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ケース 2 ESIM 地球局 → 電波天文(31GHz 帯)隣接周波数

参考資料 3 Ka 帯の周波数共用条件の検討 1. ESIM 帯域と他の無線システム

3. ケース 2 ESIM 地球局 → 電波天文(31GHz 帯)隣接周波数

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Ka帯におけるESIMと電波天文業務との共用検討に関するITU-R勧告は現時点で存 在しないものの、電波天文業務の干渉制限値を定めたITU-R勧告RA.769-2に基づく共 用検討が必要である。

この条件を基に、ESIM地球局としてInmalsat GXサービスの端末設備を例に取り、

共用可能となる離隔距離を検討した。このとき、対象とする衛星は、電波法施行規則第 32条(地球局の送信空中線の最小仰角)の「宇宙研究業務以外の宇宙無線通信の業務」

の場合は仰角3°以上のため、それを満たす180度衛星とした。ESIM移動局は航空機、

船舶、陸上移動(車両等)の3種類が存在することから、種類ごとに検討・考察した。

なお、以下の共用検討においてはITU-R等の規格値に基づく検討を行ったが、ESIM 移動局(航空機、船舶)については実端末諸元が入手可能であることから、それら検討 も合わせて行った。

共用検討

(ア) 主要諸元

ケース2における主要諸元を図 3-2に示す。

図 3-2 ケース2における主要諸元

ESIM地球局の不要発射の強度は、Inmarsat-5のITUファイリングの送信電力の最大 値に平成17年告示1228号を適用し、50μW/4kHz から-79dBW/Hzとした。

ITU-R勧告RA.769-2で規定されている電力束密度の閾値は連続波観測のみが示され

ており、-228dB(W/(m2・Hz)) (31.550GHz)である。

39 (イ) 検討結果と考察

ESIM地球局(航空機)からの干渉検討(その1)

ESIM地球局(航空機)アンテナはESIM衛星方向とした。また、ESIM衛星、ESIM 地球局(航空機)、電波天文業務の受信設備が図 3-3のようにx-z面上に設置される ようにx軸を設定した。ESIM地球局(航空機)の位置をz軸の周りを回転させ、角 度θEの方向でESIM地球局(航空機)からのスプリアス発射の強度が電波天文業務 の受信設備の共用条件を下回る地表面上の距離rを求める。

なお、本検討においては、情報通信審議会答申 諮問第2013号で示された共用条 件を本検討における当該周波数帯(Ka帯)に適用した以下条件で評価を行った。

-146 + 0.5・θ dB(W/(m2・500MHz)) θ≦10°

-141 dB(W/(m2・500MHz)) 10°<θ≦90

(θは電波の到来仰角)

図 3-3 ESIM地球局(航空機)、ESIM宇宙局、電波天文業務の受信局の位置関係

図 3-4 ESIM地球局(航空機)のx軸からの回転角θE(z方向から)

電波天文業務の受信設備

x軸 ESIM宇宙局

ESIM地球局(航空機)

θE: x軸からの回転角

距離r:電波天文業務の受信設備とESIM 地球局(航空機)の地表面上の距離

z軸

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本検討で設定したパラメータを以下に示す。スプリアス抑圧フィルターとは、ESIM 機器アンテナ端に外付けで取り付ける追加フィルターである。ESIMが用いる周波数 と電波天文で受信する周波数との間には十分な周波数離調があるため、数十dBを減 衰させるフィルターは十分に実現可能である。80dBcの特性を持つスプリアス抑圧フ ィルター諸元の一例を図 3-5に示す。

 ESIM地球局(航空機)の高度:1,000m及び10,000m

 電波天文業務の受信設備のアンテナ高:24.5m

 周波数:31.55GHz

 スプリアス抑圧フィルター:60dB及び80dB

図 3-5 スプリアス抑圧フィルターの一例

ESIM地球局(航空機)のアンテナパターンはITU-R S.465-6に従うと想定した。

ITU-R S.465-6で規定されるアンテナパターンを図 3-6に示す。

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図 3-6 ITU-R S.465-6で規定されるアンテナパターン

ESIM地球局(航空機)のアンテナ主輻射軸は常にESIM宇宙局方向を向いている と仮定する。電波天文アンテナ方向のESIM地球局(航空機)のアンテナゲインは、

図 3-6により、角度φ、つまり、ESIM地球局(航空機)アンテナの主輻射軸方向と、

ESIM地球局(航空機)アンテナから電波天文のアンテナ中心方向の角度により求ま る。角度φは、図 3-3に示すθE及びrに依存して決定される。

図 3-7に、電波天文への干渉が最大となるθE=0°(航空機の直下点と電波天文ア ンテナが直線上にある状態)におけるrとφの関係を示す。なお、図 3-6に示したと

おり、48°を超えた角度ではESIM地球局(航空機)のアンテナゲインは-10dBiとな

る。

図 3-7 rとφの関係(θE=0°の場合)

‐15

‐10

‐5 0 5 10 15 20 25 30 35

0 20 40 60 80 100 120 140 160 180

Gain [dBi]

Off‐axis angle φ [deg]

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