3層スラブ導波路の等価屈折率と4層スラブ導波路の等価屈折率を用いて、ストリッ プ装荷型導波路を等価屈折率から3層スラブ導波路と考えて解析を行う。図A.4は等価 3層スラブ導波路の概略図である。
以下、解析プログラムを示す。
n
1: =
1.76519; (
∗コア∗) n
2: =
1.7552; (
∗クラッド∗) n
m: =
1.7552; (
∗クラッド∗) χ
2:=
nn12 2;
χ
m:
= nn1m 2;
λ:= 850 ∗ 10^ − 9;
a′:=
n22−nm2n12−n22
; b = 0
V = 2π/λ∗ n1∗ n12n−n22
12
;
1
V 1−b∗ ArcTan[χ2∗ 1−bb ] + ArcTan[χm ∗ b+a′1−b]
1
V 1−b∗ ArcTan[χ2∗ 1−bb ] + ArcTan[χm ∗ b+a′1−b] +
π
neff1 neff2 neff1 図A.4 等価3層スラブ導波路の概略図53
出力結果
0. 0次モードにおける最低リブ(SiO2)幅 2.26627 ×10-6 0次モードにおける最大リブ(SiO2)幅 4.53253 ×10-6 1次モードにおける最大リブ(SiO2)幅
これらプログラム結果から、ストリップ装荷型導波路の構造パラメータは、0次モード では、SiO2リブ部膜厚0.1μmとすることで、ZnO膜厚を50~400nmと算出した。そこで
ZnO膜厚を400nmと設定し、3層と4層のスラブ導波路の等価屈折率を算出した。その
結果から、等価3層スラブ導波路として考えることで、SiO2リブの幅を0~2.2μmと算出 した。構造パラメータとしてSiO2リブの幅は2μmに設定した。
54
付録 B PL スペクトル感度補正
ZnO薄膜のPL スペクトル測定において、分光器とCCD 検出器を用いた。これらの 装置は短波長側での補正を必要とし、それぞれの感度補正における量子効率を示す。
図B.1に分光器、図B.2に極微弱光用CCD検出器の量子効率を示す。
図B.2 CCD検出器の量子効率
図B.1 分光器の量子効率
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これら2つの補正をPLスペクトルに施した結果の例を以下に示した。
図B.3 PLスペクトル補正前
図B.4 PLスペクトル補正後
PLスペクトルの感度補正により、短波長側での強度が上昇している。
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付録 C 屈折率の算出
本研究における屈折率の算出方法を以下に示す。
まず、作製した薄膜の屈折率が、基板やそれを挟む他の材料(主に空気)とどのよう な関係になっているのかを知っておく必要がある。今回用いた材料に関しては、各種物 性事典等に記載されているものを参考として、その差について比較した。
基板、薄膜、他の材料(主に空気)の順に屈折率をそれぞれn0、n1、n2とすると、
n0<n1>n2 となることが分かる。
次に、透過率の測定結果をグラフにしたものを用意する。図C.1に透過率のグラフを 示す。
図C.1 透過率
これを見ると、透過率の高い波長域において共振(リップル)が存在していることが 分かる。これは、試料中で透過・反射を繰り返し、透過してきた光の光路長が、波長の 整数倍となって透過光を強めることが原因である。
この極大値、極小値を用いて屈折率の計算を行う。
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各極大、極小値における波長をとり、その波長の逆数を横軸、極大値を偶数次、極小値 を奇数次として、波長の長い方から順に短い方へとその次数を縦軸のパラメータとして 割り振る。図C.2にその様子を示す。
図C.2 次数決定
このとき作製された曲線の近似線が、縦軸、横軸の0(原点)と交わるようにそれぞ れに与えた値を調節する。それが屈折率を決定する際の次数mとなる。
以下にその式を示す。
n =mλm
4d
(m:次数)
dは膜厚である。これによって、各波長での屈折率を計算する。