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ソリューション検証の方法論 45

ドキュメント内 仮想化Oracle Database 11g OLTP用EMC VSPEX (ページ 45-68)

この章は、次のトピックで構成されています。

概要 ... 46 ソリューションの検証 ... 46

概要

この章では、ソリューションのハードウェア、アプリケーション、データ保護の面に必 要な検証方法について説明します。ハードウェアはコンピューターの物理リソース

(プロセッサ、メモリ、ストレージなど)で構成されています。また、ハードウェアには、

NIC、ケーブル、スイッチ、ルーター、ハードウェア ロード バランサーなどの物理ネッ トワーク コンポーネントも含まれます。仮想化 Oracle サーバー用 VSPEX ソリュー ション向けの正しいハードウェアを使用すれば、パフォーマンスや容量の問題の多 くを回避することができます。逆に、サーバー上のメモリが不十分であるなど、ハー ドウェア リソースの不備が1か所でもあれば、Oracleサーバーのパフォーマンスが 影響を受ける可能性があります。

ソリューションの検証

EMCでは、新しいOracle Database 12c用VSPEXアプリケーション オーバーレイ実 証済みアーキテクチャを、本番環境に導入する前にテストすることを推奨しています。

この実証済みオーバーレイ アーキテクチャのテストにより、必要なパフォーマンス ターゲットと容量ターゲットを設計が達成しているかどうかを確認するとともに、本番 の導入環境でユーザーに影響を与える前に潜在的なボトルネックを特定して最適化 できます。このセクションでは、このソリューションの検証時にEMCが実行したステッ プの概要について説明します。

VSPEX実証済みインフラストラクチャのOracle Database 12cのパフォーマンスを検

証する前に、「仮想化Oracle Database 12c OLTP用EMCVSPEX実装ガイド」に基づ

いてOracle Database 12cVSPEX実証済みインフラストラクチャに導入したことを

確認します。

表 16に、Oracle Database 12cを本番環境に実装する前に実行する必要のあるス

テップの概要を示します。

16. アプリケーション検証のハイレベルステップ

ステップ 説明 ステップ

1 Oracleデータベース環境の主要なメトリックを把握

し、ビジネス要件を満たすパフォーマンスと容量を 達成する。

主要なメトリックの把握

2 Oracleデータベース用のVSPEXサイジング ツー

ルを使用し、VSPEX実証済みインフラストラクチャ の実装に必要なアーキテクチャとリソースを決定 する。

3 VSPEX実証済みインフラストラクチャ上にOracle

データベース ソリューションを設計、構築する。テス トを実行し、結果を解析して、VSPEXアーキテク チャを最適化します。

VSPEX実装ガイド

Oracle サーバーのテスト目標を理解することで、Oracle サーバーの妥当性検査を

行う際に、取得するメトリックと、各メトリックで満たす必要がある閾値を特定できま す。仮想化Oracleサーバー用VSPEXソリューションの妥当性検査を行うために、表 17に示す主要なメトリックについて検討しました。

主要なメトリックの 把握

17. 重要メトリック

メトリック 閾値

平均CPU使用率(%) 80%未満 ユーザーI/Oの平均待機時間 20ミリ秒未満 コミットの平均待機時間 15ミリ秒未満

VSPEXサイジングツールの使用

VSPEX サイジング ツールは、お客様のビジネス要件を満たすための基本的なメト

リックや閾値を理解するのに役立ちます。

VSPEXサイジング ツールの使用方法の詳細について

Oracle Database 12c用のVSPEXサイジングツールの説明を参照してくだ

さい。

VSPEX実装ガイドに従う

VSPEX インフラストラクチャの設計が完了したら、ソリューションの実装方法について

「仮想化Oracle Database 12c OLTP用EMCVSPEX実装ガイド」を参考にしてください。

Oracle Database 12cVSPEXソリューションでは、TPC-Cなどのアプリケーションを

使用して、Oracle サーバーのパフォーマンスの妥当性検査を行います。次を実行す ることを推奨します。

 作業負荷と I/O パターンを評価する。許容可能な結果が出て、実際の作業負 荷も同様であれば、このテスト結果を参照用に利用できます。ただし、潜在的 なリスクも考慮する必要があります。

 まずテスト環境を構築し、本番データベースをコピー、リストアして実際の作業 負荷をテストした結果、実際のアプリケーション ワークロードのタイプがテスト 環境で検証したものと異なる場合は、Oracle サーバーのパフォーマンスを検 証する。

「仮想化Oracle Database 12c OLTP用EMC VSPEX実装ガイド」に詳しい構成情報 が記載されています。

第 7 章 参照ドキュメント

この章は、次のトピックで構成されています。

EMCドキュメント ... 50 その他のドキュメント ... 51

EMC ドキュメント

Webサイトで入手できる次のドキュメント には、追加情報が記載されています。アクセスできないドキュメントがある場合は、

EMC担当者までお問い合わせください。

 EMC VNXe3200インストールガイド

 Proven Infrastructure Guide for EMC VSPEX Private Cloud with VMware vSphere 5.5 for up to 200 virtual machines

