第 2 章 便利な機能
10. エクスプレス通報サービス / エクスプレス通報サービス (HTTPS)
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1. システムBIOS 2章 便利な機能
1. システム BIOS
システムBIOSは、BIOSセットアップユーティリティー(SETUP)を使ってパラメーターの確認と変更ができま す。
1.1 SETUP の起動
本機の電源をONにして、POSTを進めます。
しばらくすると、次のメッセージが画面左下に表示されます。
Press <F2> SETUP, ... (※環境によってメッセージが変わります)
ここで<F2>キーを押すと、POST終了後にSETUPが起動してMainメニューが表示されます。
Maintenance Modeが有効の場合は、<F2>キーを押してもSETUPは起動せず、ブートデバ イスを選択する画面が自動的に表示されます。また、<F2>キーのメッセージの代わり に、”The system is in Maintenance Mode.”のメッセージが表示されます。
1.2 パラメーターと説明
SETUPには大きく6種類のメニューがあります。
● Mainメニュー
● Advancedメニュー
● Securityメニュー
● Serverメニュー
● Bootメニュー
● Save & Exitメニュー
これらのメニューには、関連する項目ごとにサブメニューがあります。サブメニューを選択することで、より 多くのパラメーターを設定できます。
1. システムBIOS 2章 便利な機能
1.2.1 Main
SETUPを起動すると、はじめにMainメニューが表示されます。
各項目については次の表を参照してください。
項 目 パラメーター 説 明
BIOS Information - -
BIOS Version (表示のみ) BIOSのバージョンが表示されます。
Build Date (表示のみ) BIOSの作成日が表示されます。
Access Level (表示のみ) 現在、管理者(Administrator)/ユーザー(User)のどちらでアクセスして
いるかが表示されます。
パスワードが設定されていないときは[Administrator]と表示されま す。
UEFI Spec Version (表示のみ) 本機がサポートするUEFIのバージョンです。
Memory Information - -
Total Memory (表示のみ) システムが利用可能なメモリの容量が表示されます。
System Language [English]
Français Español Deutsch Italiano
SETUPで表示する言語を選択します。
「BIOS Redirection Port」が有効な状態([Disabled]以外)でSETUPを起 動したとき、自動的に英語表示になります。また、このときSystem Languageの設定を変更することはできません。
「BIOS Redirection Port」を[Disabled]に戻すと、次回SETUPを起動 したときに、この項目で設定した言語で表示され、設定を変更する ことができます。
1. システムBIOS 2章 便利な機能
ヒント 時刻や日付が正しいか確認してください。
システム時計は毎月1回程度の割合で確認してください。また、高精度で運用したいとき は、タイムサーバー(NTPサーバー)などを利用することをお勧めします。
システム時計を調整しても時間の経過と共に著しい遅れや進みが生じるときは、お買い求 めの販売店、または保守サービス会社にお問い合わせください。
1. システムBIOS 2章 便利な機能
1.2.2 Advanced
カーソルを[Advanced]の位置に移動させると、Advancedメニューが表示されます。
「 」が付いている項目は、選択して<Enter>キーを押すとサブメニューが表示されます。
(1)
Processor Configurationサブメニュー
Advancedメニューで[Processor Configuration]を選択して<Enter>キーを押すと、次の画面が表示されます。
「 」が付いている項目は、選択して<Enter>キーを押すとサブメニューが表示されます。
1. システムBIOS 2章 便利な機能
各項目については次の表を参照してください。
項 目 パラメーター 説 明
Processor Information - -
Processor Power Management - -
DCU IP Prefetcher Disabled [Enabled]
プロセッサーのDCU IP プリフェッチャの有効/無効を設定しま す。
DCU Streamer Prefetch Disabled [Enabled]
プロセッサーのDCU Stremerプリフェッチャの有効/無効を設定 します。
Hardware Prefetcher Disabled [Enabled]
ハードウェアのプリフェッチャの有効/無効を設定します。
Adj Cache Line Prefet Disabled [Enabled]
メモリからキャッシュへのアクセスの最適化の有効/無効を設定 します。
