最初の座標
、
49.05Ｎ，１１７．０５Ｅ
最後の座標 15.05N，１５９．０５Ｅ
(c）データ詳細
日本周辺海流データ（NEAR‑GOOSデータ）の詳細について以下に示す。
３ − １ ０
(d）データ変換概要
日本周辺海流データ（NEAR‑GOOSデータ）は、緯度・経度ごとに東西成分と南北成分の合成ベ クトルが海流値となる。ベクトルの角度を流向、ノルム（長さ）を流速として変換する。
データは、前提となるＧＩＳプラットフォーム及びデータベースで取り込み可能なデータ形式 で出力する。例えばArcGISの場合、緯度、経度、流向（度単位、北を０度として時計回りに ３６０度)、流速（ノット単位)、時間をＣＳＶテキスト形式で出力する。
４２１ＧＰＶ
図３．３−２日本周辺海流データ概要
』ー ..‑．』．．一・．−−．４−．．＝10 仁
千０１１１︷ ００１１十１１００〒１１１１１１８０﹃千００１ⅡＩＩＩＩＴＩＩＩＩＴＩＩＩｌＩＩＩＩ﹃００１１﹁１１１■１００１〒１１１１〒００１日！Ⅱ１１〒１００１〒１１１０
‑‑.‑‑‑‑＋‑‑‑‑‑‑,‑‑‑‑‑‑＋‑‑‑‑‑＋
３．３．５ＧＰＶ：高解像度降水ナウキヤスト
高解像度化した気象庁の気象レーダーや国交省XRAIIVの観測データ等を利用して作成する250ｍ 格子の降水ナウキヤスト（瞬間的な降水強度のデータ）データについて、以下に示す。
(a）データ概要
（ １ ） フ ァ イ ル 名
Z‑C‑RJTD‑yyyyⅧddhhmss‑NOWC‑GPV‑GgisOp25km‑Pri601v‑Apel5min‑FHOOOO‑0030‑grib2bin・ｇｚ
・yyyyMMddhhmmss：データの初期値時刻のＵＴＣ（協定世界時）年月日時分秒
。ＺとＣの間にはアンダースコアが２個
・解凍後ファイル名
Z‑C‑RJTD‑yyyyⅧddhhmlnss‑NOWC‑GPV‑GgisOp25km‑Pri601v‑Aper5min‑FHOOOO‑0030‑grib2.ｂｉｎ
（ ２ ） フ ァ イ ル サ イ ズ
最大で約80MB/回(gzip圧縮後のｻｲズ｡解凍後は最大で約120MB．)
（ ３ ） デ ー タ 形 式
国際気象通報式ＦＭ９２ＧＲＩＢ二進形式格子点資料気象通報式（第２版）２
（GRIB2、バイナリGPV）
（ ４ ） 配 信 間 隔 ５分毎
（５）データ構成概要
実況解析および５分毎30分後までの予測（250m格子）と､1時間先までの利用を想定し た３５分先から６０分先までの予測（1kｍ格子）のデータで構成されている。
(b）データ構成
高解像度降水ナウキヤスト（GRIB2）のデータ構成を以下に示す。
表３．３−４高解像度降水ナウキヤスト（GRIB2）データ構成
節 番 号 節 の 名 称 節 の 内 容 備 考
第０節 指示節 気象分野、版番号、全データ長等
の フ ァ イ ル 情 報
第 １ 節 識別節 バージョン、参照時刻等の情報
第 ２ 節 地 域 使 用 節 地域的に使用する付加的な項目 未 使 用
第 ３ 節 格子系定義節 格了･面及び格子面内の資料値の幾 格子の座標、格了･点数、増分等
何 学 的 配 列 の 定 義 の 定 義
第 ４ 節 プ ロ ダ ク ト 定 義 節 資 料 特 性 の 記 述 解 析 ・ 予 報 値
第 ５ 節 資 料 表 現 節 資料節の資料の表現形式の記述 圧縮するときに使用した情報
第 ６ 節 ビ ッ ト マ ッ プ 節 各格子点における資料の有無の指 未使用（ビットマッブ未適用）
示 （ ビ ッ ト マ ッ ブ を 適 用 す る 場 合）
第 ７ 節 資料節 資料値 ランレングス圧縮で格納された
値
第 ８ 節 終 端 節 ７７７７ 固 定 値
２国際気象通報式・別冊：「ＦＭ９２ＧＲＩＢ二進形式格子点資料気象通報式（第２版)」の項を参照
３ − １ １
(c）データ詳細
高解像度降水ナウキヤスト（GRIB2）の各節の詳細について以下に示す。
GRIＢ２はバイナリデータであり、高解像度降水ナウキヤストで考慮すべきGRIＢ２データの注 意点を以下に示す。
