 2 週 間 を 加 え た l ヵ 月 程 度 と な ろ う

。 

しかしながら

,

通常は,  それら最短と最長の中間,  すなわち3週間前後が資材輸送に必要 な時間と考えられる

ところで,  資材の物流に

いては, 

セルコホ

ム本体向けとパトナー 向け

の2つの

経路があった(図表23)

。 

ここでいうパートナーとは, ]I節で み た よ う に

セルコホームが展開しているフランチャイズ

・ チェ

ーン

・ シ

ステム

へ の

加盟店であり, 

セルコホ

ムから資材やノウ

供給を受け ながら各市場で輸入住宅を建築, 販売する住宅メーカーや工務店を指して いるo

始入住宅の資材調達システムに関する

考察

まず

.

本体向け物流は,仙台港に荷場げされると宮城県名取市

倉庫に 運ばれて検品を受ける

。 この時点で,欠品,損品,欠陥部品などの

有無を しっかりと確認し,  もしも何か間題があれば

,  その

原因の所在を明らかに したうえで然るぺき措置を器じることになる (空コンテナは荷卸しの後, た だちに倉庫から引き揚げられる)

。 

ここで,  原因がサプライヤ

の過失にあ

れば,  ただちに無債による資材の補充を請求し,  サプライヤーは航空便で 日本まで配送することになる

。 

なお

サプライヤ

側の過失なのか, 

それ

ともその他

関係者

の過失なのか, 

といった微妙な間題に

っ いては, 

事前 に取り決められた公式的か

固定的なルールに準

n

す る と い う よ り ,  相互

信頼関係あるいは紳士協定を重視しながらケー

ス ・

バイ 

スで処理

されていく

。 

同時に, 原因が海上輸送中の事故にあると判断されれば,  こ の時点において海上保険の適用を申請しておかなければならない

。  その

め,  セルコホ

ムでは, 

倉庫での検品業務こそが, 

その後の

トラブルを回 選するための重要な仕事のlつと位置づけられている

他 方 , パトナー ( フ ラ ン チ ャ イ ジ ー ) 向 け 物 流 に

っ いては,バ

ー ト ナ

の近接港に荷場げされ,  それぞれ

倉庫

と陸送されるが

ここまでがセ

ルコホ

ム側の資任となる

。  その後は,  パ

トナーが自らの責任のもとで 検品をおこない,  もしも何らかの間題がみ

かれば, 

セルコホームに対し

て ク

ムを申し立てる

この申し立てを受けて,セルコホ

ムでは,

ームの対象となった資材と同じモノが自社の倉庫内にス ト ッ ク さ れ て い れば

ただちにバートナー

施工現場

と配送するが,  ス ト ッ ク が な い 場 合には外国のサプライヤから配送してもらうための手続きにはいる

。 

お, 

間題が発生しやすい資材については, 

遇去の

経験にもとづき, 

セルコ ホ

ムの

倉庫に緩

a i

'在庫としてある程度保管されている

。 

もちろん,  パー

ト ナに対しても検品業務の重要性が強く指導されている

ところで, こ れ ら

輪送行程は,セルコホム物流部と「フォワーダー

(forwarder) と呼ばれる運送業者との協力体制のもとで管理,  調整される

ち な み に , フォ

ー ダ ー と は 「自らは輪送手段を持たないで,キャ リ ア

-

l25

4l

(船社) 

などの

輸送手段を利用し (利用連送), 

貨物の

輸送を行う業者

」 

53)

であり, 例えば住宅輸入業務においては, 主に鉄道輸送や海上輸送の調整, 通関業務さらに国内輪送の調整などを担うことになる

。 

より具体的にいえ ば, 

セルコホーム側

の資材納入希望日とサプライヤ

一 側の生産ス

ケジュ

ルの

両方を念頭にいれて,  いつ空コンテナをサプライヤーの工場に届け, いつそれを引きとってくるのか, どの便の鉄道に收せるのか,  どのコンテ ナ船に較せるのか, さ ら に ,  いつ,  どこに国内

陸送手段を用意するのか,

いつ空コンテナをセルコホ

ムないしパー ト ナ ー

倉庫から引きとってく るのかなど,  要するに輪送工程全般のスケジュルを効率的に調整するこ とこそがフォ

ー ダの仕事である

このフォ

ー ダ ーの選定については, 

日本人スタッフの存在,  カナダ に代理店がある, 通関業務も可能」54) など

条件を出したうえで, 

セル コホ

ム本社で年2回

入札がおこなわれている

。  セルコホ

ムの

住宅輸 入は,  例えばl998 (平成l0)年実績で665練となっており, これを40フィ

ト 

' コ

ンテナに換算すると年間で約l,200本とかなり大きな発注量となる (住宅l械分の資材を相包するために,40フィート

コンテナ約l

.

8本が必要)

しかも,  lヵ所から集中的に荷出しされ,  配送先にもそれほどバラツキが な い こ と か ら ,  フ ォワーダーにとっては, 比較的良い条件

仕事と考えら れている

。 

ちなみに

これまでの入札には, 大手から中小規模

会社まで 多 数 の フ ォ ワ ー ダ ー が 参 加 し て い る と い う  (ちなみにl998年9月時点では三 菱倉庫系列のフォワーダーと契約していた

。 

また,  2000年5月に提供された資料の なかにも

フ ォワーダーとして三菱倉日iの社名が記されている)

また,セルコホム物流部は, このフォ

ダーと協力しながら,

バー グ リンやヴァイスロイに対して仕切り価格の交渉をおこなったり, さ ま さまな輸送手段や輸送経路の可能性を模索しているという

逆 に , フ ォ ワ ー ダーの選定にあたっては, 

グリーンなどの船会社から情報提供を受

5 3 ) 津 守 ( l 9 9 7 )

.

