第 4 章 制作およびイベント実施管理
4.2. 制作管理
4.2.3 シナリオ制作
表4.5: 脚本②
楽譜 編︵ Music
︶ 1◯ ロー ズガ ーデ ン︵ どこ から か声 が聴 こえ てく る/ 昼︶
※
指向 性ス ピー カー から
︑映 像拠 点へ の誘 導と して 以下 の台 詞を 発信
※
後の 映画 音声 とは 独立 した 音声 とし て︵
BGM
のよ うな もの とし て︶ 扱う アカ リ︵ 18
︶﹁ ねえ ねえ
︑ち ょっ と近 くに 来て
! ほら
︑こ っち こっ ち! 聴こ える かな
?わ たし の声
︒う しろ の方 の人
︑聞 こえ てま すか ー? 近く に 来た らも っと いい こと があ るよ
! それ じゃ あ始 めま す︒ むか しむ かし
︑あ ると ころ に︑ と言 って もそ んな 昔じ ゃな いか
︒1 0年 くら い前
︑こ こ六 本木 ヒル ズに アカ リと いう 少女 がお りま した
︒ はじ まり
︑は じま りー
︒﹂ アカ リが 鼻歌 を口 ずさ み始 める
︵鼻 歌数 十秒 間
※
その 後元 に戻 って 繰り 返し
︶
※
トリ ガー 認識 後︑ 以下 の動 画が スマ ート フォ ン端 末か ら再 生 アカ リ手 に持 った 花を 触り なが ら︑ 楽し そう に歩 いて いる と︑ 目の 前に 紙切 れが 風に 乗っ て飛 んで くる アカ リは それ を手 に取 る 紙切 れに は音 符の よう なも のが 書か れて いる 読み なが ら︑ 飛ん で来 た方 へ歩 を進 める 音符 を読 んで
︑鼻 歌を 口ず さむ と︑ しゃ がみ こん だス ガケ イコ
︵4 5︶ の姿 が見 える スガ の傍 には 破か れた 楽譜 があ る アカ リ﹁ これ
﹂ スガ
﹁持 って 来て くれ たの
?﹂ アカ リは うな ずく スガ の手 には 破ら れた 楽譜 が握 られ てい る アカ リ﹁ 大切 なも のな の?
﹂ スガ
﹁そ う見 える
?﹂ アカ リ﹁ うん
﹂ アカ リは 楽譜 にあ った メロ ディ を口 ずさ む スガ はそ れを 聞い て︑ 笑顔 にな る スガ
﹁わ かる の?
﹂ アカ リ﹁ うん
︑ピ アノ 習っ てる から
︒続 きは
?﹂ 破れ た半 分の 楽譜 をア カリ に渡 す アカ リ﹁ 半分 こだ ね﹂ スガ
﹁で もさ っき のち ょっ と違 うの
﹂ スガ は正 しい メロ ディ を口 ずさ む アカ リ﹁ わか った
!﹂ 同じ よう にメ ロデ ィを 口ず さむ アカ リ と︑ その 続き もそ のま ま唄 って しま う
※
観客 は︑ 道を 歩い てい て︑ 突然 声が 聞こ える
︵呼 び掛 けら れる
︶と いう 不思 議な 体 験が でき る
※
指向 性ス ピー カー から
︑映 像拠 点へ の誘 導と して 上記 の台 詞を 発信 する
※
後の 映画 音声 とは 独立 した 音声 とし て
︵BGM
のよ うな もの とし て︶ 扱う
※
前記 の﹁ 誘導 の音
︵声
︶﹂ に沿 って 歩い て近 づい て行 くと
︑﹁ 非可 聴音
﹂の トリ ガー に接 触す る
※
観客 のス マー トフ ォン 端末 が﹁ 非可 聴音
﹂ のト リガ ーを 認識 する と︑ 自動 で動 画が ス トリ ーミ ング され る
1
どこ から か声 が聞 こえ てく る ロー ズガ ーデ ン/ 昼
観客 との 連動
現在 十年
前
2/10
アカ リ﹁ あ︑ 間違 えた
﹂ スガ
﹁え
﹂ 楽譜 を見 るス ガ スガ
﹁そ っち の方 がい いね
︒や っぱ り歌 手向 いて ない ね﹂ アカ リ﹁ 歌手 なの
﹂ スガ
﹁だ った
︑か な﹂ アカ リ﹁ 今は
?﹂ スガ
﹁… ただ のお ばさ んよ
﹂ アカ リ﹁ おば さん
︑あ げる
﹂ アカ リ︑ スガ に持 って いる 花を あげ る スガ
﹁お ばさ んじ ゃな いよ
!自 分で 言う のと
︑人 が言 うの はち がう の﹂ アカ リは 笑っ てい る スガ
︑ア カリ から もら った 花を 見て いる スガ
﹁お 嬢ち ゃん 位の 時は ね︑ お花 屋さ んに なり たか った の﹂ スガ
︑ア カリ に微 笑む アカ リ﹁ あ! これ は?
