(1) 提供先の範囲
論点 10
①申請可能者は研究者とすべきか、研究機関に所属する研究者とすべきか。
②想定される対象研究機関にはどのようなところがあるのか。
事務局案
①研究機関に所属する研究者とする。
②・福島県立医科大学(委託研究、独自研究)
・公的機関(国の行政機関、国立研究開発法人、独立行政法人、特殊法人)
・公益法人(公益社団法人、公益財団法人)
・大学(国立、公立、私立(大学院含む))
・高等専門学校(国立、公立、私立)
・民間研究機関
・海外の研究機関
・上記に準じる機関であって審査委員会が承認した研究機関
理由
①研究の公益性や信頼性等を判断(審査)するための基準の一つとするため。
〔ポイント〕
・研究者と所属機関の関係
(2) 試行期間の設定
論点 11
①試行期間(※)を設定すべきか。
②設定するとすればどれくらいの期間とするのか。
③試行期間における提供先をどこまでとするか。
④県立医科大学と共同研究する場合の範囲をどこまでとするか。
(※)試行期間とは、事業開始後に発生する課題等を事前に把握しルールに反映するために、提供先を限定
的に実施する期間のこと。
事務局案
①設定する。
・データ提供に係る申請件数が予測できない中で、限られた事務局体制で効率的にデータ
提供を行うためには、当初の段階では提供範囲をある程度限定する必要があるため
・県民が安心できる適切なルールを構築するためには、事業開始後に予想される課題等を
解決しながら、慎重に検討していく必要があるため。
②本格稼働に向けた準備期間として、審査を開始してから当面1年間の試行期間を設け
る。
③試行期間においては、福島県立医科大学(委託研究、独自研究)及び公的機関とし、公
的機関は国の行政機関及び研究開発独立行政法人とする。
④県立医科大学と共同研究する場合は、試行期間であっても提供先は限定しない。
〔ポイント〕
・試行期間における提供先の範囲の妥当性
・県立医大が実施する共同研究に対する考え方
平成 26~28 年度原子力災害影響調査等事業
(放射線の健康影響に係る研究調査事業)
東京電力福島第一原子力発電事故における住民 の線量評価に関する包括研究
国際医療福祉大学クリニック 鈴木 元
⑦-1
資料7
包括研究の背景
• 原発事故早期の個人被曝線量に関連する実測値が少ない
• 原発事故早期の環境モニタリングが手薄
• このため、半減期の短い 132 Te や 131 I 等による外部被曝、内部被曝 線量評価に不確実性あり
• UNSCEAR2013 福島報告書の不確実性を縮小する必要性
甲状腺検査、 WBC 実測値からの甲状腺等価線量と UNSCEAR の ATDM シミュレーションによる地域の平均線量推計値との乖離
↓
ソースターム、大気拡散シミュレーションの精度向上 経口摂取量の過剰評価?
個人防護行動の影響?
ICRP モデルと日本人甲状腺代謝の違いによるバイアス?
UNSCEAR 2015 白書
UNSCEAR 2013 福島報告書刊行後の進展
• パラグラフ 16: 本委員会は、以下の特定分野での調査が、 2013 年福島 報告書で特定されたニーズ対策に、より大きく寄与する可能性が高いと 確信した。
a) ATDM およびグリッドサイズの効果で使用される湿性沈着スキームの
さらなる徹底調査
b)利用可能なあらゆる測定データを利用してソースタームを推定する逆 モデル計算 ( SPM データの利用)
• パラグラフ 43 : Hirakawa らの報告(事故後早期の福島の流通、食料品、
飲料水の等の調査)。課題として 「飲料水の測定が開始される前の水 道水と河川の水を摂取していた点に注意」
• パラグラフ 48 : もし日本の当局が、一貫性のある気象学的データと ATDM と共に、その新規ソースタームを用いた避難民の被ばく線量の詳 細な評価および避難したコミュニティの住民の移動と行動の詳細な分析 を実施するならば、有益であろう。
⑦-3
包括研究の目的
• (1)最新のソースタームと改訂 WSPEEDI を使ったシミュレー ションの実施( Katata のソースターム改訂をも視野に)
• (2) WSPEEDI のパラメータ調整に利用できるデータの収集
(空間線量率・土壌沈着データの他、新たに発掘した 129 I 、 SPM データ等)と、それらを使ったソースタームやパラメータ 調整
• WSPEEDI のアウトプットを用いて、個人行動記録、避難住民 体表面汚染データ等と付き合わせた避難ルート毎の内部被 曝、外部被曝線量の再評価
• 実測値の無い時期の飲料水汚染推計・食品の流通実態を 反映した経口摂取推計
• ICRP 甲状腺モデルと日本人甲状腺モデルの検討(甲状腺線
量評価におけるバイアスの検討)
②住民行動パターンに応じた 防護データの評価(放医研・県立医大)
I-131 モニタリングデータ等
⑤体表面スクリーニング データからの甲状腺被
曝評価
(国福大・県立医大)
④ I-129 による I-131 汚染マップの 精緻化(東大・学習
院大)
⑥日本人の I-131 代謝データ の分析(東大)
⑦内部・外部被曝線 量の統合・
将来推計・情報発信
(国福大)
①大気拡散 シミュレーション
の精緻化