①データのバイトオーダは、ビッグエンデイアンで格納されている。Windows等の リトルエンデイアンの場合I主上位バイトと下位バイトを入れ替える必要がある。
②数値は、上位オクテットから格納される。正負の符号ビットは、第１オクテット の第１ビットになる。（リトルエンデイアンの場合は入れ替え前に判定）
③ＧＲＩＢで使用する英数字は、国際アルファベットNo.５であり、第１ビットを０と した８ビットのアルファベットとみなす。（ASCIIと考えれば良い）
④連続する第３節〜第７節、又は第４節〜第７節は、ＧRIB報の中で反復する。その ような反復の中では、すべての節を含め、かつ節番号の順に配列されている。
⑤緯度、経度及び角度の値は、いくつかの格子系の定義において明示されている特 例を除き１０−６度単位である。（値に１０６を掛けて整数値として格納されている）
(１）指示節（第０節）
ファイルのヘッダ情報が記述されている。（固定長:16）
表３．３−５指示節（第０節）データ詳細
オ ク テ ッ ト 内容
1〜４ GＲＩＢ
5〜６ 保留
７ 資 料 分 野
８ GRIB版番号
9〜１６ GRIB報全体の長さ
(２）識別節（第１節）
ファイルの参照時刻、種類等が記述されている。
値 備考
ＧＲＩＢ 国際アルファベットNo.５ 全 ビ ッ ト １ の 値
０ 0:気象分野
２ 第２版（固定）
可 変 フ ァ イ ル デ ー タ 長
表３．３−６識別節（第１節）データ詳細
オ ク テ ッ ト 内 容 値 備考
1〜４ 節 の 長 さ 2１
５ 節 番 号 １
６〜７ 作 成 中 枢 の 識 別 3４ 東 京
８〜９ 作 成 副 中 枢 ０
1０ GRIＢマスター表バージョン番号 1０ 実 施 バ ー ジ ョ ン
１１ GRIＢ地域表バージョン番号 １ 地 域 表 バ ー ジ ョ ン １
1２ 参 照 時 刻 の 意 味 １ 予 報 の 開 始 時 刻
１３〜１４ 資料の参照時刻年（４桁） 可 変
５ 月 可 変
６ 日 可 変
７ 時 可 変
８ 分 可 変
９ 秒 可 変
２ ０ 資 料 の 作 成 ス テ ー タ ス ０ 現業プロダクト
２１ 資 料 の 種 類 ２ 解析及び予報プロダクト
３ − １ ２
(３）地域使用節（第２節）
地域的使用情報が格納されている。未使用のため読み飛ばし処理とする。
表 ３ ． ３ − ７ 地 域 使 用 節 （ 第 ２ 節 ） デ ー タ 詳 細
オ ク テ ッ ト 内 容
1〜４ 節 の 長 さ
５ 節 番 号
6 〜 、 地 域 的 使 用
(４）格子系定義節（第３節）
格子の情報が格納されている。
値 備 考
可変
２
可 変 未 使 用
表 ３ ． ３ − ８ 格 子 系 定 義 節 （ 第 ３ 節 ） デ ー タ 詳 細
オ ク テ ッ ト 内容
1〜４ 節 の 長 さ
５ 節 番 号
６ 格子系定義のH‑I典
7〜１０ 資 料 点 数
1１ リ ス ト の オ ク テ ッ ト 数
１２ リ ス ト の 説 明
１３〜１４ 格子系定義テンプレート番号
1５ 地 球 の 形 状
1６ 地 球 球 体 の 半 径 の 尺 度 因 子
１７〜２０ 地 球 球 体 の 尺 度 付 き 半 径
２１ 地球回転楕円体の長軸の尺度因子
２２〜２５ 地球回転楕円体の長軸の尺度付きの長さ
2６ 地球回転楕円体の短軸の尺度因子
２７〜３０ 地球回転楕円体の短軸の尺度付きの長さ
３１〜３４ 緯線に沿った格子点数
３５〜３８ 経線に沿った格子点数
３９〜４２ 原 作 成 領 域 の 基 本 角
４３〜４６ 端点の経度及び緯度並びに方向増分の定
義に使われる基本角の細分
４７〜５０ 最初の格子点の緯度
５１〜５４ 最 初 の 格 子 点 の 経 度
5５ 分 解 能 及 び 成 分 フ ラ グ
５６〜５９ 最 後 の 格 子 点 の 緯 度
６０〜６３ 最後の格子点の経度
６４〜６７ i方向の増分
６８〜７１ ｊ方向の増分
7２ 走 査 モ ー ド
３ − １ ３
値 可 変
３ ０
可 変
０ ０ ０ ４
6３７８１３７０
63567523
可 変 可 変 ０
可 変 可 変
Oｘ３０
可 変 可 変 可 変 可変
0ＸＯＯ
備 考
格子系定義テンプレート番号
