• 検索結果がありません。

グループヒアリング結果

ドキュメント内 I (ページ 62-75)

第Ⅱ部  来街者のまちなか行動特性に関する調査結果

4.  グループヒアリング結果

して認識されていたが、現在はない。高校生の間では、アニメイト(アニメグッズなどの 専門店、オーパが入っていたビル)が、現在人気の店となっている。平成 26 年 12 月にイ オンモール岡山が開業し、新たな目的施設になり、その吸引力は大きい。社会人の夜の飲 食の起点は、JR岡山駅前のオペラ通りである。 

  ただし、これらの施設は、まちなか行動の第一の目的地ではあるが、ヒアリングの中で は、ここから次のまち行動の豊かなバリエーションや市民定番の行動といったものが明確 には見出せなかった。 

2)公共交通ターミナルからの動線の特徴 

JR駅前広場からは、横断歩道か地下街を通らないと商店街にも高島屋にも行くことが できないため、特に県外から来た人には動線が分かりにくい。路面電車の乗り場への動線 も分かりにくい。さらに、地下街への入り口が、JR 岡山駅のコンコースから階段を下りて きた正面にはなく、小さいので、これも分かりにくい、という意見があった。地下街の利 用者は多く、イオンモール岡山開業後は、特に

市役所方面への地下街・地下通路の歩行者通行 量が増加している。しかし、増えたのは主とし て通過するだけの人であって、回遊を楽しむの ではない。天満屋バスターミナルも同様で、バ ス乗り場が陸の孤島状態にあり、地下または2 階を経由しないと天満屋、表町、ロッツへ移動 できないという指摘があった。 

3)回遊が分極化するまちの構造 

岡山市の中心市街地は、いわゆる1km スクエアと呼ばれるエリアを一度に回遊する規模 感ではない。従来から表町とJR岡山駅前の二極があるが、歩いて移動するには距離があ り、また両者を結ぶ主要道路沿いに魅力ある商業集積、機能集積が不十分である。さらに、

後楽園、岡山城と商店街の連携の弱さ、JR 線高架を挟んだ駅東西の回遊の分断など、市街 地の広がり方の特徴から、回遊が分極化している。 

回遊性と言うとき、1km スクエアを一度に隈なく回る、というイメージを持つと、岡山は、

どうしても回遊性が乏しいまちという印象を抱かせてしまう。 

4)車依存が強い 

岡山市民は中心市街地への来訪にはマイカーを利用する人が多く、中心市部に大きな駐 車場があり、駐車場と商業施設(高島屋、イオンモール岡山、天満屋)を起点として、そ の間の移動はマイカーによっている。JR岡山駅前から表町への移動は、バスまたは電車 の利用が多い。 

5)徒歩によるまちなか回遊 

JR岡山駅前と表町を東西に結ぶ経路は、メインは桃太郎大通りであり、そのほかは県 庁通りが主である。桃太郎大通りは、迷わずに済むという点で、重要な回遊(東西移動)

の軸の一つとなっている。 

県庁通りの利用者は、桃太郎大通りと比較すると少ない。県庁通りは、沿道に魅力施設 が少ないこと、歩道が歩きにくいことも問題として指摘されている。 

6)シンボル、ランドマークとなる施設 

  ランドマークは、JR岡山駅、シンフォニーホール、天満屋、中央郵便局などが挙げら れる。シンフォニーホールは、若い世代にとっては、大きな式典の会場となる格の高い施 設として、精神的なシンボル性もあるようだ。 

店としては、以前はビブレの中にあった書店(ジュンク堂)、ファッションビルのオーパ などが若者のまちなか行動の目的地となっていたが、それがなくなってしまったことで、

若者のまちなか行動のパターンが壊れたという意見があった。 

7)イオンモール岡山の使い方 

イオンモール岡山については、大きすぎて中を 歩くのに疲れる、どこに何があるか分からない、

という意見がある。これは、高齢者に限らず、高 校生、大学生からも聞かれた。テナントの数は多 いが、一つ一つの規模が小さく欲しい品がない、

高齢者には買うものがない、開店前の期待を裏切 られたという意見もある。 

一方、今までにない都会的な施設であり、倉敷

イオンにはないものが手に入る、倉敷まで行かなくても身近で買い物ができる、といった 評価もある。また、食堂街が充実しており、それは従前の岡山になかった機能であり便利 になった、街に出かける魅力を高めたという評価がある。また、中央の吹き抜けスペース ができたことで、イベントなどで芸能人に触れる機会が増えたことも評価されている。 

8)イオンモール岡山開業後のまち行動の変化 

イオンモール岡山の開業により、従前、買い物行動の起点は天満屋、高島屋が代表的で あったが、イオンモール岡山が第一の目的施設になってきた。ただし、これら3施設を巡 るような買い物行動をする人は少なく、いずれか一つの施設に留まることが多い。 

