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いじめ、不登校、

障害のある児童・

生徒の相談対応 9 児童

生徒 対応件数 ⇧ 6,518件 8,000件 教育研究所

(P.39)

保護者

※「

」は目標値を上回ることが望ましい指標、「

」は目標値を下回ることが望ましい指標

主要課題(3) 高齢者に関する取組

【これまでの取組】

世界的な高齢化の進行に伴い、国連は、1982(昭和 57)年に高齢者対策の指針となる「高 齢化に関する国際行動計画」を採択し、1991(平成 3)年には「自立・参加・ケア・自己実現・

尊厳」を高齢者の人権を保障するための 5 原則とした「高齢者のための国連原則」を採択するな どして各国に高齢者に対する取組を求めてきました。

日本は、世界に例を見ない速さで本格的な高齢社会が到来しており、すでに人口の5人に1人 が65歳以上の高齢者となっています。そのようななかで、国や社会全体で高齢社会対策を総合 的に推進するために、「高齢社会対策基本法(1995 年)」や「高齢社会対策大綱(1996 年)」

などを策定し、2000(平成 12)年には、高齢者介護を社会全体で支えることなどを目的に介 護保険制度を導入しました。また、高齢者の人権を保障するために、認知症高齢者等の権利と財 産を守る「成年後見制度の創設(2000 年)」、地域包括支援センターによる相談や権利擁護に向 けた体制を整備する「介護保険法の改正(2005 年)」、高齢者虐待防止への取組を強化する「高 齢者の虐待防止・高齢者の養護者に対する支援等に関する法律(以下「高齢者虐待防止法」という。)

(2006 年)」の施行などが行われました。

長崎市は、全国平均を上回る形で高齢化が進行しており、今後もこの傾向が続くと予想してい ます。このため、1991(平成 3)年に総合的に各種施策を推進するための指針として「長崎市 長寿社会対策指針」を、1993(平成 5)年には「長崎市老人保健福祉計画」を策定し、いつで も、どこでも、だれでも必要な保健福祉サービスを利用できるようサービスの供給体制を整備し ました。1999(平成 11)年には、介護保険対象サービスと介護保険対象外サービスの双方を 含めた高齢者に対する保健福祉施策全般の方向性を定めるため「長崎市老人保健福祉計画・介護 保険事業計画」を策定しました。この計画は、2009(平成 21)年に「長崎市高齢者保健福祉 計画・介護保険事業計画」と名称を変え、2017(平成 29)年度までを第 6 期計画期間として 施策を推進しています。

また、2000(平成 12)年度から、認知症高齢者、知的障害者、精神障害者等に対して、福 祉サービスの利用援助等を行う地域福祉権利擁護事業(現在の日常生活自立支援事業)が長崎市 社会福祉協議会で実施され、長崎市は、2001(平成 13)年度から、成年後見制度利用の支援 事業を開始し、判断能力の不十分な認知症高齢者等の権利と財産を守る取組を行っています。さ らに、高齢者虐待防止法の施行を受け、専用電話による相談を 24 時間体制で受け付けるととも に、虐待防止マニュアルなどによる啓発や認知症高齢者に対する理解を深めるための啓発などを 行い、高齢者の権利擁護に努めています。

表3 長崎市の高齢化率

平成

17

平成

20

平成

23

平成

26

年度 年度 年度 年度 長崎市の高齢化率(65歳以上の人口に占める

22.6% 24.4% 25.5% 28.3%

割合)

図5 高齢者に関する人権上の問題点 (平成 22 年人権に関する県民意識調査)

【現状と課題】

○平成 26年度末の長崎市の高齢化率は 28.3%で全国平均より高く、65 歳以上の高齢者のいる 世帯のうち、約半数が高齢者単身世帯や高齢者夫婦のみの世帯です。また、高齢者のうち、特 に 75 歳以上の後期高齢者の伸びが大きくなり、今後、寝たきりや認知症高齢者の増加と相ま って、家庭で支えきれない要介護(援助)高齢者が増加していくことが予測されています。こ の高齢社会の問題をすべての市民が自己の問題として認識し、対応することが必要です。

○高齢者が住み慣れた地域で安心して自立した生活を送れるように、医療や介護、福祉サービス を受けられる仕組みを充実するとともに、元気な高齢者を増やしていくための高齢者ふれあい サロンや介護予防教室の実施、地域で高齢者を支える体制づくりなどを行っています。また、

