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オーバークラウド作成の監視

第 8 章 事前にプロビジョニングされたノードを使用した基本的な オーバークラウドの設定

8.9. オーバークラウド作成の監視

オーバークラウドの設定プロセスが開始されます。このプロセスは完了するまで多少時間がかかりま す。オーバークラウドの作成のステータスを確認するには、stack ユーザーとして別のターミナルを開 き、以下のコマンドを実行します。

[stack@director ~]$ source ~/stackrc

(undercloud) $ heat stack-list --show-nested

heat stack-list --show-nested コマンドは、オーバークラウド作成の現在の段階を表示しま す。

8.10. オーバークラウドへのアクセス

director は、director ホストからオーバークラウドに対話するための設定を行い、認証をサポートするス

クリプトを作成して、stack ユーザーのホームディレクトリーにこのファイル (overcloudrc) を保存 します。このファイルを使用するには、以下のコマンドを実行します。

(undercloud) $ source ~/overcloudrc

これで、director のホストの CLI からオーバークラウドと対話するために必要な環境変数が読み込まれ

ます。コマンドプロンプトが変わり、オーバークラウドと対話していることが示されます。

(overcloud) $

director のホストとの対話に戻るには、以下のコマンドを実行します。

(overcloud) $ source ~/stackrc (undercloud) $

8.11. 事前にプロビジョニングされたノードのスケーリング

事前にプロビジョニングされたノードをスケーリングするプロセスは、「11章オーバークラウドのス ケーリング」に記載の標準のスケーリングの手順と似ていますが、事前にプロビジョニングされたノー ドを新たに追加するプロセスは異なります。これは、事前にプロビジョニングされたノードが

OpenStack Bare Metal (ironic) および OpenStack Compute (nova) からの標準の登録および管理プロセ スを使用しないためです。

事前にプロビジョニングされたノードのスケールアップ 事前にプロビジョニングされたノードのスケールアップ

事前にプロビジョニングされたノードでオーバークラウドをスケールアップする際には、各ノードで

director のノード数に対応するようにオーケストレーションエージェントを設定する必要があります。

ノードのスケールアップの大まかなプロセスは以下のとおりです。

1. 「要件」の説明に従って、事前にプロビジョニングされたノードを準備します。

2. ノードをスケールアップします。手順については「11章オーバークラウドのスケーリング」を 参照してください。

3. デプロイメントコマンドを実行した後に、director が新しいノードリソースを作成するまで待ち ます。「メタデータサーバーのポーリング」の手順に従って、事前にプロビジョニングされた

ノードが director のオーケストレーションサーバーのメタデータ URL をポーリングするように

設定します。

事前にプロビジョニングされたノードのスケールダウン 事前にプロビジョニングされたノードのスケールダウン

事前にプロビジョニングされたノードでオーバークラウドをスケールダウンするには、「11章オーバー クラウドのスケーリング」に記載の通常のスケールダウンの手順に従います。

ほとんどのスケーリング操作では、ノードの UUID 値を取得して openstack overcloud node delete に渡す必要があります。この UUID を取得するには、ロールを指定してリソースの一覧を表示 します。

$ openstack stack resource list overcloud -c physical_resource_id -c stack_name -n5 --filter type=OS::TripleO::<RoleName>Server

上記コマンドの <RoleName> を、スケールダウンする実際のロール名に置き換えま す。ComputeDeployedServer ロールの例を以下に示します。

$ openstack stack resource list overcloud -c physical_resource_id -c stack_name -n5 --filter type=OS::TripleO::ComputeDeployedServerServer コマンド出力の stack_name 列から、各ノードに関連付けられた UUID を確認します。以下の出力例 に示すように、stack_name には Heat リソースグループ内のノードインデックスである整数値が含ま れます。

+---+---+

| physical_resource_id | stack_name

|

+---+---+

| 294d4e4d-66a6-4e4e-9a8b- | overcloud-ComputeDeployedServer- |

| 03ec80beda41 | no7yfgnh3z7e-1-ytfqdeclwvcg |

| d8de016d- | overcloud-ComputeDeployedServer- |

| 8ff9-4f29-bc63-21884619abe5 | no7yfgnh3z7e-0-p4vb3meacxwn |

| 8c59f7b1-2675-42a9-ae2c- | overcloud-ComputeDeployedServer- |

| 2de4a066f2a9 | no7yfgnh3z7e-2-mmmaayxqnf3o | +---+---+

stack_name 列のインデックス 0、1、または 2 は、Heat リソースグループ内のノード順に対応しま す。physical_resource_id 列の該当する UUID 値を、openstack overcloud node delete コ マンドに渡します。

スタックからオーバークラウドノードを削除したら、それらのノードの電源をオフにします。標準のデ プロイメントでは、director のベアメタルサービスがこの機能を制御しますが、事前にプロビジョニン グされたノードでは、これらのノードを手動でシャットダウンするか、物理システムごとに電源管理制 御を使用します。スタックからノードを削除した後にノードの電源をオフにしないと、稼動状態が続 き、オーバークラウド環境の一部として再接続されてしまう可能性があります。

削除したノードの電源をオフにした後には、再プロビジョニングしてベースのオペレーティングシステ ムの設定に戻し、それらのノードが意図せずにオーバークラウドに加わってしまうことがないようにし ます。

注記 注記

オーバークラウドから以前に削除したノードは、再プロビジョニングしてベースオペ レーティングシステムを新規インストールしてからでなければ、再利用しないようにし てください。スケールダウンのプロセスでは、オーバークラウドスタックからノードを 削除するだけで、パッケージはアンインストールされません。

8.12. 事前にプロビジョニングされたオーバークラウドの削除

標準のオーバークラウドと同じ手順で、事前にプロビジョニングされたノードを使用するオーバークラ ウド全体を削除します。詳しい情報は、「オーバークラウドの削除」を参照してください。

オーバークラウドの削除後には、全ノードの電源をオフにしてから再プロビジョニングして、ベースオ ペレーティングシステムの設定に戻します。

注記 注記

オーバークラウドから削除したノードは、再プロビジョニングしてベースオペレーティ ングシステムを新規インストールしてからでなければ再利用しないでください。削除の プロセスでは、オーバークラウドスタックを削除するだけで、パッケージはアンインス トールされません。

8.13. オーバークラウド作成の完了

これで、事前にプロビジョニングされたノードを使用したオーバークラウドの作成が完了しました。作 成後の機能については、「9章オーバークラウド作成後のタスクの実行」を参照してください。