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5. .1 1 検討 検 討内 内容 容
インドにおける電気電子機器廃棄物リサイクル事業の実現可能性を評価するために、次の点 等について事業の基本計画として整理した。
事業拠点を構える地域:検討では2地域を候補として各種の検討を行い事業実施の拠点 を構える候補として絞り込みを行う。
ビジネスモデル:電気電子機器廃棄物の回収から中間処理、回収資源の販売、残渣の処 理(回収-処理-資源売却)までの一連のバリューチェーンを考慮したビジネスモデル を検討する。
事業実施者のフォーメーション:現地のリサイクル事業者との合弁有無を含めて電気電 子機器廃棄物のリサイクル事業実施に係る事業者のフォーメーションの整理を行う。
導入する技術・設備:電気電子機器廃棄物のリサイクル実施に係る施設・設備導入計画、
回収する金属の種類、投資概算の検討等を行う。
収益分析:事業実施の拠点を構える候補地域の市場状況を加味し電気電子機器廃棄物の リサイクル実施に係る収益性の分析を行う。
課題・リスク:電気電子機器廃棄物のリサイクル実施にあたり想定される課題やリスク の整理を行う。
5. 5 .2 2 事業 事 業実 実施 施対 対象 象地 地域 域の の検 検討 討
(1(1)) 候候補補地地11 (マ(マハハララシシュュトトララ州州))のの概概要要
同地域ではインド全土で最も多くの E-waste の発生が見込まれている地域であること、
E-waste リサイクル施設の整備がインド国内で先行して開始された地域であることから対象と
した。
事業場の候補の選定は、協力企業の有無も考慮して行いイ社とする。
同社は、中央公害管理局から E-waste リサイクル施設の許可を取得した施設のうち、初期 の段階に取得した施設のひとつで国内では代表的な施設と認識されている。ムンバイ近郊地 区に立地しており 2009年からE-waste(パソコン、CRT モニター等)を中心とした廃製品の 回収を本格的に始めており、年間約3千トンのペースでの回収となっている。
同社の施設では、改修(リファービッシュ)工程、減容化を目的とした粗破砕機と廃基板 類を分別する工程を有している。
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図 5-1 マハラシュトラ州ムンバイ地域
(2(2)) 候候補補地地22 (グ(グジジャャララーートト州州))のの概概要要
ふたつ目の候補地は、グジャラート州スーラット市を中心とした州全域とする。
スーラット市はインド国内でも多くの E-waste の発生(9番目)が見込まれている地域であ ること19、E-wasteリサイクル施設の整備が進みつつあること、日本の自治体との間で循環型社 会形成の分野協力関係を構築していること等の理由から対象とした。
図5-2 グジャラート州スーラット市
19 都市別ではムンバイが最も多く、デリー、バンガロール、チェンナイ、コルカタ、アーメダバード、ハイデ ラバード、プネ、スーラット、ナグプールと続いている。
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事業場の候補の選定は、候補地1同様に各種の検討を共同で行う協力企業の有無も考慮して 行い、候補地2での協力企業はロ社とする。
同社は、州内の産業系有害廃棄物の処理企業として事業を展開している。
同社は、主に廃棄物処理の委託元の有害廃棄物の排出企業からオフィス系のE-wasteの回収 を開始するとともに、地元の学校と協力して生徒の家庭からE-wasteの回収を行うキャンペー ンを開始する等回収活動を行っており、同社の廃棄物処理サイトにE-wasteの解体、分別の専 用ラインも整備している。これまで、電話、パソコン、CRTモニターの他、冷蔵庫やラジカセ 等の廃家電が回収されている。回収活動は開始されたばかりであり今後本格化する見通しであ るが、廃基板類の解体を始めており分別したものはフレコンバックに保管している。
同社は、効率的に希尐金属類を回収する技術・ノウハウを有する日系リサイクル企業との技術 分野での協力、将来的な共同事業立ち上げを希望していること、E-wasteの回収、適正なリサイ クルを促進する上で重要な役割を果たす州公害管理局(Gujarat State Pollution Control Board)等 との行政機関とも良好な関係を築いていること等を踏まえて対象候補地の協力事業者とした。
なお、本事業の調査対象地域があるグジャラート州は、インド西部に位置し、総面積は196,024
km²と北海道の約2倍強の大きさである。州人口は約5千万人で、州都はガンディナガールで、
行政区の中心となっている。主要都市はアーメダバード、バローダ、バブナガール、ジャムナ ガール、バルーチ、アンクレシュワール、スーラット等となっている。
図 5-3 グジャラート州の行政区
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グジャラート州は、これまで積極的な産業振興によりスーラット、アンクレシュワール、バロ ーダ、ハジラ、ダヘジ等に石油化学、製薬、化学品、LNG精製、非鉄製錬やセメント、製鉄等 の素材産業、繊維、ダイヤモンド加工業、新エネ産業(風力、太陽光)等の集積も進んでいる。
図 5-4 グジャラート州における業種別産業立地の概略 出典: NDE 2007 Presentation
5. 5 .3 3 事業 事 業実 実施 施候 候補 補事 事業 業者 者と との の協 協議 議