豊かな知識と経験をもとに社会に参加し地域に貢献できる高齢者が増えているため、ボランティ ア活動や老人クラブなどの地域での生きがいづくりを支援しています。ほかにも、介護予防ボラ ンティアの育成や生活・介護支援サポーターの養成など、心身の健康保持と社会貢献の両方に資 する取組やシルバー人材センターなどと連携して高齢者の就労を支援しています。今後もこれら の取組を充実していく必要があります。

○認知症高齢者は増加することが予想され、認知症高齢者やその家族が住み慣れた地域で尊厳を 保ちながら生活できるように、地域全体で支援するネットワークを構築していくとともに、認 知症に対する正しい理解者を増やすための啓発活動が重要となります。そのため、認知症サポ ーターの養成講座や市民後見人候補者の養成講座などを開催し、市民意識の向上を図るととも に、地域包括支援センターに、認知症高齢者やその家族への支援を行うコーディネーターの役 割を担う認知症地域支援推進員を配置し、各関係機関との連携を図り、医療・介護・介護予防・

住まい・生活支援の相互連携を強化した体制の構築に取り組みます。

○認知症高齢者が増加し、十分な判断ができず、財産侵害や適切な介護サービスを受けることができ ない高齢者も増加すると予想されます。高齢者が尊厳を持って自分らしく生活できるよう、高齢 者の権利擁護のための支援として、日常的な金銭の支払いや福祉サービスの利用手続き等の支援

H22(356) H17(302)

43.8 65.9

42.4 25.2

じゃま者扱い等(130) 保健、医療等のサービスが不十分(130)

36.5 26.8

36.5 26.2

33.1 40.4

家庭内での看護や介護が不十分( 64) 18.0 22.5

16.6 14.2

道路の段差等外出策で不便が多い( 58) その他( 5) 特にない( 8) わからない( 6) 無効( 6) 無回答( 6)

16.3 27.5

1.4 1.3

2.2 1.7

1.7 1.0

1.7 0.3

1.7 1.3

※悪徳商法等の被害が多い(156)

※身体的、心理的な虐待(151)

※雇用・就業機会が少ない(118)

※病院等での介護や対応が不十分( 59)

主要課題(3) 高齢者に関する取組

【これまでの取組】

世界的な高齢化の進行に伴い、国連は、1982(昭和 57)年に高齢者対策の指針となる「高 齢化に関する国際行動計画」を採択し、1991(平成 3)年には「自立・参加・ケア・自己実現・

尊厳」を高齢者の人権を保障するための 5 原則とした「高齢者のための国連原則」を採択するな どして各国に高齢者に対する取組を求めてきました。

日本は、世界に例を見ない速さで本格的な高齢社会が到来しており、すでに人口の5人に1人 が65歳以上の高齢者となっています。そのようななかで、国や社会全体で高齢社会対策を総合 的に推進するために、「高齢社会対策基本法(1995 年)」や「高齢社会対策大綱(1996 年)」

などを策定し、2000(平成 12)年には、高齢者介護を社会全体で支えることなどを目的に介 護保険制度を導入しました。また、高齢者の人権を保障するために、認知症高齢者等の権利と財 産を守る「成年後見制度の創設(2000 年)」、地域包括支援センターによる相談や権利擁護に向 けた体制を整備する「介護保険法の改正(2005 年)」、高齢者虐待防止への取組を強化する「高 齢者の虐待防止・高齢者の養護者に対する支援等に関する法律(以下「高齢者虐待防止法」という。)

(2006 年)」の施行などが行われました。

長崎市は、全国平均を上回る形で高齢化が進行しており、今後もこの傾向が続くと予想してい ます。このため、1991(平成 3)年に総合的に各種施策を推進するための指針として「長崎市 長寿社会対策指針」を、1993(平成 5)年には「長崎市老人保健福祉計画」を策定し、いつで も、どこでも、だれでも必要な保健福祉サービスを利用できるようサービスの供給体制を整備し ました。1999(平成 11)年には、介護保険対象サービスと介護保険対象外サービスの双方を 含めた高齢者に対する保健福祉施策全般の方向性を定めるため「長崎市老人保健福祉計画・介護 保険事業計画」を策定しました。この計画は、2009(平成 21)年に「長崎市高齢者保健福祉 計画・介護保険事業計画」と名称を変え、2017(平成 29)年度までを第 6 期計画期間として 施策を推進しています。

