STEP1
4.5 ステップ 5 : SR レポートの作成
4.6 (参考) Review Manager (RevMan) 5.2 によるメタアナリシス
コクラン共同計画によりフリーで提供されている
Review Manager
(RevMan)は、シス テマティックレビューを効率よく、共通の基盤で行うために開発されており、文献の管理 やレビューの管理、論文から抽出したデータの管理などの機能が強力である。その中にメ タアナリシスのツールも付属しており、広く使用され、RevMan を用いた論文も多数発表 されている。2014
年3
月時点のRevMan
の最新はバージョン5.2
である。Cochraneのウェブサイト(http://ims.cochrane.org/revman/download)よりダウロードできる。Windows、Mac、
Linux
それぞれのOS
に対してプログラムが用意されている。ここでは、Windows版を用いて
RevMan5
を用いたメタアナリシスの手順を解説する。RevMan
を起動する。右下のClose
をクリックしていったんウィンドウを閉じる。File
メニューからNew
を選択する。New Review Wizard
の画面が開かれるのでNext
をクリックする。Type of Review
を選択する。ここでは、Intervention Reviewを選択し、Nextをクリッ クする。Review
に付けるタイトルを入力する。いずれかのラジオボタンを選択し書き込み、Next
をクリックする。[Alteplase] for [ischemic stroke]と入力(カギカッコ内を入力)。
Review
のステージを選択する。ここでは、Protocolを選択し、Finishをクリックする。右側の
Text of Review
の画面にタイトルそのほかの情報が表示される。左側のサイドバーには、Reviewを構成するさまざまな要素が表示される。サイドバーではブレットの向き によってメニューが開かれたりたたまれたりする。この時点で
File
メニューからファイル として保存することもできる。拡張子は.rm5でファイル名はデフォルトではタイトルと同 じであるが、変更することもできる。ここで、Tablesのブレットをクリックし、次いで
Characteristics of included studies
の ブレットをクリックする。この時点で右の
Text of Review
は自動的にスクロールして一番上の行がCharacteristics of studies
となる。左側のCharacteristics of included studies
をダブルクリックするか、右の画面のCharacteristics of included studiesの右側のプロパティ-を表す ボタンをクリ ックする。
臨床試験の名称と発表年を入力するために
Heading
をTrial
とYear
の2
つ設定し、OK をクリックする。右の
Text of Review
の画面で、Characteristics of included studiesの左の+のブレット をクリックし、Add Studyボタンをクリックする。Trial
の名称を入力してNext
をクリックする。Trial
の名称ではなく、著者名や番号などでも構わない。
出版されたデータを用いるので、そのまま
Next
をクリックする。年度を入力して
Next
をクリックする。次に、研究の特徴などを入力する画面となる。ここでは、不要なので、そのまま
Finish
をクリックする。
以上で
1
つの研究の属性を入力した。入力した研究の名称が右の画面に表示されるよう になる。さらに
Add Study
をクリックして必要な研究をすべて入力する。ここでは、3つの研究を入力する。以下の画面の様に入力した
3
つの研究のタイトルが表示される。データはま だ入力していないので、各名称の下に[Empty]と表示されている。次に、左側のサイドバーの
Data and analyses
をクリックする。右側の
Text of Review
の画面でData and analyses
の+のブレットをクリックする。Add comparison
のボタンが表示されるので、それをクリックする。New Comparison Wizard
の画面が表示される。ます、比較の名称を入力し、Nextをクリックする。ここでは
Alteplase vs Placebo
と入力。(ここで、いったんFinish
で終了して から、あとで右側のText of Review
の画面で表示されるAdd Outcome
ボタンをクリック して以下のデータの入力を行うこともできる。)続けて比較の対象となるアウトカムを入力するため、
Add an outcome under comparison
を選択し
Continue
をクリックする。New Outcome Wizard
の画面が表示されるので、比較されるデータ型を選択し、Next
を クリックする。ここでは、Dichotomousを選択。アウトカムの名称と比較される
2
群のラベルを入力する。Group Label 1:と Group Label
2:はデフォルトでは Experimental
とControl
となっているので、それぞれを書き換える。ここでは、名称を
Intracranial bleeding、群のラベルは Alteplase、Placebo
とする。入力 したら、Nextをクリックする。メタアナリシスの方法、効果指標、モデルを設定する画面が出るので、それぞれラジオ ボタンを選択する。ここでは、Inverse Variance、Risk Difference、Random Effectsを選 択する。Nextをクリックする。
メタアナリシスの結果を出力する際の項目を選択する画面となる。
Totals and subtotals、
95%、95%を選択して、Next
をクリックする。フォレストプロットでの表示に関するデータ設定の画面が出るので、必要に応じて入 力 ・ 選 択 す る 。
Left Graph Label
、Right Graph Label
は デ フ ォ ル ト でFavors [experimental]、Favors [control]となっているが、ここでは、かぎかっこの部分をそれぞ
れAlteplase, Placebo
と書き換え、Sort By
はYear of study
を選択する。Nextをクリック する。この画面でいったん
Finish
して後でデータの入力を行うこともできるが、続けてデータ を入力することにする。Add study data for the new outcome
