3-1 外国人観光客急増以前の整備構想等
平成元年3月
(1989)
ひらふスキー場地域活性化計画 /ひらふスキー場振興会
・公共基盤整備を中心としたひらふスキー場地区のリニューアル計画
平成10年9月
(1998)
ひらふ高原地区活性化第二次計画/ニセコひらふ協同組合
・サンモリッツ大橋(仮称)の具体化と波及効果の戦略化
平成13年1月
(2001)
ひらふ高原地区整備構想/ニセコひらふ協同組合
・サンモリッツロードの具体的提案と高原地区全体の展開の検討
3-2 外国人観光客急増以後の整備構想等
3-3 ニセコひらふCID/BIDの検討 平成18年
(2006)
地域活力によるニセコ羊蹄「国際リゾート都市」の構築-リゾート景観づくり調査
/倶知安町
・ニセコ羊蹄エリアが観光リゾート地として目指すべきビジョンを検討
平成21年
(2009)
ニセコリゾート・マスタープラン策定報告書/ニセコ・マスタープラン策定協議会
・地域事業者が参画し、ニセコエリアの将来目標の検討
オーストラリア人観光客の急増、観光投資の増加
平成23年~
(2011~)
ニセコひらふCID/BID
・リゾート分担金制度導入によるエリアマネジメントの検討
3-1 外国人観光客急増以前の整備構想等
(1)ひらふスキー場地域活性化計画
(平成元(1989)年3月)/ひらふスキー場振興会【目的】ひらふスキー場地区のリニューアル計画
・公共基盤整備を中心とした基本方針
・地域の役割、方向性と新たな市場開発
【成果】サンモリッツ道路、大橋、公園等が具体化に向けて動き始める
民間による新たな市場産業が建ち始め、多くの成功事例が見られるようになっ た
(2)ひらふ高原地区活性化第二次計画
(平成10(1998)年9月)/ニセコひらふ協同組合【目的】サンモリッツ大橋(仮称)の具体化と波及効果の戦略化に向けた構想
①サンモリッツ大橋とサンモリッツ・ロード(仮称)の位置づけの明確化
②ひらふ高原地区の活性化に向けた戦略構想の策定
③倶知安町およびニセコ地区全体の活性化に向けた戦略構想の策定
④従来構想の見直し
【整備構想図】
(3) ひらふ高原地区整備構想(平成13(2001)年1月)/ニセコひらふ協同組合
【目的】
・「ひらふ高原地区活性化第二次計画」を踏まえ、実現化に向けた一歩として、ひらふ高原地域を代表した住民、事業者からの要望書、基本構想として位置づ けられる。
・当地区における必要機能の検討及び緊急必要性のある機能について、具体的な 方針案及び内容を提案する。
【地区の整備方針】 【メイン装置(高原地域)の考え方】
【ひらふ高原地域整備方針図】
~ひらふ高原地区はひとつのホテル
~
【サブ装置】
①温泉施設(「ひらふ高原温泉 望陽(仮称)」)
・サブ交通ターミナルと一体となったリフレッシュ健康施設
②サブ交通ターミナル拠点施設
・ホワイトハウスと連携した施設機能整備
③その他の構想案
・ひらふ高原中央応援の利用促進や地区の新たな機能として、チャペルの整備
・ペンション街の街路整備(未整備道の整備)
・ゲレンデの夏の活用として、ゲレンデMTB(マウンテンバイク)コースの整備
・良好な眺望お立ち台ポイントとしてサロン空間整備及びネットワーク化
3-2 外国人観光客急増以後の整備構想等
(1)地域活力によるニセコ羊蹄「国際リゾート都市」の構築-リゾート景観づくり調査
【目的・概要】
平成18年度都市再生プロジェクト推進調査費を活用した調査として、主に以下の取 組が行われた。
・地域に深く関わり活躍されている組織や団体の方々へのヒアリング調査、外国人事 業者を交えた意見交換会、外国人長期滞在者の参加による「トレジャーハントツア ー」を通して地域の課題を抽出し、取り組み目標の共有化を図った。
・地域の現況に関する魅力、課題、可能性などを明確化、共有するために、ニセコ町 の関係者も参加し、「リゾートビジョンワーキンググループ会議」を実施した。
・ツアー会社の協力を得て、外国人ツアー観光客に対するアンケート調査をスキー場 地区で実施した。
【成果・課題】
・ニセコ羊蹄エリア全体で共有できるニセコ町とのコンセンサスの図られた共通のビ ジョンである必要があることから、本調査では目指すべきビジョンの方向性を示す までにとどまった。
・しかし、倶知安町ニセコ町の両町界を越え、多くの関係者や観光客が調査に参加し、
これまで多く語られなかった「ニセコ羊蹄エリアは全体としてどのようなリゾート 地を目指していくべきか」といった目標像の議論を行うことができた。
・また、本構想の目標像は、総合計画や観光振興計画へ反映された。
【ニセコ羊蹄エリアが観光リゾート地として目指すべき目標像(ビジョン)】
【ニセコ羊蹄エリア全体】
目標像 仮)「通年型・国際・高原リゾート」~ニセコ羊蹄 癒しと交流のアクティブリゾート~
取 り 組 みの方 向
(1)地域の魅力づくり
… 環境〜サービス〜癒 しと交流
□地域内循環~地区間の回遊性を向上させる
①地域内循環交通システムの事業化
