大手保険業 D社では メインフレームで 2年以上かけて開発された約290万 ステップのCOBOL によるホスト集中型基幹システムを、稼動後 6年 たって 業務ニーズの変 化と、技術的可能性の高まりを理由に、UNIX環境の クライ アント/ サーバー形式でのダウンサイジングを開始しました。開発を外部 の 会社に依 存していたD社では、ダウンサイジングの開始に当た り次のような 目標を設 定しました。
• コスト削 減
分散機開発で開発生産性 を向上 させる
• 先端開発技術、 ノウハウの吸収 SIベンダー、関連会社 との共同開発
• 保守開発 、運用 ノウハウの移転 SIベンダー、関連会社 との共同運用
• 安全、確実性の 重視
D社ではトータルな生産性向上 のため、次のような 手法を 検討し実施 しまし た。
• 事前に幅 広いフィージビリティ・スタディを実施 、実現可能な生産性向 上策を検 討
• 変換、テスト、 運用支援のためのツールを 自作し 、自動化による工数削 減を図る
• SIベンダー、関連会社まかせでなく設計、 開発の早い段階から 参画
既存資産 である バッチ・プログラム については自動変換ツールと手作業に よ り、主に 以下の 項目の変更を行い、Micro Focus COBOLでコンパイルして実 行モジュールを 生成。
• DB I/O処理
• DB I/Oのリターンコード(エラー判 定)
• 帳表出力
• ABENDサブルーチン
• 半角カナ の定数 (全角文字に)
既に移行 が完了 したシステムについてはハードウェア、データベースのチ ュ ーニング 、COBOLからの 最適化されたコード 生成等 の総合的結果として、処 理パフォーマンスの向上が報告されています。又、画面まわりやSQL文、プ ログラム を部品化して、作業文書の 整備も 向上させたことにより将来のメ ン テナンス も容易 にしています。
このプロジェクトでは、環境の載せ 変え自 体が目的であり、業務の仕様変更 はあまり 要求されていませんでした。
実作業に 入るまでの準備、フィージビリティスタディに多くの時間を費や し ており、 移行作業自体は非常に短期間で実 行しています。この点がもっとも 学ぶべきであると考えられます。
まとめ
企業情報 システムにおけるCOBOLへ の過去の投資 を無駄 にすることなく、
新しいプラットフォーム上でのアプリケーションを開発してゆくために、 具 体的な手 法を見てきました。