Execute Disable Bit Disabled [Enabled]
Execute Disable Bit機能の有効/無効を設定します。本機能をサ
ポートしているプロセッサーが搭載されたときのみ表示されま す。
VT-x Disabled
[Enabled]
Intel(R)Virtualization Technology機能(プロセッサーの仮想化支援機 能)の有効/無効を設定します。Intel TXT Supportが[Enabled]に設定 されているときは、設定を変更することができません。
PPIN Support [Disabled]
Enabled
Protected Processor Inventory Number (PPIN)の有効/無効を設定し ます。本機能をサポートしているプロセッサーが搭載されたとき のみ表示されます。
Hyper-Threading Disabled
[Enabled]
1つのコアで2つのスレッドを同時に実行する機能の有効/無効 を設定します。本機能をサポートしているプロセッサーが搭載さ れたときのみ表示されます。
x2APIC Disabled
[Enabled]
プロセッサーのx2APIC機能の有効/無効を設定します。通常は有 効(Enabled)に設定してください。
一部のOSを起動する場合に限り、設定変更が必要となります。設 定変更が必要なケースはユーザーズガイドの付録「4章 (3. OS毎 /SMS毎の設定)」を参照してください。
Processor Error Mode LOM [Poison]
プロセッサーのエラー処理モードを指定します。
[ ]: 出荷時の設定
(a) Processor Information
サブメニュー
各項目については次の表を参照してください。
項 目 パラメーター 説 明
Processor 1-4 CPUID (表示のみ) プロセッサー1~プロセッサー4のIDが数値で表示されます。
「Not Installed」表示は、取り付けられていないことを示しま す。
Processor Type (表示のみ) プロセッサー1~プロセッサー4のタイプが表示されます。
Processor Speed (表示のみ) プロセッサー1~プロセッサー4のクロック速度が表示されま
す。
Active Cores (表示のみ) プロセッサー1~プロセッサー4の内部の有効なコア数が表示さ
れます。
Max Cores (表示のみ) プロセッサー1~プロセッサー4の内部の最大コア数が表示され
ます。
L2 Cache RAM (表示のみ) プロセッサー1~プロセッサー4の2次キャッシュサイズが表示
されます。
L3 Cache RAM (表示のみ) プロセッサー1~プロセッサー4の3次キャッシュサイズが表示
されます。
Microcode Revision (表示のみ) プロセッサー1~プロセッサー4に適用されているマイクロコー
ドのレビジョンが表示されます。
EMT64 (表示のみ) プロセッサー1~プロセッサー4のインテル64アーキテクチャー
のサポート状態が表示されます。サポートしているとき、
[Supported] になります。
1. システムBIOS 2章 便利な機能
(b) Processor Power Management
サブメニュー
各項目については次の表を参照してください。
項 目 パラメーター 説 明
Processor C3 Report [Disabled]
Enabled
プロセッサーC3ステートをOSに通知する機能の有効/無効 を設定します。
Processor C6 Report Disabled [Enabled]
プロセッサーC6ステートをOSに通知する機能の有効/無効 を設定します。
Package C state Limit [C0]
C2 C6 No Limit
プロセッサーのパッケージCステートの上限を設定します。
本機ではC0以外のCステートは未サポートです。
EIST Disabled
[Enabled]
Enhanced Intel SpeedStep Technology機能の有効/無効を設定 します。本機能をサポートしたプロセッサーが搭載されたと きのみ表示されます。
OS Performance Tuning [Enabled]
Disabled
OSによるPerformance Tuningを許可するかしないかを設定し ます。
Energy Performance Performance
[Balanced Performance]
Balanced Energy Energy Efficient
プロセッサーの動作を性能優先もしくは省電力優先とする 割合を設定します。本項目は「OS Performance Tuning」を
Disabledに設定したときのみ表示されます。
Turbo Boost Disabled
[Enabled]
Turbo Boost Technology機能の有効/無効を設定します。本機 能をサポートしたプロセッサーが搭載され、「EIST」を
Enabledに設定したときのみ表示されます。
Hardware P-State [Disabled]
Autonomous
プロセッサーのHardware P-Stateのモードを設定します。本機 能をサポートしたプロセッサーが搭載されたときのみ表示 されます。
