第 1 章 温室効果ガスおよびオゾン層破壊物質などの状況
1.3 エーロゾル
1.3.2 サンフォトメータ観測によるエーロゾル光学的厚さ
᳇⽎ᐡߢߪ࿖ౝ3ὐ㧔✍㉿ޔධ㠽ፉޔਈ㇊࿖ፉ㧕ߢࠨࡦࡈࠜ࠻ࡔ࠲ࠍ↪ߡᵄ㐳ߦࠛࡠ
࠱࡞శቇ⊛ෘߐߩ᷹ⷰࠍⴕߞߡࠆޕ࿑3.1-18ߦޔߘࠇߙࠇߩ᷹ⷰὐߦ߅ߌࠆ1998㨪2009ᐕߩ
ࠛࡠ࠱࡞శቇ⊛ෘߐߩᐔဋ୯ߩ⚻ᐕᄌൻࠍ␜ߔޕ
✍㉿ߢߪࠛࡠ࠱࡞శቇ⊛ෘߐ߇ ᤐቄߦᭂᄢޔ౻ቄߦᭂዊߦߥࠆޕᭂ
ᄢߩේ࿃ߣߒߡޔᤐቄߦᄢ㒽߆ࠄ㘧
᧪ߔࠆ㤛⍾ߥߤߦࠃࠆᓇ㗀߇ࠆޕ ߥ߅ޔᤐቄߪᣣᧄోၞߢࠕࠫࠕᄢ㒽 ߩᄢ᳇ᳪᨴߦࠃࠆࠛࡠ࠱࡞߇㤛⍾
ߣห⒟ᐲߩᓇ㗀ࠍਈ߃ߡࠆߣߔࠆ
⎇ⓥ߽ࠅޔᤐቄߩᭂᄢߢߪޔߎࠇ ࠄ߇㊀ߥࠅวߞߡࠆน⢻ᕈ߇ࠆޕ 2003 ᐕ 5 ߦࠛࡠ࠱࡞శቇ⊛ෘ
ߐ߇ᐕߩ⚂2ߦߥߞߡࠆߩߪޔ
ࠪࡌࠕߢߩᨋἫἴߩᾍߦࠃࠆᓇ 㗀ߢࠆޕߎࠇߦߟߡߪޔ᳇⽎ᐡ ޟ᳇ᄌേ⋙ⷞࡐ࠻2003ޠߢ
ߒ⸃⺑ࠍⴕߞߚޕ߹ߚޔ2006ᐕߩ ᤐቄߩᄢ߈ߥࠛࡠ࠱࡞శቇ⊛ෘߐ ߪޔᄢⷙᮨߥ㤛⍾ߩᓇ㗀ߦࠃࠆ߽ߩ ߢࠆޕ
ධ㠽ፉߢߪޔ߶߷ᐕ㑆ࠍㅢߒߡ✍
㉿߿ਈ㇊࿖ፉࠃࠅ߽ࠛࡠ࠱࡞శቇ
⊛ෘߐ߇ዊߐޕߎࠇߪޔ㒽Ḯࠛ
ࡠ࠱࡞ߩ⊒↢Ḯߢࠆࠕࠫࠕᄢ㒽 ߆ࠄ㆙ߚߣ⠨߃ࠄࠇࠆޕߒ߆ߒޔ
ઁߩቄ▵ߦᲧߴࠆߣࠕࠫࠕᄢ㒽ߩᓇ 㗀ࠍฃߌ߿ߔᤐቄߢᐔဋߒߚධ㠽 ፉߩࠛࡠ࠱࡞శቇ⊛ෘߐߪޔࡂࡢ
ࠗߩᐕᐔဋ୯ࠃࠅߪࠆ߆ߦᄢ߈ߊߥߞߡ߅ࠅޔ㤛⍾߿ᄢ᳇ᳪᨴߩ㐳〒㔌ャㅍߩᓇ㗀߽␜ໂߐࠇࠆޕ
߹ߚޔධ㠽ፉߢߪ500nmߣ862nmߩࠛࡠ࠱࡞శቇ⊛ෘߐߩᏅ߇✍㉿߿ਈ㇊࿖ፉߦᲧߴߡዊߐ
ߎߣ߇ᄙޕߎࠇߪ✍㉿߿ਈ㇊࿖ፉߣᲧߴߡޔࠛࡠ࠱࡞ߩਛߢ☸ᓘ߇ᄢ߈ㇱ㘃ߦࠆᶏႮࠛ
ࡠ࠱࡞߇⋧ኻ⊛ߦᄙߎߣࠍ␜ߒߡࠆޕධ㠽ፉߩࠛࡠ࠱࡞శቇ⊛ෘߐߪޔᤐቄߦᭂᄢޔ⑺ቄߦ
ᭂዊࠍߣࠆߎߣ߇ᄙޕ
ਈ㇊࿖ፉߢߪࠛࡠ࠱࡞శቇ⊛ෘߐߪޔᤐቄߦᭂᄢߣߥࠅޔᄐቄ߆ࠄ⑺ቄߦ߆ߌߡᭂዊߣߥߞߡ
ࠆޕᤐቄߦᭂᄢߦߥࠆߩߪ✍㉿ߣห᭽ޔᄢ㒽߆ࠄ㤛⍾߿ᳪᨴᄢ᳇߅ࠃ߮ᨋἫἴߩᾍߥߤߩࠛ
ࡠ࠱࡞߇ㆇ߫ࠇࠆߚߣ⠨߃ࠄࠇࠆ߇ޔᷙỘߩ⒟ᐲߪ✍㉿ࠃࠅᄢ߈ޕ
図 3.1-18 綾里,南鳥島,与那国島における 1998~2009 年 の波長 500nm と 862nm のエーロゾル光学的厚さ
2007ᐕ3߹ߢߪ1ᣣ3࿁ߩቯᤨ᷹ⷰ୯ߩ㓸⸘ߢޔߘࠇએ㒠 ߪㅪ⛯᷹ⷰ୯ࠍ㓸⸘ߒߡࠆޕ
