があります。
業界・経営リスク
世界の自動車市場は競争の激しいものです
世界の自動車市場では激しい競争が繰り広げられています。
トヨタは、ビジネスを展開している各々の地域で自動車 メーカーとの競争に直面しています。世界の自動車産業 におけるグローバル化と整理統合が進むことにより、競 争が今後更に激化する可能性があります。競争に影響を 与える要因としては、製品品質・機能、革新・開発に要す る期間、価格、信頼性、安全性、燃費、カスタマー・サー ビス及び自動車金融の利用条件が挙げられます。競争が 激化すれば、車両販売台数が減少し在庫が増加する可能 性があり、それにより更なる価格低下圧力が生じ、トヨタの 財務状況と経営成績に悪影響を与える可能性があります。
トヨタにとって競争力を保つことは、既存・新規市場に おける今後の成功及びトヨタの市場シェアにおいて最重 要なことです。トヨタが将来においても有効に競争でき る保証はありません。
世界の自動車市場は大きく変動します
トヨタが参入している各市場では、需要が従来から大きな 変動を示してきました。自動車の販売需要は、各市場の 一般・社会・政治・経済状況及び新しい自動車と技術の投 入に大きく左右されます。トヨタの売上は日本、北米及 びヨーロッパなど、全世界の市場における販売によるも のであり、これらの国と地域の経済情勢はトヨタにとって 特に重要です。また、需要は、販売・金融インセンティブ、
原材料・部品等の価格、燃料価格、政府規制(関税、輸入 規制その他の租税を含む)など、自動車の価格及び自動 車の購入・維持費用に直接に関わる要因により、影響を 受ける場合があります。需要が変動する場合、自動車の 販売台数が減少し在庫が増加する可能性があり、それに より価格低下圧力がさらに強まる可能性があり、トヨタ の財務状況と経営成績が悪影響を受ける可能性があります。
トヨタの今後の成功は、顧客の需要に速やかに対応し満 足させる革新的で価格競争力のある新商品を投入する能 力に依存します
製品開発の期間を短縮させ、魅力のある新しい自動車商 品で顧客の需要に対応し満足させることは、自動車メー カーにとっては成功をもたらす重要な要素です。急速に 変化する顧客の好みと需要に対応した新しい自動車モデ ルをタイムリーにかつ競争力ある価格で投入することは、
トヨタの成功にとっては最重要です。トヨタが、品質、スタ イル、信頼性、安全性その他の性能に関する顧客の好み と需要をタイムリーに十分に気づき、確認できる保証は ありません。トヨタが顧客の好みと需要を認識・発見で きたとしても、その保有している技術、知的財産、原材料 と部品の調達先(及びその調達方法)、製造能力またはそ の他生産性に関わる要因により、価格競争力のある新製 品をタイムリーに開発・製造できる保証はありません。
また、トヨタがその経営陣が計画したとおりの水準と期 間で設備投資を実施できる保証はありません。顧客の需 要に対応する製品を開発・提供できなかった場合、市場 シェアの縮小ならびに売上額と利益率の低下を引き起す 可能性があり、それによりトヨタの財務状況と経営成績 が悪影響を受ける可能性があります。
効果的な販売・流通を実施する能力とブランド・イメージ の維持は、成功する売上には不可欠です
トヨタの自動車販売の成功は、顧客に迎合した流通網と 販売手法をもとに効果的な販売・流通を実施する能力、
ならびに進出先の各市場におけるブランド・イメージを 維持し発展させる能力に依存します。トヨタがその参入 している各主要市場につき顧客の好みまたは規制環境の 変化に効果的に応えた流通網と販売手法を展開できる保 証はありません。また、トヨタがそのブランド・イメージ を育て上げ、保持する保証はありません。トヨタが高度
な販売手法・流通網またはブランド・イメージを維持できな かった場合、売上と市場シェアが減少し、それによりトヨタ の財務状況と経営成績に悪影響が及ぶ可能性があります。
世界の金融サービス業界は競争の激しいものです 世界の金融サービス業界では激しい競争が繰り広げられ ています。北米とヨーロッパを中心にローンで購入する 消費者が増えているなか、自動車金融の市場は拡大して きました。自動車金融の競争激化は、利益率の減少を引 き起す可能性があります。トヨタの金融サービス事業に 影響する要因として、トヨタ車販売台数の減少、中古車の 価格低下による残存価値リスクの増加、資金調達費用の 増加が挙げられます。トヨタの金融サービス事業へのネ ガティブな影響は、トヨタの財務状況及び経営成績に悪 影響を及ぼす可能性があります。
政治・規制・経済リスク
トヨタの事業は為替と金利の変動による影響を受けます トヨタは、外国為替相場の変動に敏感であり、主として 日本円、米ドル、ユーロ、及び程度がより少ないものの、
豪ドルとイギリス・ポンドの価値変動から影響を受けます。
トヨタの連結財務諸表は、日本円で表示されているため、
換算リスクと取引リスクという形で為替変動の影響を受 けます。為替相場の変動は、外国通貨で販売する製品及 び調達する材料の価格に影響する可能性があります。特に、
米ドルに対する円高の進行は、トヨタの経営成績に重要 な悪影響を与える可能性があります。