27l

: -

54)セルコホム関係者

のヒアリング(1998年9月2l˜24日) 

輪入住宅の資材調達システムに関する

考察

け る こ と も あ る

。 

このように,  自らで構築した資材調達システムとはいえ, 全ての業務を独力で遂行しているのではなく  (そもそも, いかなる住宅メー カーであっても, 全てを独力で送行するのは不可能である), 外部企業との複合 的な取引関係によって構成されている (前掲の図表llを参照

こ と )

。 

さ ら に

,

その関係性のなかでは,  ある企業から提供された情報をもとにして他

企 業 との交渉をより有利に進めていくといった,  かなり戦術的な行動さえも みてとれるのである

まさに,  こうした複雑な関係性

の 調整, 

さらに戦術 的な交渉こそが物流部の仕事な

のである 。

②発注業務の制度化

さ ら に

ここでは物流部のもっとも重要な職務のlつとされる発注業務 の内容とそ

の制度

.化の過程をみておこう

。 1998

(平成l0)年時点で,セル

コホ

ムの発注業務は, 

図表24のような流れに沿て処理されていた

図表

24

資材発注の手順

(出所) セルコホーム関係者

の ヒ ア リ ン グ よ り 作 成

-

l27

-43

図表

25 

簡素化されたシステムによる坪単価の算出

建文の〇

a

a

したパターンに

押し込む作集

(出所) セルコホーム関係者

の ヒ ア リ ン グ よ り 作 成

まず,注文住宅の商談が成立し設計内容が決定されると,その図面が物 流部にあがってくる

。  セルコホームの

営業部門からの図面については, た だ ち に ヴ ァ イスロイに提示する坪当たりの資材価格の見積りにはいる

。  し

かし,  パトナーから

図面には,  内容的にかなり不備なもの (いわゆる 没画のような図面) が多い

ので, 

しばしばセルコホム本体で修正を加える 必要がある

なお, それら図面からの資材価格の割り出しは, 「簡素化されたシステ ム 」 を 使て 概 算 さ れ る と い う

。  このシス

テムについては,  ノ ウ

ウ に 触 れる部分でもあるため詳細な内容を把握することは困難であるが, その概 容は図表25のように説明できよう

。 

まず

,  セルコホ

ムでは, 

「α, 

β,

r , -

(何れの記号も仮称)といった幾種類かの基本図面(いわゆるフォー マッ ト )  が用意されており,  顧客が注文した図面がいずれのパー タ ン に 類

l輸入住宅の資材調達システムに関する

考察

似しているのかが判断される

それら基本図面は,それぞれ過去の実績に も と づ い て 「坪あたりの指し値

」, 

いわゆる発注価格があらかじめ決めら れている。しかしながら,あくまでも注文住宅であることから, 営業部門 やパートナーからあがってくる図面にはかなりの多様性が確認されるので 基本図面から多少逸脱した設計であっても無理やり特定

のパ

ータンに押し 込み,  ヴ ァ イ ス ロ イ

と指し値を提示していく

だ と い う

ちなみに,  この簡素化された見積もり方式は, 

セルコホ

ムが当初4タ イ プ く ら い

住宅プランから願客に選んでもらう,  いわゆる規格型注文住 宅による輸入住宅の導入を意図していた頃の名残とされる

。  しかし, 

実際 にフタを開けてみれば, 注文住宅である以上,  願客からの要望には細かく 応えていく必要があった

。 

ため,  規格化の意図に反する形で設計内容 はかなりの多様性を帯び,l998 (平成l0)年時点では,l,000点以上もの図

面がセルコホ

ム設計部門にス ト ッ ク さ れ る ま で に な っ た

。 

現在では,  こ うした注文の多様化と,  それに対応するための時間および費用が物流部の 個み

タネになっている

ぎに, 

セルコホ

ムで決定された指し値と図面は, ヴ ァ イ ス ロ イ に 送 られる

。 

指し値については,  あらかじめ決められた設計明細書 (

spec.=ス

ぺ ッ ク )  とそれに対応した価格決定システムを用いてヴァイスロイ側で正 式な数字を算出し, ただちにその数字を記入した書類がセルコホムに送

り返される

。 

そして, その書類にサインすれば正式なオーダーとなる

図面については, さらにヴァイスロイ側でコンビュタ を

かって正式 な製造図をおこし,  ついでそれが工場に送られ生産に取りかかる

。 

なお, 上記の正式なオーダを出した時点で工場出しの予定日が決められ,  大き な間題が起こらない限り, 

そのス

ケジ

ール通りに生産が進められる

。 

後は, 

セルコホ

ム物流部とフォ

ーダーが常に連絡を取り合いながら 輪送計画に運延が生じないよう物流をうまく調整していく

さ ら に ,  発 注 業 務 が い か な る 時 間 枠 ( タ イ ム ス パ ン ) に 沿 つて処理され

るのか, 

という間題に

いてもみておきたい

。 

これも業務上のノウ ハウに

-

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ドキュメント内 雑誌名 東北学院大学論集. 経済学 (ページ 41-87)

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