この装置では、ハードウェア異常時やリモートシャットダウン接点入力検出時に、自動的にシャットダウ ンを行います。
また、RASライブラリ関数によりハードウェア状態を制御することができます。
(1)装置の自動シャットダウン
ハードウェア異常時やリモートシャットダウン接点入力検出時に、自動的にシャットダウンを行い ます。「5.1 装置の自動シャットダウン」をご覧ください。
(2)RASライブラリによるハードウェアを制御する
ユーザーアプリケーションからRASライブラリを使用することにより、この装置のハードウェアを 制御することができます。「5.2 RASライブラリによる制御【モデル35のみ】」をご覧くださ い。
(3)RAID構成制御コマンドによりRAID状態を制御する
RAIDを構成するドライブの状態を表示します。また、RAIDを構成しているこの装置のドライブを 切り離し、オフライン状態にすることができます。「5.3 RAID構成制御コマンド(raidctrl)
【RAIDモデルのみ】」をご覧ください。
5-2 5.1 装置の自動シャットダウン
この機能は、ファン異常や高温異常など装置を稼働するには危険な状態にある場合に、自動で シャットダウンを行います。これによりプロセッサなどの内蔵部品を熱による劣化より保護し、この 装置の誤動作によるシステムの暴走を防止します。また、外部からのリモートシャットダウン信号の 入力により自動でシャットダウンを行うこともできます。
5.1.1 ファン異常検出による自動シャットダウン
この装置に実装されているいずれかのファンに異常が発生したことを検出した場合に、自動 でシャットダウンします。
・この機能は、RAS機能設定ウィンドウで有効/無効を設定することができます。装置出荷 時の初期設定は有効です。詳細は、「3.1.3 RAS機能設定ウィンドウの使用方法」
を参照してください。
・この機能によりシャットダウンを行った場合は、シャットダウン後に自動的に電源断を行 います。
・ファン異常検出を通知するRASイベントを使用して、ユーザーアプリケーションから シャットダウンすることもできます。RASイベントについては、「4.2 RASイベント 通知機能【モデル35のみ】」を参照してください。
留意事項
・ファンの異常が発生した状態でこの装置の動作を継続すると、プロセッサなど内蔵部品の冷 却が不充分になり、装置の誤動作によるシステムの暴走や部品の破壊の可能性があります。
このため、できるだけこの機能は有効にしてください。
・この機能を使用しない場合でも、ファン異常検出を通知するRASイベントを使用して、ユー ザーアプリケーションからシャットダウンするようにしてください。
・ファンの交換手順については、「HF-W2000モデル35/30 取扱説明書(マニュアル番号 WIN-2-0060)」を参照してください。
5.1.2 高温異常検出による自動シャットダウン
この装置内部の温度センサーにより筐体内温度が高温異常であることを検出した場合に自動 でシャットダウンします。
・この機能は、RAS機能設定ウィンドウで有効/無効を設定することができます。装置出荷 時の初期設定は無効です。詳細は、「3.1.3 RAS機能設定ウィンドウの使用方法」
を参照してください。
・この機能によりシャットダウンを行った場合は、シャットダウン後に自動的に電源断を行 います。
・高温異常検出を通知するRASイベントを使用して、ユーザーアプリケーションからシャッ トダウンすることもできます。RASイベントについては、「4.2 RASイベント通知機 能【モデル35のみ】」を参照してください。
留意事項
・筐体内温度が高いと、熱による部品の極端な劣化が考えられるため、そのままこの装置を稼 働状態にすることは機器の寿命の観点からも好ましくありません。しかし、ファン異常が発 生していない状態での高温異常は、装置設置場所のエアコンの故障など外部要因によるもの と考えられるため、稼働状態のまま高温異常の原因を取り除くことが可能です。このため、
装置出荷時における初期設定は無効になっています。
・高温異常発生後もこの装置を稼働状態のままとして筐体内温度が危険なほど高温になってし まった場合は、システムの暴走や部品の破壊を防ぐため、この機能の設定に関わらず強制的 にシャットダウンを実施して電源断します。
5.1.3 リモートシャットダウン入力検出による自動シャットダウン【モデル35のみ】
この装置のRAS外部接点インターフェースにおけるリモートシャットダウン接点
(RMTSTDN接点)がクローズしたときに、自動でシャットダウンします。この機能により、
離れた場所からリモートでこの装置をシャットダウンすることができます。
・この機能は、RAS機能設定ウィンドウで有効/無効を設定することができます。装置出荷 時の初期設定は有効です。詳細は、「3.1.3 RAS機能設定ウィンドウの使用方法」
を参照してください。
・この機能によりシャットダウンを行った場合は、シャットダウン後に自動的に電源断を行 います。
