4. 環境設定
4.2 セットアップスクリプトによる環境構築
本製品は、ESMPRO/AC Lite for VMware 製品の環境構築を行うために、セットアップスクリプト
(ac_setup.sh)をご用意しています。セットアップスクリプトを起動し、運用環境にあわせて各パラメータ
を入力して環境構築を行ってください。
以下を例に、セットアップスクリプトによる環境構築について説明します。
設定項目名 設定値(入力/選択例)
コミュニティ名 public
ESXiサーバに接続するUPSのIPアドレス 172.16.1.163 ESXiサーバに接続するUPSに電源を供給する電圧 100V vMAのホスト名 server1
vMAのIPアドレス 172.16.1.120
ESXiサーバのホスト名 Esxi5-r120b-2a UPSの電源切断猶予時間(秒) 180
(1)ESMPRO/AC Lite for VMwareをインストールしたvMAへ、vi-adminアカウントにてログインし ます。
(2)vMAのコマンドラインから、以下のコマンドを実行します。
# sudo /usr/local/AUTORC/script/ac_setup.sh
(3)セットアップスクリプトが開始されます。
Setup AC Lite for VMware
※セットアップスクリプト開始直後に、以下のメッセージが表示された場合は、ESMPRO/AC サービスを停止させてから(2)に戻り、再度セットアップスクリプトを実行しなおしてく ださい。
(5)UPSのIPアドレスを登録します。
Enter IP Address of UPS 172.16.1.163
(6)自動的に通信テストとブザーテストが行われますので、ブザー音を確認したら、[1]:Yesまたは [2]:Noを選択します。
Test UPS communication Read Testing...
Read Test OK
Write Testing by UPS buzzer ...
Buzzer ringed ? [1]:Yes , [0]:No 1
※通信テストで失敗、またはブザー音が鳴らなかった場合、セットアップスクリプトはここで 終了します。SNMPカードのIPアドレスやコミュニティ名、SNMPカードへのアクセス権が 適切であるかどうか確認して(2)に戻り、再度セットアップスクリプトを実行しなおして ください。
(7)UPSに電源を供給している入力電圧を登録します。
Select UPS Input Voltage type [1]:100V, [2]:200V
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(8)vMAのホスト名を登録します。カッコ内に表示されているホスト名(この例では「server1」)の ままで良いときは、そのままEnterを入力します。ホスト名を登録したい場合は、ホスト名を 入力します。
Enter vMA Host Name (server1) server1
(9)vMAのIPアドレスを登録します。vMAのeth0のIPアドレスが自動取得されて表示されています ので、表示されているIPアドレスで間違いないときは、そのままEnterを入力します。表示され ているIPアドレスとは違うIPアドレスを登録したい場合は、正しいIPアドレスを入力します。
Enter vMA Host IP Address (172.16.1.120) 172.16.1.120
(11)ESXiサーバのホスト名を登録します。
Enter ESXi server Host Name esxi5-r120b-2a
※注意
「4.1 VMware vSphere Management Assistant(vMA)の環境構築」の(3)にて行うESXiサーバ の情報と、上記手順にて設定するホスト名が異なっている場合、情報の登録に失敗します。
(12)UPSの電源切断猶予時間を登録します。登録方法は、LCDパネル付きSmart-UPSか、LCDパ ネルのないSmart-UPSかで異なるため、使用するUPSにあわせて読み替えてください。なお、
電源切断猶予時間の目安としては、vMAがESXiサーバへシャットダウン指示を行った後、ESXi サーバ上のすべての仮想マシンのシャットダウンが完了し、ESXiサーバのシャットダウンが 完了する時間を十分に超える時間を設定する必要があります。
[LCDパネル付きSmart-UPSの場合]
設定可能な範囲内(20~32767)で適切な時間を秒単位で指定します。
※LCDパネル付きSmart-UPSであれば、どの機種も同じ設定範囲です。
Setting ESMPRO/AC Parameters
Please input Shutdown Parameter [seconds] (20-32767) 180
[LCDパネルのないSmart-UPSの場合]
選択肢として表示された値のうち、設定したい時間に該当する値を番号で指定します。
※選択肢として表示される値は、使用するUPS装置の機種ごとに異なります。
Setting ESMPRO/AC Parameters
Select Shutdown Parameter [seconds] (Default Value: 180) >>
[1]: 090 [2]: 180 [3]: 270 [4]: 360 [5]: 450
(13)最後に、ESMPRO/ACサービスを起動させるかどうかを確認されますので、[1]:Yesまたは [0]:Noを選択します。
Start ESMPRO/AC Service now ? [1]:Yes , [0]:No
1
Starting ESMPRO/AC Lite for VMware: done
※「0」を選択した後に、ESMPRO/ACサービスを起動したい場合は、vMAマシン(またはESXi サーバ)の再起動、または、下記コマンドを実行してください。
# sudo /etc/init.d/esmarcsv start
以上でセットアップスクリプトを使用した環境構築は完了です。
上記スクリプトによる設定完了後、ESXiサーバのホスト名やvMAのホスト名、IPアドレス、UPS装置 のIPアドレスなど、スクリプトにて入力した情報から変更したい場合は、再度ac_setup.shを実行して 設定をやり直してください。