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アップグレードウィザード

ドキュメント内 Microsoft Visual Studio .NET移行ガイド (ページ 62-67)

Visual Basic 6.0よりも前のバージョンで作成されたプロジェクトを開こうとする と下記のエラーメッセージが表示されます。

その場合は、あらかじめVisual Basic 6.0でプロジェクトを開き、Visual Basic 6.0用 のプロジェクトに変換してください。

図 2-5 エラーメッセージ

3.自動的にアップグレードウィザードが起動します。画面の指示に従ってアップ グレードを行ってください。

図 2-6 アップグレードウィザード

4.アップグレードが完了すると、下記のレポートが表示されます。

アップグレードレポートはソリューションエクスプローラ上の _UpgradeReport.htmです。

図 2-7 アップグレード レポート

レポートにはアップグレードウィザードにてアップグレードできなかった項目が エラーや警告として表示されます。

弊社ソフトウェアライブラリに添付されているVisual Basic用サンプルプログラム は、Visual Basic 4.0で作成されているため、Visual Studio .NETでプロジェクトファ イルを開くことはできません。

Visual Basicアップグレード ウィザードは、Visual BasicとVisual C# .NETのStandard Editionでは使用できません。

DLLが提供する関数を呼び出すプラットフォーム呼び出しや、関数呼び出しに必 要な構造体の定義に関する部分も、アップグレード ウィザードは完全に置き換え できない場合があります。

アップグレードウィザードでアップグレードした場合は、アップグレードレポー トを参照して手動で変更してください。

アップグレード ウィザードは、.NET Frameworkへの移行を手助けしてくれる有用 なツールですが、一部のVisual Basic 6.0アプリケーションでは、直接変換できなか

既存のVisual Basic 6.0アプリケーションの移行を検討されるにあたっては、事前に 十分な情報収集と検証を行ってください。

Microsoft社が提供するドキュメント(MSDN ライブラリなど)に、アップグレー

ドをスムーズに行うための情報や、注意点が記載されていますので、ご参照くだ さい。

2.3.2  アップグレードウィザードのエラー

アップグレードウィザードの実行時に「参照されたコンポーネントを読み込めま せんでした。」というエラーが発生する場合があります。

このエラーは、アップグレードウィザード実行時に参照できないカスタムコント ロールをVisual Basic 6.0プロジェクトが参照している場合に発生します。

エラーを回避するには、次の手順でVisual Basic 6.0プロジェクトのコンポーネント 参照設定を変更します。

図 2-8 アップグレードウィザードエラー 1.Visual Basic 6.0でプロジェクトを開きます

2.メニューの「プロジェクト」-「コンポーネント」を選択します。

「コンポーネント」ダイアログが表示されます。

「コントロールタブ」中の一覧を確認し、アップグレードウィザードのエラーに 該当するチェックを外す。

上記画面の例では、「COMCTRL32.OCX」と「DBCRID32.OCX」で参照エラーが 発生しました。この場合は「Microsoft Windows Common Controls 5.0(SP2)」と

「Microsoft Data Bound Grid Control 5.0(SP3)」のチェックを外します。

3.コンポーネントの設定の変更が完了したら、「OK」ボタンをクリックします。

プロジェクトを保存し、Visual Basic 6.0を終了します。

保存したプロジェクトをVisual Studio .NETで開き、アップグレードウィザードを 実行します。

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