R2.x以降のOracle Developerには、アプリケーション開発のメインとなるForms、
Reports、Graphicsの各コンポーネントの他に、Procedure Builder、Schema Builder、
Project Builder、Query Builderの4つのサブコンポーネントを搭載しています。
これらのサブ・コンポーネントは、次の機能を提供します。
コンポーネント 機能
Procedure Builder プログラム単位やライブラリ、データベース・トリガーを
含む、クライアント側およびサーバ側PL/SQLを作成、編 集、コンパイルするためのグラフィカル・ユーザ・インタ フェースを提供
Schema Builder データベース・オブジェクトおよびオブジェクト間のリレ
ーションを作成、コピー、削除するグラフィカルな環境を 提供
Project Builder 開発プロジェクトを構成するすべてのツール、ファイル、
および作業を統合し、1つのインタフェースですべての作 業を行える環境を提供
Query Builder 表構成をグラフィカルに表示し、ポイント・アンド・クリ
ック・インタフェースを使って単純な問合せを視覚的に作 成する環境を提供
Oracle Developerを移行するには、これらのサブ・コンポーネントで作成されたフ
ァイル群も移行する必要があります。それぞれ以下の手順で移行を行います。
6.10.1 Procedure Builder
Procedure Builderで作成されるファイルはPL/SQLライブラリ、つまり.pllファ イルです。このファイルの移行は、この章で既に説明したPL/SQLの移行方法 に従って行って下さい。
6.10.2 Schema Builder
Schema Builderで作成したオブジェクトはすぐにデータベースに反映され、フ
ァイルは生成されません。以前のバージョンのSchema Builderでデータベース 上に作成したオブジェクトは、移行の必要はありません。
6.10.3 Project Builder
Project Builderで作成されたプロジェクト・ファイルは、R6iのProject Builder
ユーザ・レジストリ等レジストリ情報を追加している場合は、R6i環境にもそ のレジストリ情報を追加する必要があります。以下の手順でレジストリ情報を R6iに移行して下さい。
1. 移行前環境で、Project Builderを起動します。
2. メニューから「ファイル」→「プロジェクト・エクスポート」を選択し ます。
3. エクスポート・オプションダイアログが表示されます。このダイアログ で、プロジェクトのエクスポートを行います。
表 6.10.1 エクスポート・オプション ダイアログ
4. 項目をエクスポートしないがチェックされていることを確認します。
5. エクスポート・タイプリストから、R6i環境に移行するタイプを選択し ます。
6. エクスポートをクリックします。エクスポート・ファイル選択ダイア ログで、情報を保存するファイル名を指定し、保存ボタンをクリックし ます。
7. エクスポート・オプション ダイアログでクローズをクリックし、エク スポート・オプション ダイアログを終了します。
8. 保存したファイルを、R6i環境にコピーします。
9. R6i環境で、Project Builderを起動します。
10. メニューから「ファイル」→「プロジェクト・インポート」を選択しま す。インポート・オプションダイアログが表示されます。
表 6.10.2 インポート・オプション ダイアログ
11. インポート ・タイプにチェックし、イ ン ポー トボタンをクリックしま す。
12. インポートするファイルを選択ダイアログで、先程コピーした、タイ プ情報を含んだファイルを選択し、開くをクリックします。
13. インポート・オプション ダイアログでクローズをクリックし、インポ ート・オプション ダイアログを終了します。
14. プロジェクト・ウィザードで、レジストリ情報が移行されていることを 確認して下さい。
6.10.4 Query Builder
Query Builder で作成されるファイルは BRW ファイル、QXF ファイル、SQL ファイルの3種類です。これらのファイルは、そのまま R6i の Query Builder で開き、保存することによって移行が完了します。
7 制限事項
この章では、現在あげられている旧バージョンからR6iへの移行に関連する、製品の不 具合に関する情報を掲載します。ここにあげられている不具合はパッチ等を適用するこ とにより回避される場合もあります。なお、各見出しにある「(Rx.x)」は、その章の 内容がどのバージョンからの移行時にあてはまるか記述したものです。