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オランダ保健審議会( HCN 、 2002 )

ドキュメント内 はじめに (ページ 66-69)

第三章 個別報告の要約

3.9 オランダ保健審議会( HCN 、 2002 )

この報告は、HCNの電磁界委員会によるもう1つの報告であり、携帯電話に関わる 健康への影響について検討し、基地局に関するHCN報告(2000)を補足している。

最初に、RF電磁界に対するヒトのばく露限度を設定する上での原則について説明し、

次に、携帯電話の背景にある基礎技術について論じている。また、RF電磁界のばく露 による生物学上および健康上の影響に関する証拠について再検討する。頭部への影響

な論拠を有してないと結論づけている。さらに、携帯電話から放出されたRF電磁界の ばく露は、脳の機能に対して非常に微妙な影響を有する可能性があり、いくつかの認 知作業に対して影響を及ぼし、さらにおそらく脳の活動に対しても影響を及ぼす可能 性があるとしている。しかしながら、これらの影響は急性の生物学的影響にすぎず、

健康影響の前兆となるものではないと考えている。この報告は、がんに関する疫学研 究では、携帯電話の使用と脳腫瘍およびその他の形態のがんの発生との間に、何らか の相関関係が存在することは示されておらず、この点は動物実験の結果によって裏付 けられていると結論づけている。RF電磁界が心臓血管系、メラトニン、その他のホル モン、または免疫系に対して有意な影響を及ぼすことを示す説得力のある証拠は発見 することができなかったが、携帯電話(およびコードレス電話)による干渉がいくつ かの一般的な医療機器に対して影響を及ぼす可能性を指摘し、最低1.5m離れるように 勧告している。最後に、ハンズフリー装置を備えた電話で会話しながら車を運転する 行為は、注意力を散漫にし事故を起こす可能性を増大させることになると指摘してい る。

上記の結論に基づいていくつかの勧告を行っている。たとえば、携帯電話の使用を 原因とする頭部の温度上昇をモデル化するため、さらなるばく露量測定研究を実施し、

かつ温度測定研究と結び付けるように勧告している。また、RF電磁界にばく露したヒ トおよび動物における認知上および行動上の微妙な変化の調査を目的としたさらなる 研究、および、がんへの影響調査を目的とした実験動物によるさらなる疫学研究の実 施を勧告している。しかしながら、子供および成人の間の差について検討した結果、

子供による携帯電話の使用を制限するように勧告する根拠は見いだされていない。最 後に、国は、携帯電話を普通に使用することによって医療機器との干渉問題を引き起 こす可能性を引き下げるための措置を講じるべきであり、さらに、車を運転中はハン ズフリー装置を使用していても長時間の電話をしないように促すべきであるとの勧告

人のフランス人科学者および携帯電話業界の2人の代表者からなる運営委員会の援助を 受けて作成したものである。今回の調査では、合計52人の科学者および業界代表(主 にフランス人であるが、イタリア人およびNRPBの代表も数名含まれている)に対し ても取材をしている。

この報告では、携帯電話技術、ばく露量測定、および携帯電話と基地局から放出さ れるRF電磁界への一般人の典型的ばく露について要約している。また、開発中の技術 およびその潜在的結果について網羅している。さらに、欧州およびフランスにおける 現行法およびその根底にある原則についても論じている。

RF電磁界による生物学上の影響に関するレビューを行い、がん、生殖、発達および 神経系に及ぼす影響について論じている。また、主観的症状としての心臓血管系、免 疫系および内分泌系に対する影響、および熱ショックタンパク質への影響についても 検討している。さらに、生物学的影響と健康悪影響を区別することの重要性、および 熱作用と非熱作用を区別することの重要性を強調している。

この報告では、いくつかの研究で携帯電話による生物学的影響が観察されているが、

結果的に健康に対してどのような影響を及ぼすことになるかは不明であると結論づけ ている。さらに、生物学的影響および健康影響を基地局に関わる電磁界に起因させる ことはできないとしている。なお、この報告では、フランスに特有のものと考えられ る逆説的な状況を強調している。すなわち、基地局が危険であることを裏付ける証拠 は存在していないものの、これに対する一般国民の懸念は極めて高いレベルである。

他方、携帯電話は相当のばく露を生じる可能性があるにもかからず、相対的にほとん ど懸念されていない。

さらに、これまでの研究における結論および勧告では、欧州委員会によって定義さ れた予防原則を確かに考慮している一方で、一般国民および地方議会に情報を提供す

ランス研究所の下に設立させるように勧告している。同財団の資金は、政府と業界が 共同で提供することになる。さらに、フランスの既存の2つの国家機関(国家周波数局 および国家度量衡局)が協力を強めるように提案している。

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