一方、イオンモール岡山に行くようになり、ついでに県庁通りに足を延ばすようになっ たと発言した若者もおり、また、市外や県外からわざわざイオンに来た客は、ついでに表

町も回るという指摘もあった。2-(2)で示した ように、イオンモール岡山の利用者のうち、

ついでに表町商店街を利用するとした人が開 業後順次増加しているのは、こうしたことを 反映したものと考えられる。 

岡山駅地下一番街の商業集積には、イオン モール岡山と比較買いするために立ち寄るよ うになったとの意見もあり、地下街(イオン 方面へ)の通行量の増加は、一番街にも、競

合と同時にプラス効果も及ぼしていると考えられる。 

  なお、神戸や大阪との比較においては、依然としてファッションの商品格差があり、岡 山から神戸三田アウトレットなどへの消費者の流出は止め切れていない。 

9)まちとの接点 

  子どもは、親との買い物や食事の経験を通して徐々に街に馴染んでいき、高校生になる とカラオケに行ったり、食事に行ったり、子ども同士で街に出かけるようになる。ただし、

高校生の活動の中心は、JR岡山駅、イオンモール岡山に限定されるようだ。表町や西川 緑道公園を中心とする市街地全体に活動範囲が広がっているわけではない。高校生にとっ て、まちのイベントや新しい商品の情報入手先はSNSである。 

主婦層や働く女性は、チラシやタウン情報誌のほか、口コミの情報も重要視している。

自分で新しい店を開拓するという行動をとるのもこの層の市民である。 

高齢者(商店経営者)の感覚からは、以前 はこだわりを持つ店主がいて消費者もそうし た店を求めて回っていたが、今はそのような 店主も減り、そうした消費行動をする人が少 なくなったということである。 

  ハレノミーノ、満月バーなどの大人向けの イベントも、まちに関わっていくきっかけと なっているようだ。 

10)まちで見られる新しい動き 

  高校生は、スイーツなどの流行に敏感に対応している。若者や若手の労働者は、奉還町 における外国人バックパッカーの増加や若者向けの店が出来てきたこと、その他のエリア でも新しいバーの出店があるなど、商業施設の新しい動向に注目している。また、内山下 小学校におけるハイコーチャレンジも注目されている。 

(2)ヒアリングでの発言内容の整理 

  以下に、グループヒアリングの結果を、1)〜10)の項目別、聞き取り相手別に整理する。 

1)行動の起点 

相手  主な発言内容 

高 校 生 

・まちなかの移動は、JR 岡山駅を起点に、地下を通ってイオンモール岡山に行 くか、高島屋方面に出る。駅前から天満屋や表町に行くときはバスに乗って移 動する。駅の集合場所は、噴水前である。 

・以前は、必ずオーパに行き、そこから次の場所へ行ったが、今はオーパがなく なった。 

大 学 生 

・回遊のスタートは、駅の噴水のところ。自転車は高架下に止める(そこが満杯 なら有料のところに止める(100 円))。 

・表町だと LOFT が起点になる。自転車は、シンフォニーホール南側の駐輪場に 止める(地下には止めない)。 

・高島屋のパーキングチケットを祖母からもらって使っている。 

・服部パーキングも安い。 

若 手 の  働 く 人 

・イオンモール岡山オープン前は、ビブレの中のジュンク堂が起点。 

・夜の回遊に関しては、オペラ通りが起点。昼間街中を歩くことはない。 

働く女性 

・JR 岡山駅前、イトーヨーカ堂、千日前(新市民会館建設の構想がある)、天満 屋の 4 か所を核とする都市構造をつくれば、回遊が生まれるのではないか。 

・天満屋からイオンモールは見えているけど、行かない。 

主婦・子  育て世代  の女性 

・今は、イオンモール岡山が起点施設だと思うが、「次どこ行こう?」と考えた とき、行くところがない。岡山のまちは、まち歩きのストーリーを描きにくい。

・高校生の時は、オーパに行ったが、今はなくなっている。 

高 齢 者  ・JR岡山駅、表町が中心になる。 

2)回遊ルート、よく通るところ 

相手  主な発言内容 

高 校 生  ・アニメ―トによく行く。以前はオーパがあったビル。地下道から上がってきた ところにあるので、必ず行く。 

大 学 生 

・JR 岡山駅から地下道を通ってイオンモールに行くようになった。イオンに行 くようになって、ついでに県庁通りに足を延ばすことが増えた。 

・昔の地下道(はやしばら地下道と呼んでいた)は人通りも少なく怖いところだ った。ローラースケートの練習場になっていた。 

・JR 岡山駅からを起点したとき、駅前の地上部分の動線がよくない。一旦地下 に入ってから高島屋やイオンに行くことになる。 

若 手 の  働 く 人 

・JR 岡山駅前の噴水→ビックカメラ(時間つぶしができる待ち合わせ場)→ 

桃太郎通りをひたすら東へ  →桃太郎通りから目的地へむけて南へおりる感  じ(目印になる通りだからわかりやすい)。歩くのは 1km 圏内。 

・駅からオペラ通り→西川で南北に折れる。 

・高島屋裏通りの、南北のインターロッキング歩道をよく通る。 

  オペラ通り→市役所筋東筋まで。ここを通って色々な場所に行く。 

ドキュメント内 I (ページ 62-75)

関連したドキュメント