2011年5月、7月、11月の合計3回の現地訪問時(訪問日程は4.1に整理の通り)、9月に協 力候補企業の訪日時に、前述の協業候補の企業と協議する機会をもった。それらの機会を通じ て協議した内容は主に次の通りである。
協力可能領域の検討
電気電子機器廃棄物リサイクルに係る目指す方向性
廃プリント基板の輸入可能性の検討と同サンプルの分析
同分析結果に基づく廃基板の試行的輸入実施に向けた検討と同調達先候補の整理
廃プリント基板(発生由来別)、廃PC本体、白物家電(CRT、エアコン)の購入価格、
想定発生量にかかるデータの収集
廃プリント基板輸入による取引の採算性の評価、経済分析(日本への輸入、現地での 機器売り、JV等段階ごとのモデル評価)
以上を通じて、適用技術、収益性の検討、経済性確保の要件に係る協議及び確保に向けて必 要とされる方策の明確化等の検討を行った。
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現地調査や事業実施候補事業者訪日時の機会を含めた数度の協議を通じて、以下の点を調査、
評価した。
電気電子機器廃棄物リサイクル施設の許可取得状況〔許可〕
電気電子機器廃棄物の回収及び回収後の破砕・選別、資源回収に係る必要な許可の取得状 況。事業実施に不可欠であるため評価対象とした。
設備導入(破砕・選別等設備)状況〔設備〕
破砕・選別等の設備を整備していることが、電気電子機器廃棄物の回収量、顧客(特にBtoB)
との関係形成を左右することから評価対象とした。
電気電子機器廃棄物の回収状況〔回収〕
電気電子機器廃棄物の回収はリサイクル事業の事業性を左右するものであることから評価 対象とした。
事業の進捗状況〔進捗〕
事業実施候補事業者の選定を行った2011年3月当初から現在までの当該事業者による電気 電子機器廃棄物リサイクル事業の拡張、具体的な将来計画の有無等を含む進捗状況。
評価結果は次の通りである。
表 5-1 事業実施候補事業者の選定に係る評価
イ社 ロ社
許可 CPCB(公害管理局)から許可を取得
した全国23施設のひとつ。回収の他、
破砕・選別、資源回収まで実施可能
州政府の公害管理局からの許可は未取 得(中央から権限移行後)。有害廃棄物 処理施設のため回収は可能
設備 破砕・選別、リファービッシュ(改修)、
基板装填部品の除去装置(実験ベー ス)等の導入が進んでいる
破砕設備が導入されているが、導入目 的が不明。積極的な利用が確認できな い状態にある
回収 メーカー、OEM等からの調達、回収 ネットワークの形成に資する取組を 積極的に行っている。ただし、廃製品 の引き取りを全て行う包括契約を結 んでいるケースはない
啓発目的の単発もののキャンペーンは 実施しているが、メーカー等との関係 構築、回収ネットワークの形成に資す る取組は行っていない
進捗 近隣土地への拡張、現在受け入れてい る品目の拡大等の計画を有している。
日系リサイクル企業との連携に積極 的な対応を図っている。
日系企業との連携には前向きな姿勢を 見せているが、具体的な計画レベルで の対応は見られない
以上の評価をまとめたものが以下の表であり、イ社は全ての点についてロ社より評価が高 い結果となっている。このため、イ社を事業実施候補事業者として選定した。
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許可 設備 回収 進捗 総合評価
イ社 ◎ ○ ◎ ○ CPCBからの許可を取得以降、施設整備を着実 に進め電気電子機器廃棄物の回収も積極的に 行っていること、日系リサイクル企業との協業 に前向きであること等を勘案し事業実施候補 事業者として対象化できる
ロ社 △ △- △ △ 電気電子機器廃棄物リサイクルの専業業者と しての許可が未取得であること、施設整備、電 気電子機器廃棄物の回収が遅れていること等 を勘案し事業実施候補事業者として対象化は せず、当面は基板の取引等の可能性追求を中心 に対応する
注:◎(充分な対応が図られている、対応済)、○(一定程度の対応が図られている)、△(対 応が不十分、未対応)
5. 5 .4 4 電気 電 気電 電子 子機 機器 器廃 廃棄 棄物 物リ リサ サイ イク クル ルに に係 係る る事 事業 業基 基本 本計 計画 画の の整 整理 理
(
(11)) 事事業業拠拠点点をを構構ええるる地地域域
電気電子機器廃棄物のリサイクル事業を行う地域の検討は、前述の2地域を候補として検 討を行った。電気電子機器の利用人口の集積、同販売網、潜在的な電気電子機器廃棄物発生 量を考慮し、候補となった事業者との協議結果を基に総合的な判断を行い、事業実施の拠点 を構える候補としてはマハラシュトラ州を中心としたインド西部地域とした。
(
(22)) ビビジジネネススモモデデルル
同地域を事業拠点として、電気電子機器廃棄物のリサイクルに係るビジネスモデルの検討 を行った。ここでは、事業実施パートナーの概要、同パートナーの電気電子機器廃棄物リサ イクル分野における取組状況を整理するとともに、電気電子機器廃棄物の回収から中間処理、
回収資源の販売、残渣の処理(回収-処理-資源売却)までの一連のバリューチェーンを考 慮したビジネスモデルの検討を行った。
① 事業実施パートナー
事業実施パートナーの選定は、各種の検討を共同で行い、将来的に事業の共同実施を行う こと等を考慮して行い、候補地1での事業実施パートナー企業は同地域のイ社とする。また、
同社は既に回収した E-waste から廃プリント基板類を分別しフレコンバックに相当量保管し ている。また、効率的に基金属や希尐金属類を回収する技術・ノウハウを有する日系リサイ クル企業との技術分野での協力を希望している点を踏まえて対象候補地の協力事業者とした。