②フットパス~回遊路のネットワーク化を進める
□歩行者に優しい安全・安心な道づくり
①地区内回遊を促す歩行空間の確保
□地域資源の発掘と魅力づくり
①地域の魅力学習・体験の充実
②地域の資源を掘り起こし魅力あるものに育てる人材の育成
③今あるものを工夫し魅力に繋げる取り組みの充実
□リゾート地らしい魅力ある街なみづくり
①エリアアイデンティティを持った街なみづくり
②エリアアイデンティティに基づいた公共施設整備
(2)魅力を有効に伝える 情報発信
□地域全体の連携による総合的で効率的な情報発信
①機動的に活動できる観光関連新組織の結成
②リゾート情報発信基地の設置と情報発信
(3)迎え入れる態勢 □地域一丸となった受け入れ態勢の向上
①同業者、異業者間の連携によるホスピタリティの向上
②交流に基づいた来訪者の準町民意識化に向けた取り組み
□国際リゾート地としての受け入れ体制の向上
①マルチリンガルな情報案内サービスの充実
②外国人の生活を支えるサポートシステムの充実
③地域住民の語学力の向上
□移住者、事業参入者の受け入れ体制の充実
①移住促進とビジネスサポート体制の構築
②まちなか居住の推進
(4)景観法を背景とした 地域全体のルールづくり
□ニセコ羊蹄エリアとしての街なみ・景観に関するルールづくり
①ひらふ地区と倶知安市街地におけるルールづくり
②ルールづくりの話し合いの姿勢
③ルールの対象
(最低敷地規模利用、建物の形態・素材、建設工事に関するルール)
④都市計画法・景観法を活用したルール
⑤アメとムチ(優遇措置と義務づけ)を使い分けた誘導策
□ニセコ羊蹄エリアにおける今後の雪対策の取り組み
①「みんなで親しむ雪条例」の周知徹底
②既存のルールに加える新たなルールづくり
③連携した雪処理対策の場づくり
④堆雪・融雪スペースの確保に向けた検討
□エリア全体としての街なみの運営・維持・管理の取り組み
①ルールの遵守を推進する運営・維持・管理の総合的な組織化
②建物の維持・管理に関するルールの検討
(草刈りルール、落雪対策ルール、修景・植栽ルール)
【ひらふ地区】
目標像 仮)高原の賑わいの街 〜アドベンチャー拠点〜
取り組 みの方 向
□国際リゾート地にふさわしい環境づくり
①スキー滑走可能なセンタービレッジ内遊歩道ルートの設定
②冬季の安全な道づくり
③街なみ景観の向上
□サービスの充実による魅力づくり
①核となる施設の整備
②物販系店舗やテイクアウト型飲食店舗の誘致
【樺山地区】
目標像 仮)高原の農村地区 〜農の光景エリア〜
取り組み の方向
□地域の環境の保全とゆとりある環境の創出
①農の営みを魅力としたのどかでゆとりある景観の維持
【倶知安町市街地区(駅前) 】
目標像 仮)高原の玄関口 〜コミュニティ拠点~
取り組み の方向
□中心街としての魅力の創出
①交流拠点となるコミュニティ施設(まちの駅)の整備
②的確な情報把握とニーズに基づいた店舗構成
③修景ルールによる魅力的な街なみの演出
④新幹線接続を視野に入れた駅周辺整備の充実
□魅力的な生活環境の形成
①総合的な都市計画・土地利用計画の検討
②市街地における住環境の向上
(2)ニセコリゾート・マスタープラン策定報告書
(平成20年度北海道地域政策総合補助事業/ニセコ・マスタープラン策定協議会)
【目的・概要】
地域で事業を進める民間事業者(地域プレーヤー)からの意識を基にマスタープラ ンを策定し、地域住民や事業者並びに行政関係機関に提案し、共にニセコエリアの発 展に寄与することを目的とし、これらの業務を進めるにあたっての基礎調査等を行っ たもの。また、作業の過程において、基本方針となる地域ビジョンの策定に関する調 査等の作業も行った。
・地域の観光事業者、倶知安町・ニセコ町の関係部局が連携して協議した。
・冬季スキー場への訪日外国人観光客からアンケート調査を実施した。
・地域の土地利用や法規制状況に関する基礎調査を行った。
・標識ガイドライン調査を実施した。
・両町が実施中の観光振興計画とも連携し、将来的に実施可能な観光振興策を提 案として整理した。
【成果】
世界的な金融危機による影響余波
・リーマンショックによる世界的な経済状況の悪化は、ニセコにも影響があり、スキ ー観光客の減少や不動産投資などへの影響が出た。
・このような短期間による経済不況は、ニセコの将来目標を議論する過程でマイナス 要因が大きく、今回事業の中で、地域住民や事業者を交えてのフォーラム開催など を予定したが、混乱を招くことが想定されたため断念した。
基本方針(ビジョン)は継続議論
・基本方針となるビジョンについては、単に今後10、20年先のニセコの将来像を思い 描くだけでなく、観光客の1日当たりの総入込数とスキー場やリフトの許容範囲
(収容容量)のバランスを考慮する必要がある。また、宿泊施設等の増加に伴う水 資源の供給量やゴミ排出量の増加等、法規制区域内であっても制限内であれば場所 をいとわず建設が可能など、地域の環境や景観への配慮が求められる。そのため、