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オンライン上のプライバシー保護の為の自主的取組みツール( W3C:P 3Pプログラム) に

3 ネット環境整備の為の自主的取組み課題の検討・ 整理

3.1 オンライン上のプライバシー保護の為の自主的取組みツール( W3C:P 3Pプログラム) に

ベースのツールを介してWebサイトに取り込まれる。Privacy Wizardは、インプリメンテ ーションプロセスの特定要素を自動化する。

EFFの会長兼エグゼクティブディレクターを務めるTara Lemmey 氏は、ユーザーがプラ イバシーの範囲を特定し、そしてサイトがプライバシーポリシーを掲載するという、この2 つの重要なプロセスの促進は、電子商取引の成長と、米政府からの規制圧力の回避のため に不可欠なことだとしている。

同氏はこう述べている。「人々の個人情報を収集するWebサイトはすべて、その情報の利 用状況について告知する義務を負っている。だがユーザーによる個人情報の管理を可能に しながらも、さまざまな個々のサイトのポリシー条件に準ずるに十分な柔軟性を持ち合わ せた、信頼性のあるフレームワークを開発することは、真に挑戦的な作業だ。われわれの 提案する標準は、これを実現するための、次なるステップだと考えている。」

3.1.1.1 普及までに「数カ月から数年」

Privacy Wizard は、Microsoft が TRUSTe とともに開発した技術で、今週中に MSN

LinkExchangeのサイトでリリースされる。

Privacy Wizardによってサイトオペレーターは、P3P利用のブラウザが自動的に評価でき

るようなプライバシーポリシーを作ることができるという。ただしMicrosoftは、この技術 が普及するには、数カ月あるいは数年はかかるだろうとしている。ブラウザアップグレー ドが必要というのが理由の 1つだが、P3P技術の一部について、特許をめぐる争いが絡ん でいるせいもあるようだ。今年、シアトルのソフトウェアメーカー、IntermindがP3P関 連の技術について特許を取得している。

Privacy Wizardによって、一般のインターネットユーザーは、電子メールアドレスやオン

ライン上でのショッピング習慣など、サイトが自分についてどんな種類の情報を欲しがっ ているかを簡単に見つけることができるようになる。このウィザードを含むWebブラウザ の将来バージョンでは、ユーザーがプライバシーポリシーを持たないサイトを訪れたり、

ユーザーが共有を許可していない情報をサイトが収集したりすると、警告が表示されると いう。

米議会の Internet Caucus の共同議長を務めた経験のある弁護士、Rick White 氏は、

Associated Pressに対してこうコメントしている。「今回発表された技術は、おそらく最終

的な答えにはならないだろうが、真に前向きなステップではある。これがすべての問題を 解決するかどうか分からない。法的手段で解決すべきギャップは残るだろう」

一方、プライバシー擁護組織JunkbustersのJason Catelett会長は、これまでP3Pプロジ ェクトには長い時間がかかっていることから、今後の成功にも障害があるだろうと見てい る。

「具体的導入までに数年かかるのなら、それはすべてのユーザーのプライバシー問題を解 決するソリューションとは言えない」と同氏。

MicrosoftとEFFはまた、電子商取引に対応した、新たな P3PデータスキーマをW3Cに

提出する計画だ。このスキーマには、プライバシーポリシーの公開や、Better Business

Bureauなどの業界団体が設置した基準に準じたプライバシーの設定など、電子商取引サイ

トが顧客からの信用を高めるためのガイドライン案が含められている。

 

3.1.2 Microsoft、次期 Windows「Whistler」に P3P 対応プライバシー保護機能

米Microsoftが米国時間2000年6月21日に、Windowsの次期バージョン(開発コード

名は「Whistler」)で「Platform for Privacy Preferences (P3P)」対応のプライバシ保護 機能を組み込むと発表した。ニューヨークで開催された World Wide Web Consortium

(W3C)の「P3P Interoperability Session」で明らかにしたものである。

Microsoft社はP3P Interoperability Sessionの開催中に、消費者とWWW サイト運営者向

けのプライバシー保護技術をテストした。2001年に市場投入するWhistlerでP3P対応を 実現する予定である。同社がP3P Interoperability Sessionで行ったデモの内容は以下の通 りである。(bizit2.nikkeibp.co.jp/wcs/usn2/article/20000622より)

・「Privacy Statement Generator」:WWWサイト運営者にプライバシ・ポリシに関する 一連の質問を行い、自動的にExtensible Markup Language (XML)で記述したP3P準拠 のプライバシ・ステートメントを作成するツール。同社のプライバシ・ポリシ作成支援ツ ール「Privacy Wizard」をベースにしている。Privacy Statement Generatorは今年後半 に利用可能になる。

・Internet ExplorerのP3P対応機能:消費者のプライバシ・プリファレンスとWWWサ イトが提示するプライバシ・ステートメントの比較を行う。P3P対応のInternet Explorer

はWhistlerに組み込む。

・P3P対応のMicrosoft Privacy Statement:XMLで記述されており、既存の同社プライ

バシ・ステートメントをMicrosoft社の「Browser Helper Object」、P3P対応ブラウザや ツールで読めるようにする。

P3Pは、WWWのサーバとクライアントの間での個人情報の受け渡し方法を定めた仕様。

ユーザは個人情報がどのように使われるかを把握でき、その内容に応じて入力する個人情 報のレベルを決められる。