2.5.4.2.1 LSAS
投与開始 12 週までの発現率が 10%以上の有害事象は傾眠、悪心および鼻咽頭炎であり、投 与開始 25 週以降 36 週までおよび投与開始 37 週以降 48 週までの発現率が 10%以上の有害事
象は鼻咽頭炎であった。投与開始
13
週以降24
週までおよび投与開始49
週以降の発現率が10%
以上の有害事象は認められなかった。投与開始
12
週までの発現率に比し発現率が5%以上増
加した有害事象はいずれの期間においても認められなかった。一方、投与開始12
週までの発 現率に比し投与開始13
週以降のいずれの期間においても発現率が5%以上減少した有害事象
は傾眠、悪心および倦怠感であった。表 2.5.5-12 有害事象の発現時期別の集計:
MLD5511S41
試験(投与期)(資料番号5.3.7.2.5:表 16.2-16、資料番号5.3.5.3.1:解析結果3-3より作成)
≦1週 1週<
≦2週 2週<
≦4週 4週<
≦8週 8週<
≦12週
12週<
≦24週 24週<
≦36週
36週<
≦48週
48週< 全体
対象例数 158 155 152 147 144 141 137 133 128 158 発現例数 69 21 20 25 21 51 53 41 14 131 発現率(%) 43.7 13.5 13.2 17.0 14.6 36.2 38.7 30.8 10.9 82.9 1週あたりの
発現率(%)b
43.7 13.5 6.6 4.3 3.6 3.0 3.2 2.6 2.7
-発現件数 111 24 22 35 24 81 68 68 18 451 a: 発現までの日数(有害事象発現日-投与開始日+1)が
1~8日を「≦1週」、9~15日を「1週<≦2週」、16~29日を「2週<≦4週」、
30~57日を「4週<≦8週」、58~85日を「8週<≦12週」、86~169日を「12週<≦24週」、
170~253日を「24週<≦36週」、254~337日を「36週<≦48週」、338日以上を「48週<」とした b: 「48週<」を4週間として発現率を4で除した値を1週あたりの発現率とした
有害事象 発現時期a
有害事象
表
2.5.5-13
発現率が2%
以上であった有害事象の発現時期別の集計:
MLD5511S41
試験(投与期)(1/2
)(資料番号5.3.5.2.1:表 12.2-16) PT(基本語)
(158例) (141例) (137例)
(男/女:79/79例) (男/女:72/69例) (男/女:69/68例)
全体 107 ( 67.7) 216 51 ( 36.2) 81 53 ( 38.7) 68 鼻咽頭炎 17 ( 10.8) 20 13 ( 9.2) 14 18 ( 13.1) 20 傾眠 34 ( 21.5) 38 5 ( 3.5) 5 0 悪心 29 ( 18.4) 31 6 ( 4.3) 6 3 ( 2.2) 3 頭痛 6 ( 3.8) 7 4 ( 2.8) 4 4 ( 2.9) 5 上腹部痛 7 ( 4.4) 7 3 ( 2.1) 3 2 ( 1.5) 3 下痢 6 ( 3.8) 6 2 ( 1.4) 2 1 ( 0.7) 1 腹部不快感 5 ( 3.2) 5 2 ( 1.4) 2 1 ( 0.7) 1 インフルエンザ 1 ( 0.6) 1 0 2 ( 1.5) 2 不眠症 4 ( 2.5) 4 3 ( 2.1) 3 1 ( 0.7) 1 倦怠感 8 ( 5.1) 9 0 0 口渇 6 ( 3.8) 6 2 ( 1.4) 2 0 気管支炎 1 ( 0.6) 1 1 ( 0.7) 1 3 ( 2.2) 3 齲歯 3 ( 1.9) 3 2 ( 1.4) 2 1 ( 0.7) 1 射精障害a 3 ( 3.8) 3 0 0 口腔咽頭痛 2 ( 1.3) 2 2 ( 1.4) 2 3 ( 2.2) 3 うつ病 2 ( 1.3) 2 2 ( 1.4) 2 0 咽頭炎 2 ( 1.3) 2 0 1 ( 0.7) 1 異常感 4 ( 2.5) 4 0 0 初期不眠症 4 ( 2.5) 4 0 0 用語辞書:M edDRA/J Ver.16.0
a:男性被験者対象
発現 件数 有害事象
~12週 13週~24週 25週~36週
発現 例数
発現 率 (%)
発現 件数
発現 例数
発現 率 (%)
発現 例数
発現 率 (%)
発現 件数
表
2.5.5-13
発現率が2%
以上であった有害事象の発現時期別の集計:
MLD5511S41
試験(投与期)(2/2
