(1)地場産業を活用した緑づくりの推進
① バラやカーネーションなど地場の花卉産業等の積極的な活用
本市は日本で有数の花卉生産地であり、観葉植物、バラ、洋ラン、カーネーション、
キク、洋花、鉢花、和物の8種類の代表的なものがあります。
各地区の駅前や道の駅は市の玄関口となることから、観光客を迎え入れるもてなしの 場としてこれらの花卉の緑を有効活用します。
また、住宅や事務所・工場などの道路側の窓辺や庭や空地を中心に、地場産業のバラ やカーネーションなどを植栽し、「憩の農園・バラ園」など既存の観光資源と一体とな って地域全体がもてなしの場となるように努めます。
憩の農園・バラ園(資料:西尾市観光協会)
5-35
第5章 緑地の保全及び緑化の推進のための施策
5-2 緑を知る
緑の将来像の展開に当たり、これまで「緑を守る」[緑をつくる]「緑を活かす」とい う施策について整理しました。こうした施策の展開にあたっては、市民が気軽に緑に関 心をもてるよう市民の緑に対する理解を深めていくことが重要です。
このため、緑への理解を深める観点からの施策展開の目標を、「緑を知る~永続性のあ る緑を育てるために、市民の緑に対する理解を深める」として個別目標とその施策を設 定します。
また、施策展開の目標と将来像を実現するための指標である「計画の目標水準」を踏 まえ、「緑をつくる」において重点的に取り組む施策を太字で示します。
目標水準 目標⑨:園庭・校庭の芝生化を4箇所から14箇所に増やす 教育施設の校庭芝生化を3箇所から10箇所に増やす 目標⑩:緑化活動に関するイベント開催数を2回/年程度実施する
施 策 施策の目標
緑を知る
永 続 性 の あ る 緑 を 育 て る た め に 、 市 民 の 緑 に 対 す る 理 解 を 深 め る
自然環境の保全に繋がる環境学習活動の周知と 推進
良好な市街地の緑育成に対する意識の啓発
豊かな自然環境を活用したレクリエーションの 周知
緑化イベントの継続的な開催と新規開拓
民有地緑化や保存樹木に対する補助金交付など 支援制度の周知
1.環境学習活動の推進
2.市街地の緑への理解向上
3.楽しむ緑の普及
4.緑化イベントの実施
5.緑化支援制度の周知
施策展開の目標
5-36
第5章 緑地の保全及び緑化の推進のための施策
重点 施策
1) 環境学習活動の推進
(1)自然環境の保全に繋がる環境学習活動の周知と推進
① 環境学習活動のPRや学校での環境学習プログラムの推進 環境学習の拠点である「西尾市いきものふれ
あいの里」では、里山散策、米つくり、水辺観 察、きのこ観察、親子観察会、竹林整備などが 行われています。
また、干潟・浅場や藻場を守ることへの理解 を深めてもらうため、漁業者が地元の小学生な どを招いて環境学習を兼ねた保全活動体験を行っ ています。
その他、アイシン精機(株)が小学生を対象に、
市内の工場と排水処理施設の見学会を実施して隣 接する朝鮮川の水生生物調査を行っており、この ような官民学が連携した環境学習活動を推進しま す。
② 環境保全の象徴種となる絶滅危惧種等を指標とした環境保全活動の推進
八ツ面山東の矢作古川岸に自生木があるマメナシは、環境省のレッドデータブックで 絶滅危惧種IA類(CR)に指定されています。
ヒメタイコウチは、準絶滅危惧種でモウセンゴ ケやシラタマホシクサなどが生育する湿地に生息 し、広く分布するものの、宅地造成による埋め立 てなどで生息地が年々減少しています。
市内の水路や池などで最も普通に見られたウシ モツゴは絶滅危惧 IA 類、カワバタモロコは絶滅 危惧IB類とされ、種の存続が危ぶまれており、
公共施設の保護池などで繁殖を行なっています。
これら絶滅危惧種等を指標とした環境保全活動
を推進します。 国森のマメナシ
水を張った棚田のおたまじゃくし観察
小学生を招き漁業者が環境学習会
5-37
第5章 緑地の保全及び緑化の推進のための施策
③ 市民と協働で行う保育園等の園庭芝生化、学校花壇等の推進
本市では保育園・幼稚園園庭芝生化事業により、園児達が裸足で走り回ることのでき る快適で安全な保育環境の実現を図るとともに、砂塵の飛散防止・夏季の気温上昇防止・
園庭の排水性及び景観の向上などに資するものとして、環境に優しい保育施設の整備を めざしており、その継続を図ります。
また、小学校の一部においても校庭の芝生化が行われているほか、花壇づくりやその 維持管理が行われており、都市環境や景観の向上に資するこれらの活動の継続と充実を 図ります。