減量がある競技に参加する選手では,減量期間と減量体重を確認する必 要があります.例えば,試合前の減量期間が 10 日間のケースです.多くの 女性アスリートが月経前や月経中,またホルモン剤を服用している期間は体 重が落ちにくく,月経が終了すると体重が落ちやすいことを訴えます.この ようなケースでは,月経が終了した頃から減量期に入るように月経周期の調 節を行います.実際には,減量期間や減量体重はさまざまなため個別の対 応が必要であり,試合と月経の時期によって月経を早めたり遅らせたりして います.図 17 は月経を遅らせる例です.
図 16 来月の月経を早める方法
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
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1
January試合 試合
服用期間
薬でずらした月経
自然にきた月経 次回月経予定日
・服用スケジュール例(図 17)
2/25 から月経が始まる予定で,減量期が月経前の体重が落ちにくい時期と なってしまいます.このため 1/28 からの月経を遅らせて調節する方法となり ます.1/28 が月経予定日の場合,この月経予定日の約 1 週間前である1/21 から中用量ピルを服用します.
減量期に入る時期から逆算し,月経がきて欲しい日の 2 ~ 3 日前まで薬を 服用します.
服用中止後,2 ~ 3 日目に月経がくるため,月経終了後の体重が落ちやすい 時期から減量期に入ることができます.
図 17 月経を遅らせる方法
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
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3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 31
25 26 27 28 29 30
1
JanuarySun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 1 2 3 4 5
2
February試合 試合 試合 月経予定日の 5〜7 日前から薬を服用
減量 減量
服用期間
薬でずらした月経
自然にきた月経 次回月経予定日
3- 2 継続的な調節法(年間を通して月経をずらす方法)
年間を通して試合や練習日程に合わせ月経を調節していく方法です.試合 や合宿などに合わせ,きて欲しいときに月経を起こしたい場合,超低用量 ピルや低用量ピルを継続して服用していきます.前述の 3-1 は一時的な調 節法であり,月経をずらすことはできますが,月経痛や月経前症候群,過多 月経などの症状を改善することはできません.低用量ピルを用いた継続的 な調節の場合,月経周期の調節に加え,月経痛や月経前症候群,過多月経な どの治療も同時に行うことができます.
対象例
・月経痛が強く,痛み止めが効かない(月経困難症)
・試合や遠征が多く,月経と重なりたくない
・月経前の体調不良がある(月経前症候群)
・月経の量が多い
・頻繁に月経をずらしたい