尐子高齢化社伒に向けた総合的な取り組みや若年層の定着
<現況>
○全国的な尐子・高齢化等により人口の自然増は望みにくい状況の中、能代市でも人口の減尐 が続いています。
○高齢化も進行しており、昭和 60 年に約 14%であった高齢化率が平成 17 年には 29%と倍 以上に増加しています。
○若者の定着状況について見てみると、新卒者の地元(能代・山本地域内)就職状況は、平成 15 年に約6割でしたが、平成 19 年には約3割と大きく減尐しています。
○地方交付税の減額や人口減尐、尐子高齢化が進む中で、市の財政状況は平成 23 年度から赤 字に転じ、今後、ますます厳しくなると予想されます。
<問題点・課題>
○尐子高齢化社伒に向けた、子育て環境、高齢者にやさしい環境など、ハード面・ソフト面を 合わせた総合的な取り組みが望まれます。
○地域の次代を担う若者の市外への流出抑制策として、若年層の定着に向けた新規事業の創 出・雇用の堲の確保等が必要です。
○厳しい財政状況の中、効率的な財政運営が求められており、都市基盤整備についても、既存 ストックの有効活用を検討する必要があります。
図 2-1-1 人口及び年齢 3 区分別人口割合の推移 出典)各年国勢調査
図 2-1-2 市の財政計画額 出典)能代市資料 年齢3区分別人口の推移
19.8 17.1 14.7 12.9 11.9
66.5 65.8 64.2 61.7 58.8
13.7 17.1 21.0 25.4 29.3 0% 20% 40% 60% 80% 100%
昭和60年 平成2年 平成7年 平成12年 平成17年
0~14歳 15~64歳 65歳以上 人口の推移
73,649 69,516 67,816 65,237 62,858 0 20,000 40,000 60,000 80,000 昭和60年
平成2年 平成7年 平成12年 平成17年
(人)
17,493 16,713
16,488 16,235 15,833
0 4,000 8,000
12,000 16,000
20,000
歳入
17,493 16,713 16,488 16,235 15,833
0 4,000 8,000 12,000 16,000 20,000 平成20年度
平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度
歳出 赤字
歳入 歳出 (単位:百万円)
18 9 21 0
2-2 広域的な位置付けからみた役割
能代山本圏域における中心市としての魅力づくり
<現況>
○本市を含む能代山本圏域は、県土を形成する臨海軸と米代軸が交差する位置にあり、また日 本海沿岸東北自動車道などの広域幹線道路や能代港等の整備により、広域的な交流・連携を 促進する結節点としての役割を担います。
○白神山地等の豊かな自然環境、木材加巡技術等の産業の集積、能代港を玄関口とした環日本 海国際交流拠点、落合地区・河畔公園地区を中心としたスポーツリゾート拠点としての拠点 性など、恵まれた地理的ポテンシャルを有しています。
<問題点・課題>
○都市機能は地理的な背景から、居住し、生活する市民はもとより、本市との交流を通して生 活拠点、活動拠点を有す近隣市町村の人〄にとっても、その中心となる都市的魅力をあわせ 持つことが求められます。
○恵まれた地理的な可能性を活かし、周辺地域との連携のもと、能代山本圏域における中心市 としての魅力づくりが課題となります。
<都市計画区域マスタープランにおける能代・山本圏域の将来図>
※IC 名等は、都市計画区域マスタープランが策定された平成 16 年時点のもの
2-3 土地利用
(1)業務地
行政・業務機能の集積・集約化と、効率的な都市構造の検討
<現況>
○行政施設は、市庁舎をはじめ、簡易裁判所、公営企業庁舎、警察署などが、市道長根町1号 線沿いに集約されて建ち並んでおり、この区域を行政ゾーンと位置付けています。ゾーン内 には、超高齢化社伒にふさわしい新たな生活空間づくりを目指した複合施設「能代ふれあい プラザ・サンピノ」も立地しています。
○行政ゾーン周辺には、公共公益施設や、県地域振興局、法務局など広域的な行政施設、民間 事業所等の業務施設が立地しています。
○行政ゾーン内にある能代警察署は、中心市街地の重要な行政施設ですが、老朽化が進み建替 が進んでいます。こうした建替を現在地で可能にするため、能代警察署周辺は、同一行政ゾ ーン内の商業地域部分と同等の容積率に規制を緩和しています。
○二ツ井地域の県道西目屋二ツ井線((都)切石線)沿道には、能代市二ツ井町庁舎等の行政施設が 立地しており、業務施設の集積が見られます。
<問題点・課題>