1.3.3 ライダー観測によるエーロゾルの鉛直分布
ライダー(レーザーレーダー)は、レーザー光を上空に向けて発射し、大気分子やエーロゾルに よって後方に散乱された光を望遠鏡で受信することで、エーロゾル濃度に相当する量の鉛直分布を 観測する装置である。また散乱される光の特性の違いを利用して、硫酸塩エーロゾルのような比較 的に丸いエーロゾルと黄砂のような角張ったエーロゾルを区別することができる。気象庁では、岩 手県大船渡市綾里の大気環境観測所で観測している。
黄砂や硫酸塩エーロゾル、すすなどの対流圏エーロゾルは、気候変動に対して大きな影響を与え る。一方、火山噴火により火山灰やガスが成層圏に大量に注入されると、成層圏エーロゾルとして 数年の期間にわたって気候に影響する。空間的にも時間的にも、また発生源も大きく変動するエー ロゾルの把握は、気候の監視や地球温暖化の予測精度を上げるために重要であり、ライダーはその 動態を明らかにするための有効な観測手段となっている。
図3.1-19に2008年12月から2009年11月までの間を3か月ごとに平均したエーロゾルの鉛直 分布を示す。成層圏(季節によっても異なるが、おおむね高度 10 km以上)のエーロゾルの量は、
対流圏と比較して極めて少ない。対流圏内のエーロゾルの量は変動が大きいが、地面に近づくほど 多くなっている。これらは、エーロゾルの発生源が主に地面付近に存在していることによる。春季
(3~5月)は、ほかの季節に比べて特に対流圏中層のエーロゾルの量が多い。これらは主に、大陸 から飛来する黄砂によるものである。
2009年冬季に、高度8km~20kmで観測されたエーロゾルは、2008年8月にアリューシャン列 島のカサトチ火山が噴火した影響と考えられる。夏季および秋季に、高度 15km~20km の間で極 大が見られるが、これは2009年6月に千島列島のサリチェフ火山が噴火し、この噴火によって発 生したエーロゾルがこの高度に達したものと考えられる。
図 3.1-19 綾里における 2009 年のエーロゾルの鉛直分布 3 か月平均値(冬,春,夏,秋)
実線は晴天時に波長532nmのライダーで測定した散乱比(エーロゾルの濃度に相当する量)の3か月平均値。その 両側の青い影は標準偏差の範囲を示す。