を選択してContinue
をクリ ックする。データ入力する研究名称を選択する画面が出る。左側に研究名称の一覧が表示されるの で、そこから選択して
Finish
をクリックする。今回は、3つ全部を選択する(Control キ ーを押しながら選択すると複数選択が可)。右側の
Text of Review
の画面に表が表示されるので、各研究の実験群と対照群の総症例数とイベント生起例数を入力する。先ほど
Year
でソートする設定にしたので、年度順に研 究名称が並んで表示されている。背景が白のセルにデータを順次入力し、すべての値の入力を終了すると以下の結果が得 られる。
この画面で、右上のボタンによって、さまざまな変更ができるようになっている。一番 左側のボタンはさらに研究を追加する場合に用いる。2 つ目のボタンは現在
RD(Risk
Difference)の結果を表示していることを示しており、クリックすると OR
オッズ比、RRリスク比へと変更される。3 つ目のボタンは
RE、すなわちランダム効果モデル Random
effects model
を用いていることを示しており、このボタンをクリックするとFE、Fixed
effects model
に変更できる。これらはすぐ結果に反映され何度も変更可能である。4
つ目のボタンをクリックするとForest plot
を別画面に表示する。Forest plotを表示した状態で
Add as Figure
をクリックするとその画面の情報がFigures
の情報に追加される。5
つ目のボタンをクリックするとFunnel plot
が表示される。Add as figureをクリック すると、この図をFigures
の情報に追加できる。Add as figure
で情報をFigures
に追加すると、右画面の上のタブの部分にFigure 1、
Figure 2
と表示されるようになる。クローズボックスをクリックすると閉じることができる。また、画面を保存する場合は、右上にある保存ボタンを、そしてコピーして
Word
など に貼り付けたい場合には、その隣のコピーボタンをクリックするとクリップボードにコピ ーされるので、それを貼り付けることができる。以上の作業を済ませて、左のサイドバーから
Data and analyses
をクリックすると作業 の結果が右の画面に表示される。右画面のたとえばFigure 1(Analysis 1.1)の+ボタンをク
リックするとForest plot
がその下に表示される。Figure 2はFunnel plot
である。また、これらの文字列の部分をダブルクリックすると
Text of Review
のタブの隣にFigure 1(Analysis 1.1)というタブが表示されるとともに、上記の画面と同じように右側の画面に Figure
が表示される。作業を終了するときは、Fileメニューからファイルとして保存する。
4 章テンプレート
【4-1 データベース検索結果】
タイトル:
CQ:
データベース:
日付:
検索者:
♯ 検索式 文献数
【4-2 文献検索フローチャート】 PRISMA 声明を改変
Total records identified through database searching (n= )
(n = )
Records excluded (n = )
Full-text articles excluded, with reasons
(n = )
Studies included in qualitative synthesis (n = )
Studies included in quantitative synthesis (meta-analysis) (n = )
Additional records identified through other sources (n= )
(n = )
NGC NICE PubMed Cochrane 医中誌 EMBASE WHO PsycINFO® CINAHL Others( )
Records screened ( 1
stScreening ) (n = )
Full-text articles assessed for eligibility
( 2
ndScreening ) (n = )
【4-3 二次スクリーニング後の一覧表】
文献 研究デザイン P
I C O
除 外コメン ト
【4-4 引用文献リスト】
文献
ID
書誌情報採用論文 不採用論文 その他の引 用論文
【4-5 評価シート 介入研究】
実行 バイ アス 検出 バイ アス 研究コード研究デザイ ン
ラン ダム 化 コン シー ルメ ント
盲検 化盲検 化ITT 不完 全アウ トカム データ 選択 的ア ウトカ ム報 告
早期 試験 中止 その 他の バイ アス
まと め対象介入対照アウト カムまと め 対照 群分 母 対照 群分 子(%)介入 群分 母 介入 群分 子(%) 効果 指標 (種 類)
効果 指標 (値)信頼区間
リスク人数(アウトカム率) コメント(該当するセルに記入)
個別研究 非直接性*選択バイア ス症例減少バ イアスその他
バイアスリスク*
アウトカム
【4-5 評価シート 介入研究】 診療ガイドライン * 各項目の評価は"高(-2)"、"中/疑い(-1)"、"低(0)"の3段階 まとめは"高(-2)"、"中(-1)"、"低(0)"の3段階でエビデンス総体に反映させる 各アウトカムごとに別紙にまとめる 対象 介入 対照
【4-6 評価シート 観察研究】
*バイアスリスク、非直接性 各ドメインの評価は”高(-2)”、”中/疑い(-1)”、”低(0)”の3段階 まとめは”高(-2)”、”中(-1)”、”低(0)”の3段階でエビデンス総体に反映させる **上昇要因 各項目の評価は”高(+2)”、”中(+1)”、”低(0)”の3段階 まとめは”高(+2)”、”中(+1)”、”低(0)”の3段階でエビデンス総体に反映させる 各アウトカムごとに別紙にまとめる 個別研究 選択バ イアス実行バ イアス検出バ イアス
症例減 少バイ アス 研究 コード研究デ ザイン背景因 子の差ケアの 差
不適切 なアウ トカム 測定
不完全 なフォ ロー アップ
不十分 な交絡 の調整
その他 のバイ アス まと め 量反 応関 係
効果 減弱 交絡
効果 の大 きさ まと め対象介入対照アウ トカ ム まと め 対照 群分 母 対照 群分 子(%)介入 群分 母 介入 群分 子(%)
効果 指標 (種 類)
効果 指標 (値)信頼区間 コメント(該当するセルに記入)
リスク人数(アウトカム率)上昇要因**
診療ガイドライン 対照 アウトカム バイアスリスク* その他
対象 介入 非直接性*