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(1) PMは、プロジェクトの進捗をモニタリングする手法を定義すること。

<主旨>

プロジェクトの進捗は計画された手法で実施する必要がある。

<着眼点>

ルール又はガイドラインを制定すること。

(2) PMは、プロジェクトの進捗管理を継続的に実施すること。

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<主旨>

プロジェクトの進捗管理を円滑に進めるために、進捗状況をプロジェクト運営委員会と 共有する必要がある。

<着眼点>

① プロジェクト標準に即して、定期的に進捗状況を測定すること。

② 計画からの逸脱があれば、影響を評価し文書化すること。

③ 定期的にプロジェクト運営委員会へ進捗状況を報告すること。

(3) PMは、プロジェクトのリスクを管理すること。

<主旨>

プロジェクトのリスク管理を円滑に進めるために、リスクをモニタリングし、一元的に管 理する必要がある。

<着眼点>

① プロジェクト標準に即して、定期的にプロジェクトのリスクを測定すること。

② 期待値からの逸脱があれば、影響を評価し文書化すること。

③ 定期的にプロジェクト運営委員会にリスク管理状況を報告すること。

(4) プロジェクト運営委員会は、プロジェクト終了時にレビューを実施すること。

<主旨>

プロジェクト終了時には期待通りの成果が得られたことを確認する必要がある。

<着眼点>

① プロジェクトの目標への未達に対して、対応方針が定められていること。

② プロジェクトから得られた教訓や知識を文書化すること。

9.品質管理

(1) CIOは、開発・運用で求められる品質目標を定めること。

<主旨>

品質を確保するために、予め全社的に共通の品質目標を定める必要がある。

なお、品質管理の対象は、アプリケーションソフトウェアだけでなく、ネットワークやサ ービスも含まれる。

<着眼点>

① 品質目標として、計測可能な品質指標と測定方法を定めること。

② 品質指標を用いて品質目標を定義すること。

③ アジャイル開発では、個別の品質目標を定めることも可能とする

(2) CIOは、品質管理に責任と権限を明確にすること。

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<主旨>

品質管理の有効性を高めるために、責任を明確にする必要がある。

開発における品質の責任はプロジェクト運営委員会にあり、運用における品質は運用部 門の管理者にある。

<着眼点>

① プロジェクト運営委員会は、PMに品質管理状況を報告させること。

② PMは、品質上の問題が発生した場合は、問題毎に原因、解決策を検討すること。

③ 原因について、他のシステムやプロジェクトに類似する問題が無いか確認すること。

④ 解決策には、必要な資源、作業工数、費用見積を含めること。

⑤ 報告は、文書で行い、記録を残すこと。

⑥ アジャイル開発ではツールを用いて報告を自動化することも可能とする

⑦ プロジェクト運営委員会は、必要に応じてプロジェクト計画の見直しを PM に指示 すること。

(3) CIOは、品質維持・向上に関する活動を周知すること。

<主旨>

品質管理は、全社的に取り組む必要がある。

<着眼点>

① 品質維持・向上に関する活動の重要性を組織内に周知すること。

② 品質維持・向上に関する活動の実施状況について、品質管理者から定期的に報告を受 けること。

39 IV.アジャイル開発

従来のウォーターフォール型の開発だけでなく、アジャイル開発による開発手法も増加 しており、その必要性に鑑みて、従来の取扱いに加えて、特にアジャイル開発において留意 するべき取扱いについて示すものである。

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