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定義はゴシック体で表記され、「第 2 章-用語の定義」にアルファベット順に記載されている。

9-1. 競技に必要なハンディキャップ

ゴルフ協会、ゴルフ倶楽部、その他の団体が開催する競技に参加するために、プレーヤーがJGA/

USGA ハンディキャップインデックスを持つことを、USGA は勧めている(裁定 9-1/1、9-1/2 参照)。

■ a. エントリー時点で有効なハンディキャップ

JGA/USGA ハンディキャップインデックスが競技の参加資格に含まれている場合、プレーヤーは エントリー時点で有効なJGA/USGA ハンディキャップインデックスを提出しなければならない。

■ b. 委員会によって修正されたハンディキャップインデックス

本規定マニュアルで別途定めている場合を除き、ハンディキャップ委員会によって修正されたハン ディキャップインデックスは、そのプレーヤーのハンディキャップインデックスである(ローカルハ ンディキャップの定義、第 3-4 項、第 8-4c 項、第 8-4d 項、第 8-4e 項、および第 10-3e 項参照)。

9-2. JGA/USGA ハンディキャップインデックスの使用

■ a. 競技開始時

競技開始時に使用するJGA/USGA ハンディキャップインデックスは、競技を管理する委員会が 決定しなければならない。競技開始時点で有効なJGA/USGA ハンディキャップインデックスの 使用を委員会が義務づけることを、USGA は奨励している。

■ b. 競技中のハンディキャップ変更

競技中にプレーヤーのコースハンディキャップ変更を認めるかどうかは、競技を管理する委員会の 判断であり、その決定は競技開始前に発表する。「ゴルフ規則」の規則 33-1 は、『委員会は、それ に基づいて競技がプレーされる競技規定を作らなければならない』と定めている。

個別な特例として、委員会はプレーヤーのコースハンディキャップを競技のラウンド間または前に変 更することができる。但しJGA/USGA ハンディキャップインデックスを修正できるのは、プレーヤー の所属倶楽部のハンディキャップ委員会のみである(第 8-4c 項参照)。

また可能な場合は、各ラウンド当日における有効なJGA/USGA ハンディキャップインデックスを プレーヤーが使用することを、USGA は勧めている。例えば、競技期間がハンディキャップ更新日 の前後にわたる場合、各ラウンド当日の有効なJGA/USGA ハンディキャップインデックスを使用 するべきである(裁定 9-2b/1 参照)。

■ c. 複数の JGA/USGA ハンディキャップインデックスを持っているプレーヤー

プレーヤーが複数のゴルフ倶楽部に所属し、それぞれのJGA/USGA ハンディキャップインデッ クスが異なる場合、競技を管理する委員会は、そのプレーヤーに対して最も低いものを使用すること を義務づけるべきである(第 6-5 項、および裁定 6-5/2、6-5/3 参照)。

8-4c/1. 一時的な身体障害を持つプレーヤーの扱い

質問: JGA/USGA ハンディキャップインデックス 11.1 のプレーヤーが、股関節置換手術を受けた ために一時的にプレーすることができなくなった。その後プレーヤーは再びプレーを再開したが、術 後の影響で最新 3 枚のスコアは 104、100、102 であった。このプレーヤーは体調が回復するまで の間、特別なハンディキャップ修正措置を受けることができるか?

回答: 第 8-4c(iii) 項の規定に基づいて、このプレーヤーはハンディキャップ修正を受けることがで きる。このプレーヤーには、一時的な身体障害を持つ間、現状の技量を反映させた臨時のローカル ハンディキャップを発給するべきである。このハンディキャップには略称コード「L」を付記し、倶楽 部内の使用に限定したローカルハンディキャップとして識別しなければならない。臨時のローカルハン ディキャップは、倶楽部のハンディキャップ委員会または競技を管理する委員会が許可した場合に限 り使用することができる。

8-4a/2. 身体障害を持つプレーヤーの扱い

質問: 重度の身体障害を持つプレーヤーが、長期間に渡る療養を経て再びプレーできる状態に回 復したが、障害を負う以前に査定された JGA/USGA ハンディキャップインデックスでのプレーはもは や不可能である。この場合、特別なハンディキャップ修正の適用は可能か?

