ASNOVA 、 VOPRA 、 N.ラドフスキイ。
K. アラビャンと V.シンビルツェフ、
G.
ヴォリフェンゾーン、A.
ヴラーソ フ指導の「VASI」、「VASI」(応募 名「518 1040」)、「VASI」(応募名「
40
」)、I.
リハチョフ。I.ジ ョ ル ト フ ス キ イ 、 B.
イ オ フ ァ ン、A.
ジューコフとD.
チェチュリ ン、G.ゴーリッツ。コルビュジェ、O.ペレ、H.
ペルツィヒ、
J.
アーバン、T.ラム、H
ハミルトン。N.ザプレーチンによれば、1
の分類に当てはまるのは、UOPRA(VOPRA ハリコフ支部:G.アガピエフ、Yu.アファナーシエフ等)(以下
UOPRA
案:図83、84、85)、A.クズネ
ツォフ指導の特別作業班(以下クズネツォフ案:図86
、87
、88
)、A.
ドゥーシキンとYa.
ド ジッツア(以下ドゥーシキン(a)案:図89、90、91)、A.ケストナーと O.ストナロフ(以下ケス
トナー案:図92、93、94)、E.メンデルゾーン(以下メンデルゾーン案:図 95、96、97)らの
設計案である。これらの設計案は、建築物全体が長円形平面に収められているメンデ ルゾーン案(図95、96、97)、ドゥーシキン(a)案(図 89、90、91)、クゾネツォフ案(図 86、
87、 88)を 1-1
、台形ないしは扇形を基にしたケストナー案(図92、93
、94)そしてUOPRA
案(図83
、84
、85
)を1-2
とさらに2
つに分類することが可能であろう。前者(1-1
) は大小ホールの部分が中央舞台をはさんで向かい合うように配置され、この両ホールに 共有の中央舞台は、ホールのキューポラよりも一層高いヴォリューム(フライタワー)とな っている。両ホールの観客席はアンフィシアター状のオーソドックスなものが採用されて いるという構成も、これらの案では共通している。ホール部分の屋根は、メンデルゾーン 案では半球形キューポラが用いられ、ドゥーシキン(a)案、クゾネツォフ案では陸屋根と なっている。後者(1-2
)は前者とやや異なり、大小ホールは共通の屋根を持ち、中央に 高さの異なるヴォリュームは用いられていない。
そのため1
つの建築物としての印象をよ り強めている。これに該当するケストナー案とUOPRA
案は、舞台から観客席に向かって 天井が高くなっていく断面形で、もコンパクトであるため、「最もよい音響の環境を実現 するための」設計案として挙げられている187。1-1 に分類された設計案の天井形状は音 響効果への配慮が十分ではないと判断されたのかもしれない。この1
の分類に当てはま る設計案は、ファサードに装飾が施されておらず、垂直状と水平状の簡素な分節となっ ているだけで、ドゥーシキン(a)案における北側正面の1
階の列柱とクゾネツォフ案でみ られるファサードの連結式柱を除けば、歴史主義建築で用いられる要素はない。187 Там же. С. 20-21.
N.
ザプレーチンによる2
の分類に当てはまる設計案は、主要ホールの上に別の主要 ホールを積み上げるタイプである。この分類にあてはまるのは、上記してきた設計案の 中では招聘案として提出されたクラーシンによる設計案(以下クラーシン(b)案:図98、
99、100)である。この案では、下層階に大ホールが配置され、その上に小ホールが重な
り、小ホールのキューポラがそのまま建物全体の屋根となる。ザプレーチンは技術的側 面を打ち出したもの(2-1)とシンボル的側面を強く打ち出したもの(2-2)とさらに分類して いるが、招聘案と受賞案の中で2-2
に該当するものはない。3
の分類にN.
ザプレーチンが当てはめているのは、A.
ブラジーニの設計案(以下ブラ ジーニ案:図101、102、103)、W.グロピウスの設計案(以下グロピウス案:図 104、105、
106
)であるが、グロピウス案はむしろ1-2
で台形状ないしは扇形を基にした大小ホール の設計案に近い。グロピウス案(図104
、105
、106
)では円を中心に置き、環状に添えら れる形で4
つの楔形が北側に、扇型の部分が南側に各々配置されている。東側と西側 には階段状の斜路が設けられ、北側のボロヴィツカヤ広場からレニフカ通りまでの区画 は広場として設計されており、そこからの訪問者ないしはデモンストレーション参加者用 の正面入口が3
つの楔形部分の中央にある。ブラジーニ案(図101、102、103)では南
北に伸びる軸を基に大小ホールを1
つにまとめた建築物としてソヴィエト宮殿が設計さ れ、ボロヴィツカヤ広場側(北側)に設置された正面入口部分にオベリスクのような三角 柱の塔屋が設置されており、その頂部にはレーニンの彫刻が据えられている。中央の 南北に通じる通路を配置し北側に小ホールと南側に大ホールが配置され、大ホールの 空間構成はバロック劇場や宮廷劇場で見られるもので、グロピウス案における大ホール の空間構成とは大きく異なる。そのため機能的な空間構成という観点では、ブラジーニ 案はグロピウス案と同一のものとして扱うことはできない。N.ザプレーチンは大小ホール の配置関係という観点からこの分類を行っているので、この分類に従いこの2
つの設計 案を分けるのであれば、グロピウス案を機能性(訪問者の動線)を重視したもの(3-1)、そしてブラジーニ案を視覚性(装飾や外観、訪問者に与える印象)を重視したもの(
3-2
) となるであろう。4
の分類に仕分けされているのは、K.アラビャンとV.シンビルツェフ(以下アラビャン
(
a
)案:図107
、108
、109
)、A.
ジューコフとD.
