矩形サイズ X 白矩形 edge
5.1 ハレーション特性に要求される充分特性
第
5章
ハレーションの規定とまとめ
よって
X
w (Y)=
x
w
y
w
Y; Z
w (Y)=
10x
w 0y
w
y
w
Y (5.3)
となる。これらをCIELAB空間へ変換し色差を定義する.L3;a3;b3 値は
L 3
= 116f( Y
Y
n
)016 (5.4)
a 3
= 500(f( X
X
n )0f(
Y
Y
n
)) (5.5)
b 3
= 200(f( Y
Y
n )0f(
Z
Z
n
)) (5.6)
である。ただし、
f(x)= 8
>
<
>
:
x 1
3
(x>0:008856)
7:787x+ 16
116
(x0:008856)
(5.7)
X
n
=100 x
w
y
w
; Y
n
=100; Z
n
=100 10x
w 0y
w
y
w
(5.8)
である。
白色輝度Yのときに,再現誤差色差1以内を満足するために許される輝度変化1Yを求 めるには,
1E
w
= q
fL
w
(Y +1Y)0L
w (Y)g
2
1 (5.9)
を1Yについて解けば良い.
計算結果を図に示す.図中の実線が色差1以内の再現誤差のために許される輝度変化 量である.暗い輝度の部分(交点Aより左部分,Y 0:8856)ではL*は線形であるので
(式5.7),色差1以内の誤差時に許される輝度変化量は一定(約0.11)で破線となる.
先に測定したmodel 88F, model 78F2台のハレーション特性とこのグラフを比べ検討 する.表5.1は図2.7を数値で示したものである.
図5.1より,黒の再現誤差を色差1以内に収めるには,ハレーションによる輝度変化を
破線(約0.11)以下に抑えれば充分であることが分かる.一方,ハレーションの少なかっ
たmodel 88Fの方でも,エッジ近傍で輝度がその8倍ほど浮いている.78Fはさらに1.7
倍ほど浮いている.この測定結果は,白の矩形のエッジ部分という1番きつい条件のもと
0 0.02 0.04 0.06 0.08 0.1 0.12 0.14 0.16 0.18 0.2
0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2 1.4 1.6 1.8 2
(cd/m 2 ) (cd/m 2 )
輝度
輝度の変化量
特に暗い色の場合
A
色差1以内の再現誤差を満たす輝度変化
図5.1: 色差1以内を補償するのに許される輝度変化
表5.1: 88F と78F のハレーション特性(図2.7を数値化したもの) 距離 0 10 20 30 40 50 60
mo del 88F 100 0.86 0.63 0.46 0.34 0.25 0.20
mo del 78F 100 1.45 0.96 0.65 0.43 0.27 0.20
でのものである(充分条件)が、高品位画像システムを構築していく上で,ハレーション 特性はもっと改善していく必要があると考える.
具体的にどのような方策をとれば良いかについては,4.9で考察した通り,まず第1に コーティングによるAR効果の重要性にもっと目を向け,反射率の低減を行なうことが考 えられる.又,フェースパネルの透過率もあわせて考慮する必要がある.
しかし,上記の方法だけではとても充分条件を満たすようなCRTディスプレイを得る ことは無理であろう.新たな方法として,フェースパネルの裏面にも多層ARコーティン グを施そうという提案もある[26].
また,ハレーション特性の良いディスプレイシステムを得る,という点に絞れば,CRT よりも液晶やプラズマディスプレイを選択するという方法もある.CRTは,真空管容器 であり,フェースパネルとしてガラスを使うことは避けられず,またサイズが大きくなる とパネル構造が複雑化したり,ガラスの厚みが増したりしてさらにハレーションが増大す
る.一方,液晶やプラズマディスプレイはそのような事はない.ただ,画質ではまだCRT の方が先をいっており,どのデバイスを選択すればベストかは今後の展開しだいと考える.
第
6章
高度感性情報と奥行き感の関係
ここでは,高度感性情報と\奥行き感 の関係について検討し,さらにこの"奥行き感"
再現に注目することでは発見できない要因について検討を加える.