回答: 可能。但し、この場合の身体障害は恒久的であり、第 8-4c(iii) 項で想定している身体障 害よりも障害の程度は大きい。

従って、ハンディキャップ委員会はこのプレーヤーの以前のスコア記録を破棄し、新たに 5 枚のスコ アが提出されるまでローカルハンディキャップの使用を認めることができる。5 枚のスコアが提出され た時点で、新たに JGA/USGA ハンディキャップインデックスを発給する。

8-4c/3. 季節変動がもたらす JGA/USGA ハンディキャップインデックスへの影響

質問: ほぼ毎年、あるプレーヤーのスコアは特定の季節になると非常に良くなり(または悪くなり)、

それによって JGA/USGA ハンディキャップインデックスも変化する。本人曰く、このスコアの変動は 季節的なコースコンディションの違いによるものであるとのこと。ハンディキャップ委員会は、このプ レーヤーの JGA/USGA ハンディキャップインデックスに季節的な修正を適用することができるか?

回答: できる。コースコンディションの自然な変化はプレーヤーの潜在技量に影響を及ぼすもので はなく、JGA/USGA ハンディキャップインデックスの変動に結びつけるべきではない。ハンディキャッ プ委員会は、このようなスコアがプレーヤーの潜在技量と異なると判断した場合、そのプレーヤーの JGA/USGA ハンディキャップインデックスを修正できる。

このような季節的なコースコンディションの違いによるスコア変動が多くのプレーヤーに見受けられ、

且つハンディキャップ委員会がレーティング通りにコース難易度を維持することが困難と判断した場 合、ハンディキャップ委員会はスコア提出の中断を検討すべきである。但し、この中断期間が長期 に及ぶ場合は、レーティングを査定した JGA(承認されたゴルフ協会)の許可を得なければならない。

ハンディキャップ競技 第 9 章 第 9 章 ハンディキャップ競技

■ c. 異なるティーインググラウンドを使用する競技、男女が同じティーインググ ラウンドを使用する競技

(i) 異なるティーインググラウンド:男子 vs 男子、女子 vs 女子、男子 vs 女子

… … …通常、各ティーインググラウンドにはそれぞれ異なるレーティングが設定されている。

JGA/USGA コースレーティングはスクラッチゴルファーの想定スコアを表したものであ り、レーティングが高いほど難易度が高くなる。従ってJGA/USGA コースレーティング の高いティーインググラウンドを使用するプレーヤーは、双方のJGA/USGA コースレー ティングの差(小数点以下を四捨五入した整数)をコースハンディキャップに追加する(裁 定 3-5/1 参照)。

… … 例 1: ミドルティー(男子JGA/USGA コースレーティング70.3)を使用する男子プレー ヤーと、バックティー(男子JGA/USGA コースレーティング72.6)を使用する男子プレー ヤーが対戦する場合、バックティーのプレーヤーはコースハンディキャップに 2 打を追加 する(72.6 - 70.3 = 2.3 →四捨五入→ 2)。

… … 例 2: フォワードティー(女子JGA/USGA コースレーティング73.4)を使用する女 子プレーヤーと、ミドルティー(男子JGA/USGA コースレーティング70.9)を使用す る男子プレーヤーが対戦する場合、フォワードティーの女子プレーヤーはコースハンディ キャップに 3 打を追加する(73.4 - 70.9 = 2.5 →四捨五入→ 3)。

(ii) 同じティーインググラウンド:男子 vs 女子

… … …男子と女子が対戦する場合、同じティーインググラウンドからプレーしてもレーティングは 男女で異なる。通常、JGA/USGA コースレーティングは男子より女子の方が高いため、

女子プレーヤーは、双方のJGA/USGA コースレーティングの差(小数点以下を四捨五 入した整数)をコースハンディキャップに追加する(裁定 3-5/1 参照)。

… … …例: ミドルティー(女子JGA/USGA コースレーティング77.3)を使用する女子プレー ヤーと、同じミドルティー(男子JGA/USGA コースレーティング70.9)を使用する男子 プレーヤーが対戦する場合、女子はコースハンディキャップに 6 打を追加する(77.3 - 70.9 = 6.4 →四捨五入→ 6)。

