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シミュレーション

ドキュメント内 JAIST Repository (ページ 45-48)

5.3.1

シミュレーション1

シミュレーション方法

従来用いられていた発生間隔時間を指数分布を用いる方法と今回用いた対数正規分布 の比較を行なう。

以下の条件下でシミュレーションを行ない、平均待ち時間特性(以下、FWT と略記)

を比較する。

トラヒックモデルは典型モデルを用いる。

サーバ側の発呼を止めクライアントのみで実験を行ない、Ethernetにおけるクライ アントの待ち時間を求める。

クライアントのバッファ数は10 個とする。

シミュレーション時間は15秒とする。但し、最初の5秒は過渡状態とし、引き続く

10秒間を計測期間とする。

シミュレーション結果

図5.1 にクライアント数に対するクライアントでのFWT特性を示す。従来の研究で用 いられていた指数分布の方が今回の研究で用いた対数正規分布よりも待ち時間が長くな る結果が得られた。

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図 5.1: 対数正規分布(実線)と指数分布(破線)の比較

考察

従来の研究にて用いられていた発生間隔時間を指数分布と仮定する手法は、今回用いた 対数正規分布よりも平均待ち時間が長くなった。この理由は、対数正規分布の方が発生間 隔時間の平均値に集中しているためである。

この結果から、今回用いた対数正規分布は実際に伝搬するトラヒックパターンにより近 い分布であり、従来の研究よりも正確な解析ができることがわかった。

5.3.2

シミュレーション2

シミュレーション方法

ブリッジ下りに対する特性について実験を行なう。以下の条件下でシミュレーションを 行ない、ブリッジ下りの呼損率(以下、FLR と略記)およびFWT 特性を確認する。

トラヒックモデルは典型モデルを用いる。

クライアント、サーバ、ブリッジ上りの各バッファ数は呼損が発生しないように発 呼数に対して十分大きい数とする。

ブリッジ下りのバッファ数をパラメータとして変化させる。バッファ数は5,10,20,40,100

個とする。

さらにクライアント数を1〜 7台まで変化させる。

シミュレーション時間は15秒とする。但し、最初の5秒は過渡状態とし、引き続く

10秒間を計測期間とする。

シミュレーション結果

図 5.2、5.3 にクライアント数に対するブリッジ下りでの FLR および FWT 特性をそ れぞれ示す。FLR はバッファ数が小さいほど大きく、逆に FWTは短くなっている。

考察

ブ リッジ下りでの FLR および FWT 特性はクライアント数が5台以上で急増してい る。この理由は、クライアント数が 1 台の時、Ethernet の回線使用率が 18% であるた め、クライアント数が5 台時の回線使用率は90% 以上になるからである。また、待ち時 間はバッファ数に依存して一定値に収束している。

この結果から、典型モデルのトラヒックを伝搬するクライアントが 5台以上になると 急激に QoSが悪化することがわかった。実動作ではブリッジやルータにおいて呼損が発 生するとサーバ側の発呼を停止させるので、待ち時間はさらに長くなる。

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