﹂ アカ リ︑ 突然 立ち 上が る 鼻歌 を口 ずさ みな がら
︑踊 り始 める バレ エの よう な美 しい 身の こな し 楽し そう にダ ンス する アカ リ スガ
﹁す ごい ね!
﹂ アカ リ﹁ 習っ てる から
︑バ レエ
︒あ と書 道と プー ルと ロッ クク ライ ミン グ﹂ スガ
﹁す ごい ね…
﹂ アカ リ﹁ なら ない の?
﹂ スガ
﹁ん
?﹂ アカ リ﹁ お花 屋さ んに なら ない の?
﹂ 2◯ ロー ズガ ーデ ン︵ 10 年後
/昼
︶ ロー ズガ ーデ ンに 鼻歌 が聴 こえ てく る それ はス ガ︵ 55
︶の 声だ ロー ズガ ーデ ンに 足を 踏み 入れ るス ガ 髪を 後ろ で縛 り︑ エプ ロン を身 につ けて いる 花が 植え られ た鉢 植え を持 って いる 鉢植 えを 置い て︑ 深呼 吸を する スガ はロ ーズ ガー デン で踊 り始 める アカ リが やっ た踊 りを 見よ う見 まね でや って いる 鉢植 えの 傍に は︑ 今日 行わ れる アカ リ︵ 18
︶の ライ ブの フラ イヤ ー が見 える と誰 かの 声が する アカ リ﹁ あ﹂ スガ が振 り返 る スガ
﹁あ
﹂ アカ リ﹁ おば さん
﹂ スガ
﹁お ばさ んじ ゃな いよ
!﹂
※
初め に戻 る
1
どこ から か声 が聞 こえ てく る ロー ズガ ーデ ン/ 昼
観客 との 連動
現在
3/10
表4.7: 脚本④
時計 編︵ Watch
︶ 3◯ 3つ 並ん だプ ラン ター
︵10 年後
/昼
︶ ユウ カと サト ルは を歩 いて いる
︒ プラ ンタ ーの 前を2
人は 手を つな いで 歩い てい く︒ サト ルが プラ ンタ ーの 傍で 立ち 止ま る サト ル﹁
︵笑 って
︶あ
︑思 い出 した けど さ﹂ ユウ カも 立ち 止ま って 振り 返る サト ル﹁ はじ めて 遭っ た時
︑な んで あん なこ と言 って たの
?﹂ ユウ カ﹁ なに
?﹂ サト ル﹁ 時計 がこ こに 埋ま って るっ て言 って なか った
?﹂ ユウ カ﹁ ほん とう だも ん﹂ サト ル﹁ うそ だー
﹂ ユウ カ﹁ ほん と︒ たし かめ てみ る?
﹂ サト ル﹁ いい よ﹂ ユウ カ﹁ 10 0万 円賭 ける
?﹂ 4◯ 3つ 並ん だプ ラン ター
︵レ ント ゲン
+3 方向 プロ ジェ クシ ョン
/ 昼︶ 地面 に投 げつ けら れた 時計 が転 がっ てく る ユウ カは 腕時 計を タク ヤに 投げ つけ たの だ タク ヤ﹁ いっ てぇ
﹂ ユウ カ﹁ あ! ごめ ん痛 かっ た?
