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「エネルギーと環境のあり方を考える」

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ウムにご参加いただきまして、心から歓迎申し上 げたいと思います。

 いま石井先生からもお話がありましたように、

現代社会総合研究所は大変広範な問題を抱えてお ります。現代の社会をどう評価するか、どのよう な問題があるか、それをどのように解決をしてい くのか、そして将来どういう社会を目指すべきか と、非常に総合的な視点で研究するという、言っ てみれば大変欲張った研究所ですけれども、それ だけ現在この社会には多くの課題を抱えていると 思っております。今日の主題でありますエネル ギーと環境はもちろん重要です。同時にこの問題 は非常に大きな広がりを持っている課題で、どの ように評価をしてエネルギーあるいは環境を考え るかに焦点を明確にしつつ掘り下げていかなけれ ばならないと思っております。

 社会はどのように発展してきたか。当初、人類 は狩猟で生計を立てました。そして農機具をつ くって農業を始めます。17 世紀、18 世紀ぐらい から、機械、蒸気機関をつくって産業を興し、工 業を中心にした発展を遂げるようになります。20 世紀に入ると、従来石炭に依存しておりましたエ ネルギーが石油にかわることになり、人類は石油 を基礎として大工業時代をつくり出すことに成功 いたしました。そしてそのエネルギーは、当時、

また人類が原子力を発明して、より高度・複雑な エネルギー状況になっていきます。そしてコン ピューターを見つけ出し、情報通信技術を進歩さ せて情報化社会を導いてくるということになりま した。またそれを金融と結びつけることによって 新しい社会の発展つくるというふうに、社会を発 展してまいりました。

 それでは、人類はこれからどういう社会を目指 すべきなのでしょうか。今までは確かに狩猟、農 業、工業、情報と、経済を高度成長に導く主役を 見つけ出してきました。これから少子化あるいは 高齢化という時代を迎えることになりますし、今 日の主題でありますエネルギーについてはその制 約が顕著になる。そして環境問題も議論になりま す。現在、モロッコのマラケシュ国連気候変動枠 組条約で第 22 回締約国会議(COP22)が開かれ ていて、これからどのように環境と人類の調和を 題が現代と社会に通じる課題ですので、そういう

中で本研究所の役割はますます重要であると認識 しております。やはり大学は、研究と教育の両輪 がかみ合って初めて国内外に発信できる価値を創 造できると思っておりますので、本日のシンポジ ウムが有益になることを心からお願い申し上げま す。

 今日は大変お忙しい中、基調講演として国土交 通省の藤川様、本学の理工学部機械工学科の松元 先生、またパネリストに一般社団法人土地再生推 進協会代表理事、株式会社 FINEV(ファインブ)

代表取締役の光成様、NPO 法人オリザネット事 務局長の古谷様、一般財団法人エルピーガス振興 センター専務理事(元経済産業省)の嘉村様、そ して基調講演の2人の先生方を交えて、基調講演 の後、パネル討論もさせていただくことになって おります。基調講演者、そしてパネリストの先生 方も、いま大変活躍しているすばらしい先生方で す。東洋大学に来ていただいて、またこれからも 研究所、本学の教育やさまざまな観点からもまた ご指導、ご鞭撻を賜りたいと心からお願い申し上 げます。

 そして国際地域学部の和田先生にコーディネー ターの役を果たしていただきます。本学の研究部 門がさらなる充実したものとなるように、研究所 年報のほうには毎年のシンポジウムの様子を掲載 させていただいております。本日のシンポジウム の様子も掲載させていただく予定です。パネル ディスカッションのときには皆様方の積極的なご 質問やご意見の時間を設けておりますので、忌憚 のないご意見、ご質問等を賜りたいと思っており ます。開催に当たりまして一言御礼の言葉とご挨 拶をさせていただきます。今日は本当によろしく お願いします。ありがとうございました。(拍手)

大坂恵里 

 石井先生、ありがとうございました。次に学校 法人東洋大学理事長の福川伸次より、大学代表と してご挨拶を申し上げます。それでは福川理事長、

よろしくお願いいたします。

福川伸次(学校法人東洋大学 理事長)