チェチュリンによる設計案(以下ジューコフ(
a
)案:図110
、111
)、G.
ヴォリフェンゾーンとZ.
ローゼンフェリド(以下ヴォリフェンゾーン 案:図112、113、114)、V.ヴラーソフ指導の「VASI」(以下ヴラーソフ VASI(a)案:図 115、
116、117)、「VASI」(応募名「518 1040」)(以下 VASI「518 1040」案:図 118、119)、
「VASI」(応募名「40」)(以下
VASI「40」案:図 120、121、122)、B.イオファンの設計案
(以下イオファン(
b
)案:図123
、124
、125
)、I.
ジョルトフスキイの設計案(以下ジョルトフス キイ(a)案:図126、127、128)、コルビュジェの設計案(以下コルビュジェ案:図 129、130、
131)、A.ペレの設計案(以下ペレ案:図 132、133、134)、T.ラムの設計案(以下ラム案:
図
135
、136
、137
)、J.
アーバンの設計案(以下アーバン案:図138
)、H.
ペルツィッヒの 設計案(以下ペルツィッヒ案:図139、140、141)である。この 4
の分類には多くの受賞案 と招聘案が含まれている。アラビャン(
a
)案(図107
、108
、109
)、ヴォリフェンゾーン案(図112
、113
、114
)、ヴラー ソフVASI(a)案(図 115、116、117)、VASI「518 1040」案(図 118、119)、VASI「40」案
(図
120
、121
、122
)は1
つのカテゴリー(4-1
)に分類することが可能である。いずれも袖 部のような通路状の建築物によって大ホールと小ホールがつながっており、レニフカ通 り側(北側)から大ホールの入口に至るまで大きな広場が設けられている。アラビャン(a)案は
1
巡目にVOPRA
名義で彼らが提出したVOPRA
(c
)案を踏襲しているため、大ホールを半球キューポラが覆い、その脇にラテン文字「J」のかたちでプレチステンスカヤ 河岸通り(東側)に沿って各種施設の棟が等間隔で配置されている。ヴォリフェンゾーン 案も大ホールを含めた本館の屋根は半球キューポラで、ヴォルホンカ通り(西側)にこの 大ホールへと至る通路兼袖部となるような細長い建物が配置されている。4-1 に挙げら れる設計諸案では大ホールの屋根は半球状ないしはキューポラに近い形態が用いられ、
大ホール部分が本館となっている。こうしたことから、このカテゴリーでは大ホールを核と したモニュメンタリティが追求されていると言える。さらにこのカテゴリーには、同じく袖状 の通路を経由して大小ホールがつながるリハチョフ案も加えられる。
もう
1
つの別のカテゴリー(4-2
)として分類することが可能なのは、ジョルトフスキイ(a
) 案(図126、127、128)、イオファン(b)案(図 123、124、125)、ジューコフ(a)(図 110、
111)であろう。これらの設計案ではそれぞれ大ホールと小ホールの間に東西の通り(ヴ
ォルホンカ通り、プレチステンスカヤ河岸通り)に沿って中庭もしくは通路を囲い込むような
2
つの袖状の建築物が形成されている。この分類にはG.
ゴーリッツらによる設計案(以下ゴーリッツ案:図
142、143、144)を含むことができる。彼らの設計ではジョルトフス
キイ(a)案のように南側に向かって末広がりに延びる楔形の空間に、大ホールを中央、小ホールを南側に配置し、その周囲を他の施設が取り囲む。イオファン(a)案を除き、他 の
3
案(ジョルトフスキイ(a
)案、ジューコフ(a
)案、ゴーリッツ案)はいずれも歴史主義建 築のような外観となっており、全ての設計案では大ホールと小ホールをつなぐ部分に列 柱が取り入れられている。さらに大ホールの平面形態は円形が用いられ、陸屋根という 点も共通する。これらは前述した4-1
の特徴と異なり、大ホールが大小ホールをつなぐロ ビーもしくは通路と一体となり、大ホール自体が独立した建築物となっていない。そのた め、単体の建築物によってモニュメンタリティを追求したとは言い難く、むしろ大小ホー ルを南北に対置することで「規模とモニュメンタリティという特徴」188を持つに至ったと言 えよう。そして
4
の分類でさらに分けることが出来るのは、コルビュジェ案(図128
、129
、130
)、ペレ案、ペルツィッヒ案(図
131、132、133)、アーバン案(図 138)、ラム案(図 135、136、
137)である。コルビュジェ案ではソイモノフスキイ通り側(南側)に大ホールを含む棟、レ
ニフカ通りの場所(北側)に小ホールを含む棟が配置されている。共に外側(北側と南 側)に開いた扇形を取り、2 つの建築物の間にはデモンストレーション用の通路もしくは 広場としての空間が確保され、大ホールを含む建築物の入口部分は陸屋根を冠した低 層部である。この大ホールの建物正面には巨大なアーチが架かっており、ここから屋根 を吊っている。クレムリン側から見た場合、大ホールの建築物がこのアーチの下に広が るかたちとなる。ペルツィッヒ案では東西の軸を基に扇形の大ホールの建物と馬蹄形の 小ホールの建物が切り離した形となり、大ホールはソイモノフスキイ通り側(南側)、小ホ ールはレニフカ通り側(北側)に配置されている。またこの2
つのホールの間に東西(ヴ ォルホンカ通り-プレチステンスカヤ河岸通り)に貫通した通路が設置されており、交通 の便を重視した構成が特徴である。これら2
つの設計案で共通しているのは、大小ホー ルの入り口を中央に集中させた配置構成である。アーバン案では大ホールと小ホール の棟は中央の空間をはさんで切り離されている。大ホールを収容する扇形の棟はクロポ188 Там же. С. 22.
ドキュメント内
Name Suzuki, Yuya
(ページ 77-167)