﹂ タク ヤ︑ 時計 を拾 って 女に 近づ いて 行く タク ヤ﹁ これ お前 のだ ろ﹂ タク ヤ︑ 時計 を渡 そう とす る ユウ カは 受け 取ら ない ユウ カの 腕を 掴ん で無 理矢 理手 渡そ うと する が︑ 拒絶 する ユウ カ ユウ カ﹁ やだ
!﹂ タク ヤ︑ あき らめ て時 計を 地面 に置 き去 って 行く ユウ カ﹁ 絶対 別れ たく ない もん
﹂ タク ヤ﹁ じゃ あな
﹂ 男︑ 気に 留め ず行 って しま う ユウ カ︑ 地面 にし ゃが みこ んで 時計 を拾 う と︑ 同じ よう に地 面に 座っ てい るア カリ の姿 が目 に入 る その 近く でア カリ は地 面に おも ちゃ や手 紙な どを 広げ てい る その 他に
︑楽 譜の 切れ 端︑ 写真
︑サ ング ラス
︑も ある それ らを 小さ なお もち ゃ箱 に詰 めて いる とこ ろだ ユウ カが アカ リに 声を かけ る ユウ カ﹁ タイ ムカ プセ ル?
﹂ アカ リ﹁ うん
﹂ ユウ カ﹁ あ︑ 一緒 にお 願い して いい
?﹂ ユウ カは アカ リに 腕時 計を 渡す アカ リは ユウ カが 泣い てい るの を見 て︑ ハン カチ を渡 す︒ ハン カチ を受 け取 るユ ウカ ユウ カ﹁ あり がと う﹂
※
3方 向に プラ ンタ ーが 設置 され てお り︑ それ ぞれ にカ メラ のア ング ルが 異な る︒
2
レン トゲ ン+ 3方 向プ ロジ ェク ショ ン/ 昼
観客 との 連動
現在 十年
前
4/10
表4.8: 脚本⑤
アカ リは プラ ンタ ーの 中に タイ ムカ プセ ルを 埋め てい る それ を手 伝っ てい るユ ウカ 埋め 終わ った 後︑ アカ リ﹁ 帰ら ない の﹂ ユウ カ﹁ うん…
﹂ アカ リ﹁ わた し習 い事 ある から
︒バ イバ イ﹂ アカ リは 帰っ て行 く ユウ カは プラ ンタ ーの 近く に立 ち尽 くし たま まだ と︑ サラ リー マン 風の 男が やっ てき てユ ウカ に話 しか ける サト ルで ある サト ル﹁ すみ ませ ん﹂ ユウ カ﹁ はい
﹂ サト ル﹁ いま 何時 かわ かり ます
?腕 時計 を忘 れて きち ゃっ て﹂ ユウ カ︑ 腕時 計を 見よ うと する が︑ 腕に は何 もな い ユウ カ﹁ 埋め ちゃ いま した
﹂ サト ル﹁ はい
?﹂ プラ ンタ ーを 指差 して
︑ ユウ カ﹁ この 中で す﹂ サト ルは 笑い 声を あげ る サト ル﹁ え! この 中? まじ で﹂ ユウ カ﹁…
まじ です
﹂ サト ル﹁ えっ
︑う そで しょ ー﹂ ユウ カ﹁ ほん と﹂ サト ル﹁ あっ
︑じ ゃあ じゃ あ100
万円 賭け る?
