- 129 -110. 爆発アニメーションを表示する
● NSShowAnimationEffect を使う
Mac OS X 10.3.0〜
ド ッ ク や ツ ー ル バ ー か ら ア イ テ ム を 取 り 除 い た と き な ど に 表 示 さ れ る 爆 発 ア ニ メ ー シ ョ ン は 、 NSShowAnimationEffect でアニメーションの種類に NSAnimationEffectPoof を指定することで表示するこ とが出来ます。
様々なアニメーションを表示する
書式
void NSShowAnimationEffect(
NSAnimationEffect animationEffect, // このアニメーションを NSPoint centerLocation, // この場所に
NSSize size, // このサイズで表示する id delegate, // 終わったらこのオブジェクトの SEL didEndSelector, // このメソッドを呼ぶ
void* contextInfo ) // そのメソッドにはこれを渡す 入力
animationEffect : アニメーションの種類
centerLocation : アニメーションの中心の位置 (画面の座標) size : アニメーションを表示するサイズ delegate : デリゲートオブジェクト (なければnil)
didEndSelector : アニメーション終了時に呼ぶメソッド (なければnil) contextInfo : デリゲートメソッドに渡すデータ (なければnil) 備考
アニメーション終了後にデリゲートオブジェクトのdidEndSelectorが呼ばれる。
アニメーションの種類を NSAnimationEffectPoof に指定しているとき、size に NSZeroSize を渡すとデフ ォルトサイズが指定されます。アニメーション終了後によばれるメソッドは以下のような形式になります。
(void) animationEffectDidEnd : (void*) contextInfo;
メソッド名は自由に決めて構いません。引数には NSShowAnimationEffect で指定した contextInfo の値が
そのまま届きます。アニメーション終了後に特にすることがなければ、最後の 3 つの引数は全て nil にします。
(SAMPLE) マウスカーソルの位置に爆発アニメーションを表示する
NSShowAnimationEffect( NSAnimationEffectPoof, [ NSEvent mouseLocation ], NSZeroSize, nil, nil, nil );
検索用キーワード：削除時のアニメーション
- 131 -111. AppleScript ファイルを実行する
● - [ NSAppleScript initWithContentsOfURL : error : ] を使う
AppleScript のスクリプトファイルを実行するには、 - [ NSAppleScript initWithContentsOfURL : error : ] を使います。
SAMPLE : Resources内のTEST.applescriptを実行する
// Resourcesの中のFileのパスをNSURLにする
NSString *asPath = [ [ [ NSBundle mainBundle ] resourcePath ]
stringByAppendingPathComponent : @"TEST.applescript" ];
NSURL *url = [ NSURL fileURLWithPath : asPath ];
// 初期化
NSDictionary *asErrDic = nil; // エラー情報 NSAppleScript *as = [ [ NSAppleScript alloc ] initWithContentsOfURL : url
error : &asErrDic ];
// 実行
NSAppleEventDescriptor *aed;
aed = [ as executeAndReturnError : &asErrDic ];
このサンプルでは、アプリケーションの中の Resources フォルダーの中に「 TEST.appleScript 」という ファイルを入れておいてそれを読み込んでいます。こうすることで、アプリケーションの中にスクリプトのフ ァイルが隠されることになりますので、アプリケーションを利用しているユーザーには、普通のアプリケーシ ョンにしか見えません。
NSAppleScript : ファイルで与えられたスクリプトで初期化する
書式
- (id) initWithContentsOfURL : (NSURL *) url error : (NSDictionary **) err 入力
url : 実行したいスクリプトファイルの場所
err : エラー情報を受け取る辞書のポインタのアドレス 出力
err : エラー情報
返り値 : 初期化されたインスタンス
NSAppleScript : ファイルで与えられたスクリプトで初期化する
書式
- (NSAppleEventDescriptor *) executeAndReturnError : (NSDictionary **) err 入力
err : エラー情報を受け取る辞書のポインタのアドレス 出力
err : エラー情報
返り値 : AppleScriptから戻された情報
- 133 -112. 文字列の AppleScript を実行する
● - [ NSAppleScript initWithSource : ] を使う
文字列で与えられた AppleScipt を実行するには、- [ NSAppleScript initWithSource : ] を使います。
SAMPLE : デフォルトブラウザでAppleのサイトを表示する
NSDictionary *asErrDic = nil; // エラー情報
NSAppleScript *as = [ [ NSAppleScript alloc ]
initWithSource : @"open location ¥"http://www.apple.com/¥"" ]; // 初期化 [ as executeAndReturnError : &asErrDic ]; // 実行
NSAppleScript : 文字列で与えられたスクリプトで初期化する
書式
- (id) initWithSource : (NSString *) source 入力
source : 実行したいスクリプトの文字列 出力
返り値 : 初期化されたインスタンス
113. AppleScript から文字列データを取得する
● - [ NSAppleEventDescriptor stringValue : ] を使う
実行した AppleScript から文字列データを取得した場合は、- [ NSAppleEventDescriptor stringValue ] を 使います。
SAMPLE : AppleScriptから文字列受け取って表示する
: 略
NSAppleEventDescriptor* aed = [ as executeAndReturnError : &asErrDic ];
NSLog( @"%@", [ aed stringValue ] ); // 結果を表示
114. AppleScript から配列データを取得する
● - [ NSAppleEventDescriptor descriptorAtIndex : ] を使う
実 行 し た AppleScript か ら 配 列 デ ー タ を 取 得 し た 場 合 は 、 - [ NSAppleEventDescriptor descriptorAtIndex : ] を 使 っ て 配 列 の 各 要 素 に ア ク セ ス し ま す 。 そ の 各 要 素 に 対 し て -[ NSAppleEventDescriptor stringValue ] 等のメソッドを実行して中身を取り出します。
SAMPLE : AppleScriptから文字列の配列を受け取って表示する
: 略
NSAppleEventDescriptor* aed = [ as executeAndReturnError : &asErrDic ];
// 結果を表示 int i;
int iNum = [ aed numberOfItems ]; // データの個数を取得 for ( i = 1 ; i <= iNum ; i++ ) {
NSLog( @"%d = %@", i, [ [ aed descriptorAtIndex : i ] stringValue ] );
- 135 -115. Mutable でないオブジェクトから Mutable なオブジェクトを得る
● - [ <NSObject> mutableCopy ] を使う
NSString や NSArray などのオブジェクトは変更したくても変更できません。その場合、そのオブジェクト をもとに NSMutableString や NSMutableArray を - [ <NSObject> mutableCopy ] でコピーを生成するこ とが出来ます。
SAMPLE : NSStringからNSMutableStringを生成する
NSString* str1 = @"HELLO";
NSMutableString* str2 = [ str1 mutableCopy ];
SAMPLE : NSArrayからNSMutableArrayを生成する
NSArray* array1 = [ NSArray arrayWithObjects : @"HELLO", @"BYE", nil ];
NSMutableArray* array2 = [ array1 mutableCopy ];