1. システムBIOS 2章 便利な機能
(2)
Memory Configurationサブメニュー
Advancedメニューで[Memory Configuration]を選択して<Enter>キーを押すと、次の画面が表示されます。
「 」が付いている項目は、選択して<Enter>キーを押すとサブメニューが表示されます。
各項目については次の表を参照してください。
項 目 パラメーター 説 明
Memory Information - -
Memory Freq. Limit [Auto]
1333 MHz 1600 MHz 1866MHz
メモリの動作周波数の上限を設定します。メモリの構成により、
設定された上限値と異なる動作周波数になる場合があります。
NUMA Disabled
[Enabled]
Non-Uniform Memory Access機能の有効/無効を設定します。
Cluster On Die [Disabled]
Enabled
Cluster On Die機能の有効/無効を設定します。
本項目は本機能をサポートしているプロセッサーを搭載されたと きのみ表示されます。
本項目は4CPU且つ8MR構成(*1)の場合に、「NUMA」を[Enabled]、
「Memory RAS Mode」を[Independent]に設定すると選択することが できます。
[Enabled]に設定後は、4CPU且つ8MR構成(*1)以外では起動するこ とができません。また、ひとつ以上のプロセッサーのコアが、障
害によりDisableになった場合も、起動することができません。
本項目を有効にしたときにOSが正しく動作するためには、OSが
Cluster On Dieをサポートしている必要があります。
(*1) 8個のMRは同一のDIMM構成でなければなりません。
また、各MRのDIMM構成は以下のいずれかでなければな
1. システムBIOS 2章 便利な機能
項 目 パラメーター 説 明
DIMMの実装位置の詳細は、ユーザーズガイドの「2章(1.14.6 メモ リ機能の利用)」を参照してください。
Memory RAS Mode Independent Independent + Rank Sparing
Independent + Mirroring Independent + Addr Mirroring
Independent + Reliable Memory
[Lock Step]
Lock Step + Rank Sparing
Lock Step + Mirroring Lock Step + Addr Mirroring
Lock Step + Reliable Memory
メモリのRASモードを設定します。機能の詳細については、ユー ザーズガイドの「2章(1.14.6 メモリ機能の利用)」を参照してくだ さい。
Addr Mirroringの項目については、Linux上でnecmemrasを実行後、
選択できるようになります。詳細はMCSCOPE媒体内の
「NX7700x/A4012M-4,A4012L-2,A4012L-1,A4010M-4 necmemrasご 利用の手引き Linux編」を参照してください。
Memory Interleave Disabled [Intra]
メモリインターリーブ機能を設定します。
Disabledを選択すると、インターリーブを行いません。
Intraを選択すると、ソケット内のメモリに対してインターリーブ
を行います。
Patrol Scrub Disabled
[Enabled]
メモリRAS機能(パトロールスクラビング)の有効/無効を設定し ます。
Demand Scrub Disabled
[Enabled]
メモリRAS機能(デマンドスクラビング)の有効/無効を設定しま す。
Double Refresh [Disabled]
Enabled
メモリのリフレッシュレートを設定します。Disabledを選択すると 等倍、Enabledを選択するとリフレッシュ間隔を半分にします。
Memory P.E. Retry Disabled [Enabled]
Intel(R) DDR4 CMD/ADDR Parity Error Retry機能の有効/無効を設 定します。
MRx/MEMBUFFERy/CHz Spare Disable [1Rank Spare]
2Rank Spare 3Rank Spare 4Rank Spare
メモリRAS機能(Rank Sparing)が有効な場合に、各DDR Channelのス ペアRank数を設定します。
Spare Disableを設定すると、該当DDRチャネルのRank Sparingを無 効に設定します。
Memory Mirroring MRx Disabled [Enabled]
メモリRAS機能(Mirroring)が有効な場合に、各メモリライザーの
Mirroringの有効/無効を設定します。
Reliable Memory Region [Hypervisor Memory Mirroring]
Partial Memory Mirroring Whole Memory Mirroring
メモリRAS機能(Reliable Memory)が有効な場合に、Mirroringする領 域を設定します。