)(資料番号5.3.5.2.1:表 12.2-16)
以上より、
MLD5511S31
試験において、投与開始1
週以内の有害事象の発現率はプラセボ群、MLD-55 10 mg
群およびMLD-55 20 mg
群で、それぞれ16.3%
(32/196例)、31.8%
(63/198例)および
37.3%(72/193
例)であり、プラセボ群に比しMLD-55 10 mg
群およびMLD-55 20 mg
群で
10%以上高値であった。投与開始 2
週以降について、プラセボ群とMLD-55 10 mg
群または
MLD-55 20 mg
群の間で発現時期別の有害事象の発現率に大きな違いは認められなかった。MLD5511S41
試験において、投与開始12
週までの有害事象の発現率に比し投与開始13
週以降のいずれの期間においても有害事象の発現率は
10%以上低値であり、投与開始 12
週までの 発現率に比し発現率が5%以上増加した有害事象はいずれの期間においても認められなかった
ことから、長期投与において特筆すべき事象は認められなかった。PT(基本語)
(133例) (128例)
(男/女:67/66例) (男/女:65/63例)
全体 41 ( 30.8) 68 14 ( 10.9) 18 鼻咽頭炎 17 ( 12.8) 19 5 ( 3.9) 5 傾眠 0 0 悪心 3 ( 2.3) 3 0 頭痛 4 ( 3.0) 5 1 ( 0.8) 1 上腹部痛 2 ( 1.5) 3 0 下痢 3 ( 2.3) 3 0 腹部不快感 2 ( 1.5) 3 0 インフルエンザ 5 ( 3.8) 5 0 不眠症 0 0 倦怠感 0 0 口渇 0 0 気管支炎 2 ( 1.5) 2 0 齲歯 1 ( 0.8) 1 0 射精障害a 0 0 口腔咽頭痛 0 0 うつ病 0 1 ( 0.8) 1 咽頭炎 2 ( 1.5) 2 0 異常感 0 0 初期不眠症 0 0 用語辞書:M edDRA/J Ver.16.0
a:男性被験者対象
有害事象
37週~48週 49週~
発現 例数
発現 率 (%)
発現 件数 発現
件数 発現
例数 発現
率 (%)
2.5.5.3.1.3
部分集団における検討国内臨床試験(MLD5511S31試験、MLD5511S41試験)で発現した有害事象を、性別、年齢
別および
CYP2C19
遺伝子型別に解析した。2.5.5.3.1.3.1
性別(1)
MLD5511S31
試験観察期における性別の有害事象の発現率は、男性ではプラセボ群、MLD-55 10 mg群および
MLD-55 20 mg
群で、それぞれ49.4%(43/87
例)、57.0%(49/86例)および62.1%(54/87
例)であり、女性では、それぞれ
61.5%
(67/109例)、69.6%
(78/112例)および67.9%
(72/106例)であった(表 2.7.4.2-27)。発現率が
10%以上であった有害事象は、男性ではプラセボ群で鼻
咽頭炎、MLD-55 10 mg群で傾眠、鼻咽頭炎、MLD-55 20 mg群で悪心、傾眠および鼻咽頭炎 であり、女性ではプラセボ群で鼻咽頭炎、頭痛、傾眠、MLD-55 10 mg群で鼻咽頭炎、悪心、傾眠、MLD-55 20 mg群で傾眠、鼻咽頭炎および悪心であった(表 2.7.4.2-28)。
(2)
MLD5511S41
試験投与期における性別の有害事象の発現率は、男性では
79.7%(63/79
例)であり、女性では86.1%(68/79
例)であった(表 2.7.4.2-29)。発現率が10%以上であった有害事象は、男性お
よび女性ともに、鼻咽頭炎、傾眠および悪心であった(表 2.7.4.2-30)。性別による有害事象の発現率および種類に特筆すべき差は認められなかった。
2.5.5.3.1.3.2
年齢別(1)
MLD5511S31
試験観察期における年齢別の有害事象の発現率は、
18~29
歳ではプラセボ群、MLD-55 10 mg
群 およびMLD-55 20 mg
群で、それぞれ49.4%
(41/83例)、65.8%
(52/79例)および69.4%
(59/85 例)であり、30~39
歳では、それぞれ61.3%
(38/62例)、59.4%
(41/69例)および56.9%
(33/58 例)であり、40~64
歳では、それぞれ60.8%
(31/51例)、68.0%
(34/50例)および68.0%
(34/50 例)であった(表 2.7.4.2-31)。発現率が10%以上であった有害事象は、18~29