・リモートシャットダウン入力検出を通知するRASイベントを使用して、ユーザーアプリ ケーションからシャットダウンすることもできます。RASイベントについては、「4.2 RASイベント通知機能【モデル35のみ】」を参照してください。
留意事項
この機能はモデル30ではサポートしていません。
5-4 5.2 RASライブラリによる制御【モデル35のみ】
RASライブラリ関数を使用することにより、システムのシャットダウンを行ったり、汎用外部接点 や状態表示デジタルLEDを制御することができます。ライブラリ関数の詳細については、「6.1 RASライブラリインターフェース【モデル35のみ】」を参照してください。
● システムのシャットダウン…BSSysShut関数
● ウォッチドッグタイマの制御…WdtControl関数
● 汎用外部接点出力の制御…GendoControlEx関数、GendoControl関数
● 汎用外部接点入力の制御…GetGendiEx関数、GetGendi関数
● 状態表示デジタルLEDの制御…SetStCode7seg関数、TurnOff7seg関数、SetMode7seg関数
5.3 RAID構成制御コマンド(raidctrl)【RAIDモデルのみ】
raidctrlコマンドは、RAIDを構成するドライブの状態を表示するコマンドであり、ドライブの強制 切り離し、メディアエラーの通知設定機能変更も可能です。このコマンドは、コマンドプロンプトか ら実行します。以下にこのコマンドの使用方法を説明します。
<名前>
raidctrl - RAIDを構成するドライブの状態表示、構成制御
<形式>
raidctrl [/OFFLINE HDDNO] [/NOTIFY {ON|OFF} ]
<機能説明>
raidctrlコマンドは、RAIDおよびRAIDを構成するドライブの状態表示、構成制御、メディアエ ラーの通知設定を変更するコマンドです。このコマンドは、指定するオプションにより、以下の 機能を提供します。
・オプションなし…RAIDおよびRAIDを構成するドライブの状態を表示します。
・/OFFLINEオプション指定…指定したドライブを強制的に切り離してオフライン状態にしま す。
・/NOTIFYオプション指定…メディアエラーが発生した場合に、この装置のインターフェースを 使用した通知の有無を切り替えます。
留意事項
・モデル30では、/OFFLINEオプション指定によるドライブ切り離しはサポートしていませ ん。
・以下の操作を行うには管理者特権が必要です。コンピュータの管理者アカウントでログオン してから実行してください。Windows® 7でユーザーアカウント制御(UAC)が有効な場合 は、「付録A コマンドプロンプトを管理者として実行する」の手順でコマンドプロンプト を管理者として実行してから、raidctrlコマンドを実行してください。
(a)/OFFLINEオプション指定によるドライブ切り離し
(b)/NOTIFYオプション指定によるメディアエラーの通知設定変更 また、この操作はリモートセッションでは使用できません。
・このコマンドは同時に複数個実行しないでください。
5-6
(1)RAIDおよびドライブの状態表示(オプションなし)
オプションを指定しないでraidctrlコマンドを実行した場合、RAIDおよびRAIDを構成する この装置のドライブの状態を表示します。表示されるRAIDおよびドライブの状態を 表5-1、表5-2に示します。
表5-1 raidctrlコマンドで表示されるRAIDの状態
No. 表示される状態 意味
1 OPTIMAL 正常に動作しています。
2 DEGRADE 縮退動作中です。
3 DEGRADE (REBUILD xx%) RAIDの再構築中です。
4 FAIL 故障しています。
5 UNKNOWN 不明な状態です。
No.1~3:メディアエラーが発生している場合は、“MEDIA ERROR”が付加され ます。
(例)正常に動作中でメディアエラーが発生している場合 OPTIMAL (MEDIA ERROR)
No.3、4:モデル35のみ表示します。
表5-2 raidctrlコマンドで表示されるドライブの状態
No. 表示される状態 意味
1 ONLINE 正常に動作しています。
2 OFFLINE RAIDから切り離されています。
3 OFFLINE (INCOMPLETE DATA) HDD間のデータ整合性が保証できない
ため、RAIDから切り離されています。
4 REBUILD RAIDの再構築(コピー)中です。
5 NOT CONNECTED 接続されていません。
6 UNKNOWN 不明な状態です。
No.3:モデル30のみ表示します。
No.4、5:モデル35のみ表示します。
以下にオプションを指定しないでraidctrlコマンドを実行した場合の表示例を示します。
C:¥>raidctrl ARRAY STATUS 1 DEGRADE HDD STATUS 1 ONLINE 2 OFFLINE C:¥>