また、2000(平成 12)年度から、認知症高齢者、知的障害者、精神障害者等に対して、福 祉サービスの利用援助等を行う地域福祉権利擁護事業(現在の日常生活自立支援事業)が長崎市 社会福祉協議会で実施され、長崎市は、2001(平成 13)年度から、成年後見制度利用の支援 事業を開始し、判断能力の不十分な認知症高齢者等の権利と財産を守る取組を行っています。さ らに、高齢者虐待防止法の施行を受け、専用電話による相談を 24 時間体制で受け付けるととも に、虐待防止マニュアルなどによる啓発や認知症高齢者に対する理解を深めるための啓発などを 行い、高齢者の権利擁護に努めています。

表3 長崎市の高齢化率

平成

17

平成

20

平成

23

平成

26

年度 年度 年度 年度 長崎市の高齢化率(65歳以上の人口に占める

22.6% 24.4% 25.5% 28.3%

割合)

図5 高齢者に関する人権上の問題点 (平成 22 年人権に関する県民意識調査)

【現状と課題】

○平成 26年度末の長崎市の高齢化率は 28.3%で全国平均より高く、65 歳以上の高齢者のいる 世帯のうち、約半数が高齢者単身世帯や高齢者夫婦のみの世帯です。また、高齢者のうち、特 に 75 歳以上の後期高齢者の伸びが大きくなり、今後、寝たきりや認知症高齢者の増加と相ま って、家庭で支えきれない要介護(援助)高齢者が増加していくことが予測されています。こ の高齢社会の問題をすべての市民が自己の問題として認識し、対応することが必要です。

○高齢者が住み慣れた地域で安心して自立した生活を送れるように、医療や介護、福祉サービス を受けられる仕組みを充実するとともに、元気な高齢者を増やしていくための高齢者ふれあい サロンや介護予防教室の実施、地域で高齢者を支える体制づくりなどを行っています。また、

豊かな知識と経験をもとに社会に参加し地域に貢献できる高齢者が増えているため、ボランティ ア活動や老人クラブなどの地域での生きがいづくりを支援しています。ほかにも、介護予防ボラ ンティアの育成や生活・介護支援サポーターの養成など、心身の健康保持と社会貢献の両方に資 する取組やシルバー人材センターなどと連携して高齢者の就労を支援しています。今後もこれら の取組を充実していく必要があります。

○認知症高齢者は増加することが予想され、認知症高齢者やその家族が住み慣れた地域で尊厳を 保ちながら生活できるように、地域全体で支援するネットワークを構築していくとともに、認 知症に対する正しい理解者を増やすための啓発活動が重要となります。そのため、認知症サポ ーターの養成講座や市民後見人候補者の養成講座などを開催し、市民意識の向上を図るととも に、地域包括支援センターに、認知症高齢者やその家族への支援を行うコーディネーターの役 割を担う認知症地域支援推進員を配置し、各関係機関との連携を図り、医療・介護・介護予防・

住まい・生活支援の相互連携を強化した体制の構築に取り組みます。

○認知症高齢者が増加し、十分な判断ができず、財産侵害や適切な介護サービスを受けることができ ない高齢者も増加すると予想されます。高齢者が尊厳を持って自分らしく生活できるよう、高齢 者の権利擁護のための支援として、日常的な金銭の支払いや福祉サービスの利用手続き等の支援

H22(356) H17(302)

43.8 65.9

42.4 25.2

じゃま者扱い等(130) 保健、医療等のサービスが不十分(130)

36.5 26.8

36.5 26.2

33.1 40.4

家庭内での看護や介護が不十分( 64) 18.0 22.5

16.6 14.2

道路の段差等外出策で不便が多い( 58) その他( 5) 特にない( 8) わからない( 6) 無効( 6) 無回答( 6)

16.3 27.5

1.4 1.3

2.2 1.7

1.7 1.0

1.7 0.3

1.7 1.3

※悪徳商法等の被害が多い(156)

※身体的、心理的な虐待(151)

※雇用・就業機会が少ない(118)

※病院等での介護や対応が不十分( 59)

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