歳ではプラセ ボ群で鼻咽頭炎、MLD-55 10 mg群で悪心、鼻咽頭炎、傾眠、MLD-55 20 mg群で傾眠、鼻咽 頭炎および悪心であった。30~39歳ではプラセボ群で鼻咽頭炎、MLD-55 10 mg
群で傾眠、鼻 咽頭炎、悪心、MLD-55 20 mg群で鼻咽頭炎、傾眠および悪心であった。40~64歳ではプラセ ボ群で鼻咽頭炎、頭痛、MLD-55 10 mg群で傾眠、鼻咽頭炎、悪心、MLD-55 20 mg
群で傾眠、悪心、鼻咽頭炎、倦怠感および浮動性めまいであった(表 2.7.4.2-32)。
(2)
MLD5511S41
試験投与期における年齢別の有害事象の発現率は、18~29歳では
76.1%(54/71
例)であり、30~39歳では
92.7%
(38/41例)であり、40~64
歳では84.8%
(39/46例)であった(表 2.7.4.2-33)。発現率が
10%以上であった有害事象は、 18~29
歳および40~64
歳では鼻咽頭炎、傾眠および悪心であり、
30~39
歳では鼻咽頭炎、傾眠、悪心、頭痛および下痢であった(表 2.7.4.2-34)。年齢別による有害事象の発現率および種類に特筆すべき差は認められなかった。
2.5.5.3.1.3.3 CYP2C19
遺伝子型別(1)
MLD5511S31
試験観察期における
CYP2C19
遺伝子型別の有害事象の発現率は、EM
ではプラセボ群、MLD-55 10 mg
群およびMLD-55 20 mg
群で、それぞれ57.0%(90/158
例)、59.8%(98/164例)および65.1%(99/152
例)であり、PMでは、それぞれ52.6%(20/38
例)、85.3%(29/34例)および65.9%
(27/41例)であった(表 2.7.4.2-35)。発現率が10%以上であった有害事象は、EM
では プラセボ群で鼻咽頭炎、MLD-55 10 mg
群で傾眠、鼻咽頭炎、悪心、MLD-55 20 mg
群で傾眠、悪心および鼻咽頭炎であった。
PM
ではプラセボ群で鼻咽頭炎、MLD-55 10 mg
群で鼻咽頭炎、傾眠、悪心、
MLD-55 20 mg
群で傾眠、鼻咽頭炎、倦怠感および悪心であった(表 2.7.4.2-36)。(2)
MLD5511S41
試験投与期における
CYP2C19
遺伝子型別の有害事象の発現率は、EMでは83.2%(114/137
例)であり、PMでは
81.0%(17/21
例)であった(表 2.7.4.2-37)。発現率が10%以上であった有
害事象は、EMでは鼻咽頭炎、傾眠および悪心、PMでは鼻咽頭炎、悪心、傾眠および下痢で あった(表 2.7.4.2-38)。CYP2C19
遺伝子型別による有害事象の発現率および種類に特筆すべき差は認められなかった。
2.5.5.3.1.4
大うつ病性障害との比較大うつ病性障害患者を対象とした国内短期投与試験である
MLD55-11MDD21
試験およびMLD5511M31
試験の併合成績(以下、国内うつ病試験成績)とMLD5511S31
試験の観察期における有害事象について、比較した。
有害事象の発現率は、MLD5511S31試験において、プラセボ群、MLD-55 10 mg群および
MLD-55 20 mg
群で、それぞれ56.1%
(110/196例)、64.1%
(127/198例)および65.3%
(126/193 例)、国内うつ病試験成績において、それぞれ70.2%(158/225
例)、75.5%(163/216例)およ び82.3%(181/220
例)であった(表 2.5.5-14)。重度の有害事象の発現率は、MLD5511S31試験において、プラセボ群、MLD-55 10 mg群お よび
MLD-55 20 mg
群で、それぞれ0.0%
(0/196例)、1.5%
(3/198例)および1.0%
(2/193例)、国内うつ病試験成績において、それぞれ
0.4%
(1/225例)、0.5%
(1/216例)および2.3%
(5/220 例)であり、MLD5511S31
試験および国内うつ病試験成績ともにほとんどが軽度または中等度 であった。MLD5511S31
試験において、死亡は認められなかった。国内うつ病試験成績において、死亡はプラセボ群で自殺既遂
1
例およびMLD-55 20 mg
群で死亡(凍死)1例であった。その他の重篤な有害事象の発現率は、
MLD5511S31
試験において、プラセボ群、MLD-55 10 mg
群およびMLD-55 20 mg