 ご紹介いただきました福川です。本日はお忙し いところ、本学の現代社会総合研究所のシンポジ

図っていくかということが問われることになりま す。

 これから何が中心に成長を考えるかということ は、現代社会の大きな課題です。私はこれから中 心になるのは人間だと考えております。人間の価 値をいかに高めていくのか。人間の健康をいかに 保っていくのか。人間の能力をいかに発現してい くのか。そして新しい発展、新しい社会のあり方 を見つけ出していくには、何をしなければならな いかということが問われてくると考えておりま す。私は、情報社会、金融社会の次に来るのは、

やはり人間をいかに大事にするか、人間の能力を いかに発揮するか、人間の価値をいかに高めてい くかということに、現代社会の今後の方向を見出 していくべきではないかと思っております。

 しかしそれを実現するには諸条件の整備が必要 になってまいります。教育も必要ですし、人々の 生活の中で健康をどのように保っていくべきか、

医療のあり方はどのようにしたらいいのか、また 家族・家庭はどういうあり方が好ましいのか、介 護等のあり方はどうしたらいいのか、複雑な課題 をいろいろ抱えているのが現代の社会です。これ から我々は、これをどのように解きほぐしていく のかを真剣に考えなければならないと感じており ます。

 エネルギーは不足時代に入りました。しかしま た新しいエネルギーを見出すことができるかもし れません。エネルギーを効率的に使うということ によって人間の能力を高める、また生産方式を変 えるということも可能になってくるでしょう。つ まり、人間の英知・知能をどのように伸ばしてい くのかということが重要になってきます。

人間が生きていく上には都市の問題も重要です。

都市と農村の関係をどのように導き出すかという ことも考えていかなければならないでしょう。今 日は主としてエネルギー、都市、生活環境を中心 にご議論をいただきますが、これも現代社会の総 合的なアプローチのうちの一つの視点でありま す。ぜひ皆様方には局地的に物を見るのではなく 広く全体を見た上で、どこが問題になるのか、社 会のあり方を考えていくことが必要になるように 思います。

 エネルギーの供給体制も大きく変革を遂げつつ あります。従来から経済産業省(旧通商産業省)

がやってまいりました政策を変える必要があるか どうか。そしてまた新しいエネルギーをどのよう に導き出していくのか、またエネルギーの蓄積を どのように図っていくかということも課題になっ てきます。

 環境には我々も強い関心を抱いております。最 近の異常気象は確かに我々に不安を与えていま す。このまま行けば 21 世紀中には温度が3度4 度上昇するとしますと、エネルギーの供給及び、

消費の構造をどのように考えていくのかというこ とも重要になってきます。エネルギー構造、ある いは地球環境の問題は、人間の価値を高めていく 上で極めて密接な関係があるということを忘れて はなりません。

 いま地方創生を政府が進めています。でも言わ れています。都市の集中化が進むことになるで しょうが、それに対して地方の活力をどのように していくのか。これはただ口で言っても、総合的 な政策を地方創生に向けていかなければ解決がで きません。今日も多彩なプログラムが用意されて おりますが、まさに本シンポジウムの趣旨に書い てありますような総合的な視点、多面的な視点、

多角的な視野で、ぜひこの問題を考えてみていた だきたいと思います。現代社会はまさに皆様方が 構成しております。ぜひ将来に向けて人類の価値 を高めていくためにどうすべきかということをご 議論いただきたいと思います。

 本シンポジウムをお聞きいただきました上で、

将来どのように日本社会を築いていくのか、地球 社会をつくっていくのか、ぜひ考えていただく一 助になれば大変幸せに思います。我々はこれから も複雑・高度な課題に取り組んでいく所存ですが、

引き続き皆様方にも現代社会総合研究所にご支援 を賜りますようにお願い申し上げまして、冒頭の ご挨拶に代えさせていただきます。(拍手)

大坂恵里 

 福川理事長、どうもありがとうございました。

 それではこれより基調講演に入らせていただき ます。既に研究所所長より紹介がありましたとお り、本日は、お1人目の基調講演者としまして、

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