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ネットワークの遅延による操作への影響

ドキュメント内 JAIST Repository (ページ 33-39)

第 3 章 ネットワーク上での力触覚

3.2 力覚の伝送実験

3.2.2 ネットワークの遅延による操作への影響

サーバ1台とクライアント1台接続した場合、通信遅延(固定)がある条件で、カーソ ルの操作がどのようになるかを調べる。

実験は前節と同様に、半径5cmの球の表面をPHANToMを使用してなぞり、そのとき の球の中心からのカーソルの距離を計測する。ネットワークの更新周期を60Hz, 100Hzに 変化させて繰り返す。

また、通信遅延(固定)0,30, 50, 80, 100, 150, 200 [ms] の場合で実験を行う。

3.17: 通信遅延がある場合: 60Hz

3.18: 通信遅延がある場合: 100Hz

次に、ネットワークの更新周期100Hzの場合のカーソルの軌跡を示す。

3.19: カーソルの軌道 遅延 0 [ms]

3.20: カーソルの軌道 遅延 30[ms]

3.21: カーソルの軌道 遅延 50[ms]

3.22: カーソルの軌道 遅延 80[ms]

3.23: カーソルの軌道 遅延100 [ms]

3.24: カーソルの軌道 遅延150 [ms]

3.25: カーソルの軌道 遅延200 [ms]

通信遅延がある場合の実験結果

3.17は更新周期60Hzで通信遅延がある場合の、通信遅延の変化によるカーソルの球 の中心からの距離から求めた、平均と標準偏差のグラフ、図3.18は更新周期100Hzで通 信遅延がある場合の、通信遅延の変化によるカーソルの球の中心からの距離から求めた、

平均と標準偏差のグラフである。

3.17、図3.18より、通信遅延が小さい場合は100Hzのほうが標準偏差が小さく、通 信遅延が大きい場合は60Hzのほうが標準偏差が小さい。これから、高い更新周期の方が、

通信遅延の影響を受けやすいことが分かる。

これらの結果からサーバ-クライアント間の更新周期を下げる必要がある。

3.19は、通信遅延が0msの場合の、カーソルの軌跡をX-Y平面に表したものであ る。同様に、図3.20、図3.21、図3.22、図3.23、図3.24、図3.25は、遅延時間がそれぞ れ、305080100150200msの場合の、カーソルの軌跡をX-Y平面に表したもの である。軌跡からも分かるように、ネットワークの通信遅延によって、安定したカーソル 操作が維持できないことがわかる。サーバで反力を計算する場合、遅延時間が大きくなる と操作は大きく乱れる。よって反力をサーバで計算しては滑らかな力覚を提示できない。

3.3

まとめ

プロトタイプシステムとして力覚の伝送と仮想環境の管理をすべてサーバで行った場 合には、クライアントの性能によって異なるが通信の周期が高速になってもユーザの操作 性が良くなるとは限らず、逆に操作が不安定になることを検証した。また通信遅延がある 場合、力覚の更新周期を高速にしても、それが操作の安定に繋がらないことが確かめられ た。それらを踏まえて、次章では、システムの制御法を提案する。

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章 協調作業による物体操作システム

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