﹂ ユウ カ﹁ いい けど
︑だ め︒10
年後 に掘 り起 こす 約束 だか ら﹂
※
この 場面
︑イ ンタ ラク ショ ンで 表現 プラ ンタ ーの 中に は︑ あの 腕時 計が ある デジ タル の表 示が 現在 の時 間を 示し 続け る︵AR
︶
※
初め に戻 る
※
3方 向に プラ ンタ ーが 設置 され てお り︑ それ ぞれ にカ メラ のア ング ルが 異な る︒
※
この 場面 以降
︑観 客はAR
を用 いて
︑プ ラン ター の中 に埋 めら れた
﹁十 年前 の腕 時 計﹂ が入 った
﹁タ イム カプ セル
﹂を 見る こ とが でき る︒
︵レ ント ゲン
︶
※AR
は︑ 静止 画で はな く動 画で 行わ れる
︒ つま り﹁ タイ ムカ プセ ル﹂ 内を パン で眺 め たり
︑﹁ 腕時 計﹂ 以外 の十 年後 に繋 がる ア イテ ム︵ 楽譜
︑眼 鏡︑ 地図
︑携 帯電 話︶ も 同時 に発 掘す るこ とが でき る︒
※
観客 にAR
を使 用し ても らう よう 説明 画 面を 表示 した り︑ 係員 から 簡単 な誘 導を 行 う等 の方 法を 検討 して いる
︒
2
レン トゲ ン+ 3方 向プ ロジ ェク ショ ン/ 昼
観客 との 連動
現在
5/10
サン グラ ス編
︵ Sunglass
︶ 5◯ ウエ スト ウォ ーク
︵観 客が 映画 に登 場す る/ 昼︶
映画 のポ スタ ーが 貼ら れて いる
﹁透 明人 間﹂ とい うタ イト ルだ
︒ ハッ トを 深く 被り
︑サ ング ラス をか けた 男が 描か れて いる
﹁本 日︑ 六本 木TOHO
シネ マズ にて 舞台 挨拶
!﹂ 映画 監督 がポ スタ ーの 前を 通り 過ぎ る と︑ 後ろ から 声を かけ られ る 振り 返る とxxx
︵3 0︶ だ
xxx
﹁監 督﹂ 監督
﹁お お﹂
xxx
﹁お はよ うご ざい ます
﹂ 監督
﹁あ れ︑ 今日 呼ば れて たっ け?
﹂
xxx
﹁呼 ばれ てな いっ すけ ど︑ 公開 初日 なん で来 ちゃ いま した
﹂ 監督
﹁透 明人 間は 姿現 した らだ めだ ろー
﹂ 監督 は笑 って いる
xxx
﹁す いま せん
﹂ 監督
﹁じ ゃあ 後で な﹂ xxx
が監 督と 別方 向に 歩い て行 く と︑ アカ リが 目に 入る
﹁透 明人 間﹂ のポ スタ ーを まじ まじ と見 つめ てい る
xxx
﹁こ のポ スタ ー︑ 俺な んだ よ﹂ アカ リ﹁ えっ
﹂ 振り 向く とそ こに はxxx
がい る
※
イン タラ クシ ョン 10 秒︒ 台詞 も含 む アカ リ﹁ これ
︑な んて 読む の?
﹂
xxx
﹁と うめ いに んげ ん﹂ ポス ター の透 明人 間とxxx
を見 比べ る アカ リ﹁ とう めい なの
?﹂
xxx
﹁そ うだ よ︑ この サン グラ スを かけ ると 透明 にな るん だよ
﹂ xxx
がサ ング ラス を渡 す アカ リが サン グラ スを かけ る アカ リ﹁ とう めい にな った
?﹂
xxx
﹁う ん︑ 透明 だよ
﹂ アカ リ﹁ やっ たー
﹂ はし ゃい でい るア カリ とxxx その 様子 を監 督が 覗き 見て いる 監督 はふ たり を見 て笑 みを 浮か べて いる
※
映像 が上 映さ れて いる 間に
︑係 員が 手持 ち端 末を 用い てあ らか じめ その 場で 観客 の 顔写 真を 撮影 する
︒
※
写真 中の 1枚 がラ ンダ ムに 選ば れ︑ 映画 の場 面にxxx
とし て顔 合成 され る︒
※
係員 によ る簡 単な 説明 も適 宜加 える
︒
xxx
さん の顔 は︑ この 時点 では まだ スク リー ンに 出て 来な い︒ この
場面 で初 めてxxx
の顔 が画 面に 登場
︒ 台詞 を含 み︵ 口の 動き も再 現︶
︑観 客の 一 人がxxx
さん とし て映 画に 参加 する
︒
3
観客 自身 が映 画に 登場 する ウエ スト ウォ ーク 南/ 昼
観客 との 連動
十年 前
6/10