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エーロゾル

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第 1 章 温室効果ガスおよびオゾン層破壊物質などの状況

1.3 エーロゾル

1.3.2 サンフォトメータ観測によるエーロゾル光学的厚さ

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図 3.1-18 綾里,南鳥島,与那国島における 1998~2009 年 の波長 500nm と 862nm のエーロゾル光学的厚さ

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1.3.3 ライダー観測によるエーロゾルの鉛直分布

ライダー(レーザーレーダー)は、レーザー光を上空に向けて発射し、大気分子やエーロゾルに よって後方に散乱された光を望遠鏡で受信することで、エーロゾル濃度に相当する量の鉛直分布を 観測する装置である。また散乱される光の特性の違いを利用して、硫酸塩エーロゾルのような比較 的に丸いエーロゾルと黄砂のような角張ったエーロゾルを区別することができる。気象庁では、岩 手県大船渡市綾里の大気環境観測所で観測している。

黄砂や硫酸塩エーロゾル、すすなどの対流圏エーロゾルは、気候変動に対して大きな影響を与え る。一方、火山噴火により火山灰やガスが成層圏に大量に注入されると、成層圏エーロゾルとして 数年の期間にわたって気候に影響する。空間的にも時間的にも、また発生源も大きく変動するエー ロゾルの把握は、気候の監視や地球温暖化の予測精度を上げるために重要であり、ライダーはその 動態を明らかにするための有効な観測手段となっている。

図3.1-19に2008年12月から2009年11月までの間を3か月ごとに平均したエーロゾルの鉛直 分布を示す。成層圏(季節によっても異なるが、おおむね高度 10 km以上)のエーロゾルの量は、

対流圏と比較して極めて少ない。対流圏内のエーロゾルの量は変動が大きいが、地面に近づくほど 多くなっている。これらは、エーロゾルの発生源が主に地面付近に存在していることによる。春季

(3~5月)は、ほかの季節に比べて特に対流圏中層のエーロゾルの量が多い。これらは主に、大陸 から飛来する黄砂によるものである。

2009年冬季に、高度8km~20kmで観測されたエーロゾルは、2008年8月にアリューシャン列 島のカサトチ火山が噴火した影響と考えられる。夏季および秋季に、高度 15km~20km の間で極 大が見られるが、これは2009年6月に千島列島のサリチェフ火山が噴火し、この噴火によって発 生したエーロゾルがこの高度に達したものと考えられる。

図 3.1-19 綾里における 2009 年のエーロゾルの鉛直分布 3 か月平均値(冬,春,夏,秋)

実線は晴天時に波長532nmのライダーで測定した散乱比(エーロゾルの濃度に相当する量)の3か月平均値。その 両側の青い影は標準偏差の範囲を示す。

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