本章では、WebOTX Portalのアンインストール方法について説明します。
5.1. アンインストール前の作業
Linux では、WebOTX Portal のみをアンインストールすることはできません。マシンにインストールされている WebOTX 製品のアンインストールを同時に行います。アンインストールを行う前に次の作業を行なってください。
1. トランザクションの有無の確認
Transactionサービス利用時には、統合運用管理ツールもしくは運用管理コマンドより全てのトラ
ンザクションが終了していることを確認してください。トランザクションが残っている場合は全て のトランザクションを終了させてください。詳細についてはオンラインマニュアル「運用編」を参 照してください。
2. WebOTXドメインの停止
rootユーザでログインし、次のコマンドを実行してドメインを停止してください。
root> systemctl stop WOAgentSvc(バージョン番号 *1) (*1)101または103
次のコマンドを実行して全てのドメインが停止しているか確認してください。
root> ${AS_INSTALL}/bin/otxadmin list-domains 全てのドメインが「not running」状態になっていることを確認します。
List of domains:
admin not running domain1 not running
3. DBサーバの起動確認
次項の「WebOTXの定義情報環境の削除」では、ポートレットの配備解除を行うため、DBサーバにアクセスを 行います。事前にDBサーバが起動しているかを確認してください。
4. WebOTX Portal の定義情報環境の削除
WebOTX Portalの定義情報環境を削除する際には、環境変数「JAVA_HOME」にJDKのインストールディレク トリが設定されている必要があります。 envコマンドなどで環境変数を確認後、次のコマンドを実行してく ださい。
※WebOTX Application Server を既定(/opt/WebOTX)以外のパスにインストールした場合、手順内の /opt/share.nec を /opt/share.nec/V10.1 に置き換えて実施してください。
root> ${AS_INSTALL}/lib/ant/bin/ant -buildfile ${AS_INSTALL}/Portal/p ortal_setup.xml -Dbasedir=${AS_INSTALL}/Portal -Dotxdir=${AS_INSTALL}
-logfile ${AS_INSTALL}/Portal/portal_uninstall.log -Dinstall.state=u ninstall -Dotxutildir=/opt/share.nec -Ddomain.admin.user=<ドメインのユー
SL402140AD01-4 ザ名> -Ddomain.admin.password=<ドメインのパスワード> -Ddomain.admin.port=<ド メインのポート番号>
実行結果は、${AS_INSTALL}/Portal/portal_uninstall.log ファイルに出力されていますの で確認してください。
5.2. アンインストール作業
本製品は複数のインストール・パッケージから構成されています。アンインストール・スクリプトを利用してWebOTX パッケージをアンインストールします。手順は次のとおりです。
Caution
本節の画面イメージはV10.1のものですが、V10.1とV10.3のアンインストール手順は同じため、
V10.3をアンインストールする場合はV10.3に読み替えてください。
1. ログイン名 root でログインします。
2. アンインストール・スクリプトが配置されたディレクトリに移ります。
Caution
インストール・ベースディレクトリを「/opt」から変更している場合は「/opt/share.nec/v101/bin」
または「/opt/share.nec/v103/bin」に移動してください。
3. アンインストール・スクリプトを実行します。
上記スクリプトのコマンドライン・オプションに「-s」を指定すると、アンインストール確認を省い てアンインストールが始まります。
(※)WebOTXの定義情報も削除されます。
4. 複数のWebOTX製品(*)をインストールしている場合、以下のメニューが表示されます。
WebOTX製品(*)を一つだけインストールしている場合、本項の作業は不要なため手順(0)のアンイン ストール確認に進んでください。
WebOTX Portal をアンインストールする場合は「1」を選択してください。WebOTX Portalも含め
て全てのWebOTX製品がアンインストールされます。
アンインストールを中止する場合、「C」を選択してアンインストール・スクリプトを終了します。
root> cd /opt/share.nec/bin
root> ./wouninst.sh
SL402140AD01-4 (*)「2」(指定製品のみアンインストール)はWOINST.SHでインストールする製品(WebOTX AS Express/Standard, Client)が対象のため、WebOTX Portalは選択肢に表示されません。
5. アンインストール確認のメッセージが表示されます。
アンインストールを開始するには「y」を入力してください。キャンセルするには「q」を入力してく ださい。
キャンセルした場合、アンインストール・スクリプトは終了します。再実行する場合は、アンインス トール・スクリプトの実行から行ってください。
6. アンインストール対象のWebOTX製品の定義情報を削除し、パッケージを検索してアンインストールし ます。
※指定製品のみアンインストールの場合、インストールされている他のWebOTX製品で使用してい る定義情報の削除とパッケージのアンインストールは行いません。
7. 続いて、WebOTX Utility (OTX101UTILまたはOTX103UTIL) パッケージを手動でアンインストールして ください。
この作業が終わったら次の「アンインストール後の作業」に進んでください。
Please select the uninstallation method of the WebOTX V10.1 products.(Default: 1)
1. Uninstall all products
2. Uninstall one selected product C. Uninstall Cancel
It will be uninstalled with the following settings Uninstall target : all products
* All domains will be deleted.
****************************************************************
* Uninstall the WebOTX V10.1 software on your computer. *
* To continue, enter 'y'. Enter 'q' to exit this. [y, q] *
****************************************************************
root> rpm –e OTX101UTIL
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5.3. アンインストール後の作業
アンインストールを完了した後もrootユーザで継続して行う作業があります。
5.3.1. 定義情報のファイル削除
WebOTXの定義情報のファイルが残っている場合があります。
<インストール・ベースディレクトリ>/WebOTX/*.log
<インストール・ベースディレクトリ>/WebOTX/<ドメイン名>.properties
これらのファイルは削除を行ってください上記以外にもWebOTXの定義情報ファイルが残っている場合がありま すが同様に削除してかまいません。
5.3.2. Webコンテナと外部Webサーバとの連携の設定解除
WebOTX Webサーバ以外の外部WebサーバとWebコンテナを連携設定していた場合、WebOTXをアンインストールして も外部Webサーバには連携設定の内容が残っているため、その定義を削除しなければなりません。連携設定を解除 せずそのままWebサーバを使い続けた場合、システムによってはWebサーバが正常に起動しなくなる可能性がありま す。下記の作業を行ってください。
Webサーバの連携設定の解除方法を下記に説明します。
IIS
WebOTX Clientのインストール時に、IISとWebコンテナとの連携設定を行った場合は、IISの連携設定の解除 が必要です。IISの連携設定の解除方法はオンラインマニュアルに含まれるインストールガイド(Windows)を参 照してください。
Apache HTTP Server
このWebサーバのインストール・ディレクトリのconfディレクトリ下にあるhttpd.confファイルをエ ディタで編集します。「# TM_WS_PLUGIN-start」から「# TM_WS_PLUGIN-end」までの記述を削 除してください。
# TM_WS_PLUGIN-start
include "<WEBOTX_DOMAIN_HOME>/config/WebCont/mod_jk-24.conf"
# TM_WS_PLUGIN-end
これでアンインストール作業は完了です。
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