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※上記効果は天ケ瀬ダム再開発事業と大戸川ダム事業が一体となって発現する効果。

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貨幣換算が困難な水害被害の定量化について(試行) 設定した被害指標について

◆事業の必要性等に関する視点

①人的被害の被害指標

・浸水区域内人口

・想定死者数

・最大孤立者数

②社会機能低下被害の被害指標

・防災拠点施設の機能低下 水害による被害指標分析(試行)

において今回算出した項目

①、②、③、④ について 定量化指標を設定

参考:「水害の被害指標分析の手引」(H25試行版)

※淀川下流域の特徴として、洪水による浸水被害が生じた場

合、人口密集による人的被害の拡大や都市部としての機能 が麻痺することから防災拠点施設、道路、鉄道、地下鉄、ライ フライン(電力)、地下街に対する被害について、「水害の被害 指標分析の手引き」に基づき算出した。

③波及被害の被害指標

・交通途絶道路

・交通途絶鉄道

・交通途絶地下鉄

・ライフライン ( 電力 ) の停止

④その他

・地下空間の被害

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貨幣換算が困難な水害被害の定量化について(試行)

◆事業の必要性等に関する視点

・貨幣換算が困難な水害被害の定量化については、前回(H26)再評価から「水害の被害指標分析の手引き (H25試行版)」(平成25年7月)に基づき試行検討しております。

今回も同様に、淀川で洪水による浸水被害が生じた場合、人口密集による人的被害の拡大や都市機能の麻痺 といった影響が生じることを考慮し、同手引きに基づき検討を行いました。

・河川整備基本方針規模の洪水が発生した場合、以下のような影響が想定されます。

[影響を受ける内容]

①仮に避難率0%とした場合の想定死者数は約3,500人、最大孤立者数は約100万人と推定されます。

②電力の停止による影響利用者数は約80万人と推定されます。

③役所、警察署、消防署等の防災拠点施設が浸水被害を受け、防災拠点施設の機能低下が想定されます。 ※1

④主要鉄道および地下鉄で交通途絶が発生し、影響利用者数は浸水期間2日間で延べ約900万人と推定され ます。 ※2

⑤主要道路で交通途絶が発生し、影響利用台数は浸水期間3日間で延べ約230万台と推定されます。 ※3

⑥地下街で浸水被害が発生し、影響利用者数は浸水期間2日間で延べ約92万人と推定されます。 ※4

※上記効果は天ケ瀬ダム再開発事業と大戸川ダム事業が一体となって発現する効果。

※1 防災拠点施設は、浸水深30cmで緊急車両やパトロール車による出動が困難となることから、浸水深30cmを機能低下の閾値として設定する。

※2 鉄道および地下鉄の利用者数は、「第11回大都市交通センサス(平成22年度調査)」を基に、1日利用者数を設定した。

鉄道は主要駅の機能が麻痺する浸水深0.5m以上となるとき、全線で停止するものとした。影響期間は浸水深0.5m以上の継続時間とし、大阪駅周辺は最大約2日である。

地下鉄は駅出入り口の止水版の高さ0.7m以上となるとき施設の機能が麻痺し、全線で停止するものとした。

※3 通行量は「平成22年度道路交通センサス 一般交通量調査 箇所別基本表」から各路線の通行量の最大値を設定した。

自動車の通行に支障が生じる浸水深は自治体のバス運行停止基準、乗用車の排気管やトランスミッション等が浸水する浸水深30cm を閾値として設定する。影響期間は浸水深 0.3m以上の継続時間とし、大阪駅周辺は最大約3日である。

※4 国土交通省の地下街安心避難対策検討委員会の第1回検討委員会(平成25年6月27日)で示された「全国地下街一覧」をもとに、氾濫区域に含まれる地下街を対象とした。

地下街の利用者数は、「ホワイティうめだ」、「なんばウォーク」、「NAMBAなんなん」の1日推定利用者数(大阪地下街株式会社公表値)を用いる。

地下街は出入り口の止水版高さ0.7m以上となるとき浸水するものとした。影響期間は浸水深0.7m以上の継続時間とし、大阪駅周辺は約2日である。

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