トヨタは、デリバティブ金融商品を利用し、生産の現地 化を進めることにより、金利・為替変動の影響を軽減した が、全て排除したわけではなく、年によってその影響が大 きい場合もあり得ます。それでもなお、為替相場と金利 の変動により生じる不利な影響は、トヨタの財務状況と 経営成績に悪影響を与える可能性があります。為替・金利 の変動及びデリバティブ金融商品の利用に関しては、「経 営者による財政状態および経営成績に関する説明および 分析−概観−為替の変動」(
76
ページ)、「市場リスクに関 する定量および定性情報の開示」(92
ページ)及び連結財 務諸表の注記20
及び21
(121
ページ)をご参照下さい。自動車産業には様々な政府規制と法的手続が適用されて います
世界の自動車産業は、自動車の安全性や排ガス、燃費、騒 音、公害をはじめとする環境問題などに関する様々な法 律と政府規制の適用を受けています。多くの政府は、現 地の内容を規制したり、関税等の貿易障壁、租税や課徴 金 を 設 け た り 、価 格 管 理 や 為 替 管 理 を 制 定 し ま す。
トヨタは、これらの規制に適合するために多額の費用を 負担し、今後も多額の法令遵守費用が発生すると予想し ています。新しい法律または現行法の改正により、トヨタ の今後の費用負担が増える可能性があります。また、
トヨタは、複数の係属中の法的手続の当事者となってい ます。これらの係属中の法的手続で不利な決定がなされ た場合、トヨタの今後の財務状況と経営成績に悪影響が 及ぶ可能性があります。
トヨタは、政治動乱、燃料供給の不足、交通機能の障害、
自然災害、戦争、テロまたはストライキにより、悪影響を 受ける場合があります
トヨタは、世界中で事業を展開することに関連する様々な リスクにさらされています。これらのリスクとは、政治・経 済の不安定な局面、自然災害、燃料供給の不足、交通機能 の障害、戦争、テロ、ストライキ、操業の中断などを含み ます。トヨタがその製品を製造するための材料・部品・
資材などを調達し、またはその製品が製造・流通・販売され る主な市場において、これらの事象が起きた場合、トヨタ の事業運営に障害または遅延を来す可能性があります。
トヨタの事業運営において、大規模または長期間の障害 または遅延が発生した場合、トヨタの財務状況及び経営 成績に悪影響が及ぶ可能性があります。
「研究と創造」の精神を受け継いだ息子の喜一郎は、当時の日本では未知の分野であった自動車づくりに生涯 をかけました。苦心の末、 1935 年に A1 型試作乗用車を完成、トヨタの自動車生産の第一歩をしるしました。
1930年代
1933年(昭和8年) (株)豊田自動織機製作所内で、自動車の研究を開始 1935年(昭和10年) A1型試作乗用車完成。G1型トラックを発表 1936年(昭和11年) AA型乗用車を発表
1937年(昭和12年) トヨタ自動車工業(株)設立
1938年(昭和13年) 挙母工場(現、本社工場)で自動車の生産開始 1940年代
1947年(昭和22年) 国内生産累計10万台達成 1950年代
1950年(昭和25年) トヨタ自動車販売(株)を設立し、販売業務を移管 1955年(昭和30年) 「トヨペット・クラウン」発表
1957年(昭和32年) 国産乗用車対米輸出第1号(クラウン)
米国トヨタ自動車販売(株)設立 1960年代
1961年(昭和36年) 「パブリカ」発表 1966年(昭和41年) 「カローラ」発表 1970年代
1972年(昭和47年) 国内生産累計1000万台を達成 1973年(昭和48年) 米国にキャルティデザインリサーチ設立 1977年(昭和52年) トヨタテクニカルセンターUSA(現TEMA*)設立
*TEMAは北米の研究開発・製造を統括
1980年代
1982年(昭和57年) トヨタ自動車工業とトヨタ自動車販売が合併してトヨタ自動車(株)に 1984年(昭和59年) 米国でトヨタ・GM合弁会社(NUMMI)生産開始
1987年(昭和62年) 欧州テクニカルセンター(現TME*)設立 1988年(昭和63年) 米国ケンタッキー工場(現TMMK)生産開始 1989年(平成元年) 北米に「レクサス」を導入
*TMEは欧州事業全体を統括
1990年代
1992年(平成4年) 米国にトヨタ・サプライヤー・サポート・センター設立 英国工場(TMUK)生産開始
1997年(平成9年) ハイブリッド車「プリウス」発表
1999年(平成11年) ニューヨークとロンドンの証券取引所に株式上場 国内生産累計1億台を達成
2000年代
2000年(平成12年) 四川トヨタ自動車有限会社(現 四川一汽豊田汽車有限公司)生産開始 2002年(平成14年) 人材育成機関「トヨタインスティテュート」設立
自動車レースの最高峰、F1へ参戦
2005年(平成17年) チェコでPSAプジョー・シトロエンとの合弁会社(TPCA)生産開始 日本国内に「レクサス」を導入
1930年代
1940年代
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
A1型試作乗用車
拳母工場生産ライン
対米輸出第1号のクラウン
初代カローラ
ハイブリッド車、初代「プリウス」
国内生産累計1億台を達成 A1型試作乗用車
拳母工場生産ライン
対米輸出第1号のクラウン
初代カローラ
ハイブリッド車、初代「プリウス」
国内生産累計1億台を達成