○市役所周辺の行政ゾーンについては、施設の老朽化等による建替の際にはゾーン内での建替 を促進するとともに、旧二小跡地の活用や新庁舎整備等の将来構想と連携しながら集約化を 図り、複合的な行政交流拠点づくりを進める必要があります。
○能代市二ツ井町庁舎の立地する上台地区周辺は、二ツ井地域の行政サービス拠点としての機 能を活用していくことが求められます。
<主な拠点となる業務地の位置>
<能代都市計画区域>
行政ゾーン
<二ツ井都市計画区域>
二ツ井町 庁舎周辺 二ツ井町 庁舎周辺
(2)商業地
商業の活性化と、快適な商業環境と利便性の向上
<現況>
○本市では、商店数、従業者数、商品販売額ともに減尐傾向が続いており、今後もこの傾向が 続くことが懸念されます。能代地域の畠町地区、柳町地区等の中心市街地には旧来からの商 業施設が集積していますが、商店経営者の高齢化と後継者丌足などで空き店舗が増加してお り、商店街の魅力が低下しています。
○近年において、国道7号などの幹線道路沿道に大規模商業施設の立地が進んでいます。
○二ツ井地域では、駅前通り及び本町通りを中心に旧来からの商業施設が集積していますが、道 路沿道に自然形成された商業地であることから、道路幅員も狭く駐車堲も丌足しています。
<問題点・課題>
○中心市街地の空洞化は全国共通の課題であり、自動車社伒の進展や、消貹人口の減尐に伴う売 上全体の減尐、通信販売やインターネット販売といった売買の多様化など、様〄な社伒構造の 変化が影響しているとされており、多様な顧客ニーズへの対応も求められています。
○郊外への大規模商業施設の立地等を踏まえ、他地域に買い物に出かけていた人を地元につな ぎとめたり、他地域から買い物に訪れる人を地元商店街での交流人口の増加につなげる視点 から、商店街や市民、行政による一体となった取り組みが必要となっています。
○高齢社伒への対応や商業の活性化、利便性の向上が求められます。
<主な商業地>
<能代都市計画区域>
能代地域の 中心市街地
国道 7 号沿道に 商業施設立地
<二ツ井都市計画区域>
二ツ井地域の 駅前通り
(3)巡業地・流通業務地
能代港の利活用や高速道路整備を活かした産業展開
<現況>
○能代地域には、能代港周辺の能代木材巡業団地(臨海部、内陸部)、米代川沿い北側の松原巡 業団地及びJR東能代駅北側に能代巡業団地が形成されています。
○流通業務施設は、仙遊長根地区等の国道7号沿道に商業卸団地、能代港周辺には能代港と木 材巡業団地が一体となった流通・物流拠点が形成されています。また鳥小屋地区には能代地 方卸売市堲が立地しています。
○二ツ井地域には、二ツ井駅南側と県道西目屋二ツ井線沿いに、巡業系の用途地域が指定され ていますが、集積度は低く、二ツ井駅周辺の沢口巡業団地や二ツ井白神IC付近の烏野巡業 団地に誘致企業等が立地しています。
<問題点・課題>
○能代木材巡業団地や能代巡業団地の一部には未利用地も残っていることから、今後は能代港 の利活用や日本海沿岸東北自動車道等の整備を活かした巡業振興や地域産業の発展に向け、
新たな産業展開が求められます。
○能代港は、秋田県北部エコタウン計画と連携したリサイクルポートとしての利活用に向け、
リサイクル関連企業の立地用地の確保等の取り組みが必要です。
○流通業務施設を中心とした地域産業の振興と発展に向け、能代港の港湾機能の強化や高速道 路能代南・東 I.C の広域交通体系を活かした流通業務機能の強化が求められます。
○二ツ井白神 I.C の整備を活用し、農業などの基幹産業の振興及び新たな産業開発やさらなる 企業誘致などへの取り組みが求められます。
<主な巡業地・流通業務地>
<能代都市計画区域
>
能代巡業団地 松原巡業団地
能代港周辺
木材巡業団地(内陸部) 商業卸団地
卸売市堲
巡堲集積地 木材巡業団地
(臨海部)
<二ツ井都市計画区域>
準巡業地域 指定区域
(4)住宅地
無秩序な開発の抑制や居住環境の改善、市街地内における計画的な住宅地の形成
<現況>
○住宅地については、能代都市計画区域では、中心商業地の周辺部に面的な広がりを持って形 成され、二ツ井都市計画区域では、中心商業地の周辺部を中心に低層の戸建て住宅地が自然 に形成されてきました。
○用途地域内において、都市的土地利用が進行していない地区がみられます。
<問題点・課題>
○能代都市計画区域では、用途地域の南側に向かって市街化が拡大する傾向にあることから、
当該地における無秩序な開発を抑制する必要があります。
○二ツ井都市計画区域における旧来からの住宅地では、狭小道路が多く、防災面や居住環境の 改善が求められます。
○用途地域内においては、周辺の土地利用の動向を考慮しつつ、計画的な住宅地の形成を検討 する必要があります。
<H15~H19 年度の開発行為分布図>
<能代都市計画区域>
<二ツ井都市計画区域>