統一評価表の 採用
プロジェクトのログフ レームによる計画
目 的
1. プロジェクトマネジメントシステムの導入でプロジェクトを改善・改革する。
2. プロジェクト実施担当者のプロジェクト実施内容の理解を深める。
3. 支援機関間でのコミュニケーションを高めるツールとして利用する。
4. プロジェクト運営の透明化を向上させる。
(3) プロジェクトマネジメントシステム整備の基本方針
現在、プロジェクトマネジメントシステムは各機関で不完全ながら実施されている。これは、
機関全体の予算管理などのマネジメントを行う一環として導入されているためであり、基本 的にそのシステムは尊重されるべきである。また、プロジェクト評価の指針に関しても、そ れぞれの機関の政策や開発方針に沿った現状のシステムがあり、今後とも尊重されるべき内 容である。このような状況を改善するために、小農支援協調体制では、最も大きな目的であ るプロジェクト改善・改革を可能とするために、プロジェクトの計画の活動、投入、成果お よび成果の指標を明確にし、その上で機関間でのプロジェクトの相互理解を促進することを 目的に共通のプロジェクトプロフィール表を用いることを提案する。更にそのプロフィール 表を基にした、DACによる評価5項目48を用いた評価表の統一化を図る必要がある。
プロジェクトマネジメントシステムの運営で最も労力が必要となるのは、各機関のプロジェ クトの担当者である。プロジェクト担当者は基本的に、数本のプロジェクトを抱えて繁忙な 状況が一般的である。このために極力システムで必要となる様式などは、労力をかけずに各 種様式を作成できるように配慮する。
3.3.2 農業農村開発ファシリテーターの能力向上 (1) 農業農村開発ファシリテーターが必要とする能力
コミュニティー開発に従事するファシリテーターは、ワークショップにおけるファシリテー ションだけではなく、プロジェクトあるいは活動参加者の自発的行動を促し支援する参加型 開発のためのより柔軟性のあるファシリテーション能力が必要とされる。かつ開発事業の コーディネーターとしてのコーディネーション能力も不可欠である。個別開発事業の実施に あたっては必要となる専門家の参加が必要となるが、農業農村開発ファシリテーターの場合 は村落開発に関する専門性(PRA49、SWOTなど)を習得するとともに、事業の全体像を正 確に把握することが重要である。基本的技術については、参加農民に自分自身で指導できる よう、基礎的なその他専門技術の習得も必要とされている。濃淡の差はあれ、基本的には従 来の農業改良普及員と農業農村開発ファシリテーターが必要とする能力は同じである(図 3.3.2)が、旧来の農業改良普及員はより農牧業技術指導に活動の重点を置くことに対して、
農業農村開発ファシリテーターはコーディネーションとファシリテーション能力を用いた事 業形成や運営維持管理等の支援が主体となる。
48 開発援助委員会(Development Assitance Committee)における5つの評価項目(妥当性、有効性、効率性、
インパクト、持続性)
49 参加型迅速調査(Participatory Rapid Appraisal) 基本方針
1. 各機関のマネジメントにおいては現況のそれぞれのシステムを尊重する。
2. 協調体制の中では、統一プロジェクトプロフィール表を導入する。
3. 記入者の労力が少なくてすむシステムを導入する。
コーディ ネーション
能力
ファシリテーション 能力
専門 能力
ファシリテー ション能力
専門能力 農業農村開発
ファシリテーター 農業普及員 コーディ ネーション
能力
図3.3.2 農業農村開発ファシリテーターと農業普及員が必要とする能力の比較
(2) 能力向上に必要な活動
ファシリテーション、コーディネーションそして専門性の3種の能力は一朝一夕で収得でき るものではなく、研修、実践、振返り・気付きを繰り返し、徐々に積み上げられていく。日本 の兵庫県における「農業普及員に求められる能力育成の段階」の例(図 3.3.3)にあるよう、
普及員としての現場実践力を獲得するためには継続した研修と実践を必要とし、新任後 15 年まで、3種類の継続研修を必要としている。
ステップ アップ
←実務経験年数
研修の必要量 現地での実践力
専門能力とコージネー ション能力
ファシリテーション能力
基礎能力研修 専門力・コージネーション力研修 ファシリテーション能力研修 実務経験15年→
ステップ アップ