群で、それぞれ0.0%
(0/196例)、1.5%
(3/198例)および1.6%
(3/193 例)、国内うつ病試験成績において、それぞれ0.4%(1/225
例)、1.4%(3/216例)および0.9%
(2/220例)であり、MLD5511S31試験および国内うつ病試験成績ともに
5%以下であった。
重要な有害事象の発現率は、MLD5511S31試験において、プラセボ群、MLD-55 10 mg群お よび
MLD-55 20 mg
群で、それぞれ5.1%
(10/196例)、9.1%(18/198例)および7.8%
(15/193 例)、国内うつ病試験成績において、それぞれ6.2%
(14/225例)、3.7%
(8/216例)および13.2%
(29/220例)であった。
治験薬の投与中止に至った有害事象の発現率は、MLD5511S31試験において、プラセボ群、
MLD-55 10 mg
群およびMLD-55 20 mg
群で、それぞれ3.6 %(7/196
例)、6.6%(13/198例)および
7.3%
(14/193例)、国内うつ病試験成績において、それぞれ3.6%
(8/225例)、4.2%
(9/216 例)および9.5%
(21/220例)であった。いずれの試験においても投与開始1
週時以内のMLD-55
20 mg
群の投与量は10 mg
と規定していることから、中止時期別に発現率を検討したところ、MLD5511S31
試験において、有害事象により投与開始1
週時以内に中止した被験者の割合は、プラセボ群、
MLD-55 10 mg
群およびMLD-55 20 mg
群で、それぞれ0.0%
(0/196例)、4.0%
(8/198 例)および2.1%(4/193
例)であった。MLD-55 20 mg群の実際の投与量は10 mg
であること から、MLD-55 10 mg群およびMLD-55 20 mg
群を併合したところ、プラセボ投与およびMLD-55 10 mg
投与で、それぞれ0.0%
(0/196例)および3.1%
(12/391例)であった(表 2.7.4.2-48)。国内うつ病試験成績において、有害事象により投与開始
1
週時以内に中止した被験者の割合は、プラセボ群、
MLD-55 10 mg
群およびMLD-55 20 mg
群で、それぞれ1.3%
(3/225例)、1.9%
(4/216 例)および4.5%
(10/220例)であった。MLD-55 20 mg
群の実際の投与量は10 mg
であること から、MLD-55 10 mg群およびMLD-55 20 mg
群を併合したところ、プラセボ投与およびMLD-55 10 mg
投与で、それぞれ1.3%(3/225
例)および3.2%(14/436
例)であった(資料番 号5.3.5.3.1:COAE_020_02(3)、COAE_020_03(4)および COAE_020_03(5))。有害事象により投
与開始1
週時より後に中止した被験者の割合は、MLD5511S31試験において、プラセボ群、MLD-55 10 mg
群およびMLD-55 20 mg
群で、それぞれ3.6%(7/196
例)、2.5%(5/198例)お よび5.2%
(10/193例)、国内うつ病試験成績において、それぞれ2.2%
(5/225例)、2.3%
(5/216 例)および5.0%(11/220
例)であり、中止に至った有害事象の発現率に大きな違いは認めら れなかった。MLD5511S31
試験において、発現率が10%以上の有害事象は、プラセボ群で鼻咽頭炎、
MLD-55 10 mg
群およびMLD-55 20 mg
群で傾眠、鼻咽頭炎および悪心であった。国内うつ病 試験成績において、発現率が10 %以上の有害事象は、プラセボ群で鼻咽頭炎、傾眠、MLD-55
10 mg
群で傾眠、悪心、鼻咽頭炎、頭痛、MLD-55 20 mg群で悪心、傾眠および鼻咽頭炎であった(表 2.5.5-15)。
MLD5511S31
試験において発現した有害事象のうち、MLD-55 10 mg
群または
MLD-55 20 mg
群において発現率が10%以上であった傾眠、悪心および鼻咽頭炎は、国内
うつ病試験成績においても
10%以上であった。
以上より、社交不安障害患者および大うつ病性障害患者における有害事象の種類に大きな違 いは認められず、発現した事象のほとんどは軽度または中等度であったこと、重篤な有害事象 の発現率は社交不安障害患者および大うつ病性障害患者のいずれの群においても