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スレットスコアを用いた統計解析結果

ドキュメント内 地震先行ELF/ULF帯磁場異常の統計的研究 (ページ 30-36)

第 5 章 解析結果

5.2 スレットスコアを用いた統計解析結果

次に、ELF帯磁場放射とULF帯磁場減少の2手法別々に算出した、スレットスコアの結果を 示す。まずはELF帯磁場放射(ΔS)の結果を示し、その後、ULF帯磁場減少(δD)の結果を示し、

その後2手法を組み合わせた場合の結果を示す。

図5.2.1 ΔSのスレットスコア

図5.2.1はΔSのスレットスコアの結果である。横軸は〈∆S/σ〉の閾値を表し、縦軸は、適中率と空

振り率と見逃し率それぞれの割合を表している。緑の実線が空振り率を表し、青の実線が適中率 を表し、赤の実線が見逃し率の変化をそれぞれ表している。この図を見ると、閾値が上がるにつ れて、空振り率がゆるやかに減少し、見逃し率がゆるやかに増加していることが分かる。また、

適中率に関しては、全体を通して20~25%の間に収まっており、それほど大きな変化は見られな いことが分かる。次にδDの結果を示す。

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図5.2.2 δDのスレットスコア

図5.2.2はδDのスレットスコアの結果である。閾値が上がるにつれて、ΔSの場合と同様に

空振り率が減少、見逃し率が増加傾向にあることが分かる。また適中率に関してはあまり変化が 見られず、10~15 %程度の間に収まっている。

次に、2 手法を組み合わせた場合のスレットスコアの各パターンとそれぞれのパターンのカウ ント数を示す。その後、別々に算出したものと合わせて、適中率、空振り率、見逃し率の各割合 の結果を示す。

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図5.2.3 2手法組み合わせた際の各パターンと、カウント数(ΔS閾値:0.5 δD閾値:0.8)

図5.2.3は、ΔSとδDの2手法を組み合わせた際のスレットスコアのパターン分けとそれぞ

れのカウント数を示した結果である。ΔSとδDの閾値を決定する際には、図5.1.2と図5.1.3図 と5.2.1と図5.2.2を参考にし、ΔSの閾値を0.5、δDの閾値を0.8とした。①~⑦の計7パタ ーンあり、①~③の適中のパターンを青の網掛けで囲い、④の見逃しのパターンを赤で囲み、⑤

~⑦の空振りを紫の網掛けで囲い、それぞれの分類を示している。またそれぞれパターンの図中 に書かれている数字は、そのパターンがカウントされた数を表している。

次に、ΔSの閾値を0.5とし、δDの閾値を0.8に設定した際の、2手法別々で算出した結果 と、組み合わせた場合の結果を示す。

表5.2.1 閾値(ΔS:0.5,δD:0.8)を設定した際の2手法別々の場合と組み合わせた場合のスレット

スコア

表 5.2.1 は適中率と空振り率と見逃し率のそれぞれの割合を表している。空振り率が高い割合

を示しているのに対し、適中率は2割あるいは1割ほどとなっている。

この空振り率の高さの原因が、地磁気の影響による可能性が考えられるため、以下、地磁気の 影響が高いと思われる日を統計から省いた際のプロセスと結果を示す。

適中率 空振り率 見逃し率

ΔS 22.22% 67.78% 10.00%

δD 11.43% 79.29% 9.29%

2手法組み合わせ 20.63% 76.99% 2.38%

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図5.2.4 2005年一年間のΣKpとDstとΔSとδDのプロット

図5.2.4は地磁気とΔSとδDを表示したものである。一番上の図はΣKpを表している。

ただしその値を数値として扱いやすいように、例えば「+3」の値を「3+13」として変換ものが縦 軸になっている。その下の図はDst指数を示している。赤い実線が、Dstの1日の最大値であり、

青い実線が一日の平均値を表し、緑の実線が一日の最小値を表している。その下がΔSの値を表 し、その下がδDの値を表している。ΣKpの値が40以上またはDstが-50 nT以下になった日 を統計から省いた。

以下、地磁気の影響を省いて導出したスレットスコアの結果を、ELF帯磁場放射、ULF 帯磁 場減少、2手法を組み合わせた場合、の順に示していく。

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図5.2.5 地磁気影響省いた後のΔSのスレットスコアの結果

図5.2.5は地磁気の影響を省いた後のΔSのスレットスコアの結果である。図5.2.1のそれぞれ

の割合と比較してみると、まったく変化がみられない。

図5.2.6 地磁気影響省いた後のδDのスレットスコアの結果

図5.2.6は地磁気の影響を省いた後のδDのスレットスコアの結果である。図5.2.2と比較する

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と見た目には差はないが、実際の値を比較すると、わずかだが、それぞれの割合に変化があった。

次に組み合わせた場合の結果を示す。

図5.2.7 地磁気の影響省いた後の2手法組み合わせた際の各パターンと、カウント数(ΔS閾値:

0.5 δD閾値:0.8)

図5.2.7は地磁気の影響省いた後の2手法組み合わせた際のスレットスコアの各パターン数を

示した結果である。地磁気の影響を省く前と比較すると、適中率と空振り率と見逃し率のそれぞ れの割合については全く変化がないが、空振りとしてカウントされている⑤~⑦のパターン数に 変化がみられる。

次に、地磁気の影響を省いた後に、閾値(ΔS:0.5,δD:0.8)と設定した際の、2 手法別々に算出 した結果と組み合わせた場合の結果を表にまとめる。

表5.2.2 地磁気の影響を省いた後の、閾値(ΔS:0.5,δD:0.8)を設定した際の2手法別々の場合と

組み合わせた場合のスレットスコア

適中率 空振り率 見逃し率

ΔS 22.22% 67.78% 10.00%

δD 11.76% 78.68% 9.56%

2手法組み合わせ 20.63% 76.99% 2.38%

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