(iii) 異なるティーインググラウンドを使用するフォアサム競技、男女が同じティー インググラウンドを使用するフォアサム競技

… … …フォアサム競技で異なるティーインググラウンドを使用する場合、または男女が同じティー インググラウンドを使用する場合、それぞれのJGA/USGA コースレーティング差の半 分をコースハンディキャップの調整に使用する。

… … …例: プレーヤー A(男子)とプレーヤー B(女子)がパートナーを組み、フォアサム競 技でプレーヤー C(男子)とプレーヤー D(女子)のチームと対戦した。男子はJGA/

USGA コースレーティング71.2 の白ティーマーカーを使用し、女子はJGA/USGA コー スレーティング73.6 の赤ティーマーカーを使用した。2 つのティーインググラウンドの レーティング差は 2.4 である。このレーティング差の半分は、小数点以下を四捨五入した 整数で 1 となる(2.4÷2 = 1.2 →四捨五入→ 1)。この場合、各チームのコースハンディ

9-3. ハンディキャップストロークの適用

■ a. ハンディキャップストロークの適用方法

グロススコアにハンディキャップストロークを適用する場合は、スコアカードに記入されているハン ディキャップ(通常はコースハンディキャップ)をグロススコアから引いて、そのプレーヤーのネッ トスコアを決定する。

ストロークプレーでは、委員会は、各ホールのスコアを加算し、スコアカードに記入されているコー スハンディキャップを適用することに責任がある(「ゴルフ規則」規則 33-5 参照)。

プレー中に各ホールでハンディキャップストロークを適用する際、通常プレーヤーはスコアカードに記 載されたハンディキャップナンバー(ハンディキャップストロークを与えたり受けるべきホールの順番)

に従う。例えば、ハンディキャップストローク 3 打を受けるプレーヤーは、ハンディキャップナンバー 1 から 3 の各ホールで 1 打づつ受ける。但し、競技を管理する委員会は、この順番を特別に設定す ることが認められており、その場合はハンディキャップストロークを与えたり受けるべきホールの順番 を示す「ハンディキャップストローク表」を公表しなければならない。例えば、スコアカードに記載さ れたハンディキャップナンバーが「3 番= 1」、「13 番= 2」、「8 番= 3」となっている場合でも、委員 会は「4 番= 1」、「12 番= 2」、「7 番= 3」とすることができる(「ゴルフ規則」規則 33-4 参照)。

男女混合競技でプレーヤーが各自の球をプレーし且つ各ホールのハンディキャップナンバーが男女で 異なる場合、プレーヤーはそれぞれのハンディキャップナンバーに従ってハンディキャップストローク を受ける。

パートナー間で良い方のティーショットを選ぶ男女混合のフォアサムマッチプレー競技の場合は、男 子のハンディキャップナンバーに従う。

■ b. ハンディキャップストロークの適用方法(プラスハンディキャップの場合)

プラスコースハンディキャップのプレーヤーは、ハンディキャップナンバー 18 のホールからハンディ キャップストロークを加えていかなければならない。例えば、ストロークプレーのパートナー競技の 場合、コースハンディキャップ「+1」のプレーヤーのサイドは、ハンディキャップナンバー 18 のホー ルのスコアに1打を加えなければならない。またマッチプレーでハンディキャップの少ないサイドにコー スハンディキャップ「+1」のプレーヤーがいる場合は、そのサイドはスクラッチでプレーし、もう一 方のサイドのコースハンディキャップに 1 打を加える(裁定 9-3a/1、9-3a/2、9-3a/3 参照)。

プラスハンディキャップのプレーヤーがいるサイドは、プレー形式に応じたハンディキャップアローワ ンス(%)適用することで(第 9-4 項参照)、そのプレーヤーのコースハンディキャップがゼロ(0)に 近づく(例:+3×50% =+1.5 →端数切り捨て→+1)。これによりプラスハンディキャップのプレーヤー とパートナー(同一サイド)のコースハンディキャップの差は、できるだけ適正に保たれる。

例: コースハンディキャップ「+ 5」のプレーヤー A とコースハンディキャップ「10」のプレー ヤー B が同じサイドで競技に参加した。両者のコースハンディキャップの差は 15 打である。これ に 80% のハンディキャップアローワンスを適用すると、プレーヤー A のコースハンディキャップは

「+ 5×80%=+ 4」、プレーヤー B は「10×80%= 8」となり、両者のコースハンディキャップの差 は 12 打に縮まる。

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