 仮想化Oracle向けEMC VSPEX実証済みインフラストラクチャ

 Data Protection for EMC VSPEX Proven Infrastructure White Paper

 EMC VNXeシリーズ構成ワークシート

 VMware NFSまたはVMware VMFSでのVNXeシステムの使用

 NFSファイルシステムでのVNXeシステムの使用

 VMware ESXサーバー向けEMCホスト接続性ガイド

その他のドキュメント

次のOracle製品ドキュメントはこのソリューションと高い関連性があります。

次のVMwareドキュメントはこのソリューションと高い関連性があります。

Oracleドキュメント

VMwareドキュ メント

付録 A 情報収集用ワークシート

この付録には、以下のトピックが含まれます。

仮想化Oracle OLTPVSPEXの情報収集用ワークシート ... 54 お客様のOracleデータベースから情報を収集する例 ... 54 情報収集用ワークシートの印刷 ... 57

仮想化 Oracle OLTPVSPEX の情報収集用ワークシート

VSPEXソリューションのサイズ設定を行う前に、表 18に示す情報収集用ワークシー

トを使用してお客様の Oracle データベースの情報を収集します。このワークシート は、複数のデータベースの情報収集に適しています。

表 18. 仮想化Oracle OLTPデータベースの情報収集用ワークシート

質問 回答

ご使用の環境に合わせてお持ちのOracleサーバーのデータ ベースのサイズ設定を検討していますか。

はい/いいえ

導入を計画しているデータベースの数はいくつですか。

ユーザー データベースの容量はいくつですか(GB)。

年間増加率(%)はどれぐらいですか。

FAST Cacheを使用する予定ですか。 はい/いいえ

FAST VPを使用する予定ですか。 はい/いいえ

IOPS(読み取り/書き込み)の最大数はいくつですか。

(オプション)ピーク ロード時のコンカレント ユーザー数は何人で すか。

この情報は、

Oracle Automatic Workload Repositoryを使用するこ

とで入手できます。

お客様の Oracle データベースから情報を収集する例

EMC Oracle 情報収集用ワークシートの入力に必要な各 Oracle データベースの情

報は、主に AWR(Automatic Workload Repository)から入手できます。AWR には、

データベースのパフォーマンス、ロード、リソース(内部と外部の両方)に関する主要 な統計が用意されています。このデータには Oracle 提供の標準スクリプトを使用し てアクセスできます。残りの情報はお客様から入手するか、この付録に記載の簡単 なクエリーを使用して取得できます。

SGA(System Global Area)やPGA(Program Global Area)の値を計算するには、図 5 に示すAWRレポートの[init.ora Parameters]セクションを使用します。

データベースメモリ 設定

5. AWRレポートの[init.ora Parameters

次のSQLクエリーを使用すると、データベースに同時に接続しているユーザーの 最大数を確認できます。

SQL> select SESSIONS_CURRENT, SESSIONS_HIGHWATER from v$license;

SESSIONS_CURRENT SESSIONS_HIGHWATER

---

--- 5 249

1 row selected.

[DB Size (MB)]列の入力に使用したデータと一時ファイルのサイズを使用して、

次のように合計を計算します。

SQL> select ltrim(to_char(sum(bytes)/(1024*1024))) as “Total size (M)”

from (

select sum(bytes) as bytes from v$datafile union

select bytes from v$tempfile);

Total size (M)

--- 256000

1 row selected.

READ IOPS、WRITE IOPS、Change Rate (MB/s)の値は、AWR レポートの

[IOStat by Function summary]セクションから入手できます。図 6に、これら

の値を示します。

コンカレントユー ザー数の確認

データベースサイ ズの計算

データファイル

IOPSREDOログ

変更率の入手

6. AWRレポートの[IOStat by function summary

次のOracle待機イベント(図 7参照)により、Oracleデータベースの主要なレスポン

スタイムの統計を入手できます。

 [db file sequential read]は、[User I/O]列の入力に使用します。Oracleで はこの値は20ミリ秒未満にすることを推奨しています。

 [log file sync]は、[Commit]列の入力に使用します。この値は 15 ミリ秒未

満にすることを推奨します。

7. AWRレポートの[Foreground Wait Event

My Oracle Support の 「How to Tell if the IO of the Database is Slow(ID

1275596.1)」に標準的なI/O応答時間がリストされています。

ワークシートの[TPS]列の入力に使用する値は、図 8に示すようにAWRレポートの

[Load Profile]の[Transactions]から入手できます。

ユーザーI/O時 間とコミット時間 の入手

Load Profile]での トランザクションの 計算

8. AWRレポートの[Load Profile]の[Transactions

情報収集用ワークシートの印刷

情報収集用ワークシートのスタンドアロンコピーが、PDF形式でこのドキュメントに付 属しています。ワークシートを表示および印刷するには、次の手順に従います。

1. Adobe Readerで、次のように[Attachments]パネルを開きます。

 [View]>[Show/Hide]>[Navigation Panes]>[Attachments]の順に選 択する。

または

 [Attachments]アイコンをクリックする(図 9を参照)。

図 9. 印刷可能な情報収集用ワークシート

2. [Attachments]パネルで、付属しているファイルをダブルクリックして開き、

情報収集用ワークシートを印刷する。

ドキュメント内 仮想化Oracle Database 11g OLTP用EMC VSPEX (ページ 45-68)

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