緯 度 ・ 経 度 格 子 IAG‑GRS80回転楕円体 全ビット１の値 全ビット１の値
全ビットｌの値 0 6度単位（整数値）
0‑低度単位（整数値）
方向ｊ方向の増分を与える 0‑6度単位（整数値）
0‑6度単位（整数値）
２５０，
１ｋｍ：
3125[l/80/4]、 2500[l/80］
250m:2083[(2/3)＊(l/80)/4]、
1km:8333［(2/3)＊(l/80)］
表 ３ ． ３ − ９ 参 照
ノ
偶 ▲ ロ も
表３．３−９走査モード（格子内のデータの設定順）
経線に沿った格子点数
匠亜
一
ｉ増分 最初の格子点
の緯度経度
３日本地図の格子図：気象庁の「配信資料に関する技術情報」から出展 ３ − １ ４
一一一一一一一一傍
・︐．︲︲１−ＩＩＩＩ︲↓︐ＩＩＩＩ−︲︲．︐．．．一︲︲︲︲●●一︲︲ＩＩＩ−Ｉ．︐︲︲︲﹃︲︲︲．●︲一ＩＩ−Ｉ︐︑
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一一異ＬＬ︲ｔ
緯 線 に 沿 っ た 格 子 点 数
１
ｊ増分
Ⅷ 巳 睡 １ , ､
一 … − ． ÷ ： 走 査 方 向
図３．３−３格子点の緯度経度、増分、走査モードの関係３
ビ ッ ト 番 号 値 意 味 該 当
１
０１ 最初の行又は列の格子点を 最初の行又は列の格子点を
(又はｘ）の増加方向に走査 (又はｘ）の減少方向に走査
○×
２
０１ 最初の行又は列の格子点を 最初の行又は列の格子点を
(又はｙ）の減少方向に走査 (又はｙ）の増加方向走査
○×
３
０１ (又はｘ）方向の隣接格子点が連続 (又はｖ）方向の隣接格子点が連続
○×
４
０１ す べ て の
隣 接 す る
了を同方向に走査 丁を逆方向に走査
○×
５
０１ ＯＯＤｌ︑Ⅱ ｎ ｔ Ｓ Ｗ ｎ ｔ Ｓ Ｗ
tｈ
ｔｈ
ｎｏｄｄｒｏｗｓａｒｅｎｏｔｏｆｆｓｅｔｉｎｉ（x）directlon ｒｌｏｄｄｒｏｗｓａｒｅｏｆｆｓｅｔｂｙＤｉ/２ｉｎｉ（x）directlon
○×
６
０１ ＯＯＤＬ︑Ⅱ ｎ ｔ ｓ ｗ ｎ ｔ ｓ ｗ
ｔｈ
ｔｈ
ｎｅｖｅｎｒｏｗｓａｒｅｎｏｔｏｆｆｓｅｔｉｎｉ（x）directlon ｎｅｖｅｎｒｏｗｓａｒｅｏｆｆｓｅｔｂｙＤｉ/２ｉｎｉ（x）directlon
○×
７
０１ ＯＯＤＬＤｌ
nｔｓａｒｅｎｏｔｏｆｆｓｅｔｉｎｊ（y）directlon ｎｔｓａｒｅｏｆｆｓｅｔｂｙＤｊ/２ｉｎｊ（y）directlon
○×
８
０１ RowshaveNigridpolntsandcoluInnｓｈａｖｅＮｊｇｒｉｄｐｏｉｎｔｓ ＲｏｗｓｈａｖｅＮｉｇｒｉｄｐｏｉｎｔｓｉｆｐｏｌｎｔｓａｒｅｎｏｔｏｆｆｓｅｔｉｎｉ
ｄｉｒｅｃｔｌｏｎ
○×
↑
３３６０格子
．、Ｉ 渉
‑.簸 〆、
3.で
〕
〈
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ト、北…"
U〆
.,ﾉ〆・
＝〆毎
− ２ ５ ６ ｏ 格 子 一 伊
空 戸 員 １ ● 巳
表３．３−１０プロダクト定義節（第４節）データ詳細
３ − １ ５
(５）プロダクト定義節（第４節）
プロダクト（降水）解析・予報の情報が格納されている。
オ ク テ ッ ト 内容 値 備 考
１〜４ 節 の 長 さ 可 変
５ 節 番 号 ４
6〜７ テンプレート直後の座標値の数 ０
8〜９ プロダクト定義テンプレート番号 5００１１ Xバンドレーダーを使用した予測プロ ダ ク ト
1０ パ ラ メ ー タ カ テ ゴ リ ー 湿 度
1１ パ ラ メ ー タ 番 号 可 変 203:降水強度レベル値(解析、予報）
214:降水強度の誤差の要因
1２ 作成処理の種類 可 変 O:解析・解析誤差、２:予報
１３ 背景作成処理識別符 1５１ 降水ナウキャスト
1４ 予 報 の 作 成 処 理 識 別 符 全ビットｌの値
１５〜１６ 観測資料の参照時刻からの締切時間
(時）
０
1７ 観測資料の参照時刻からの締切時間 (分）
５
1８ 期間の単位の指示符 ０ 分
１９〜２２ 予 報 時 間 可 変 ５分単位
２３ 第一固定面の種類 全ビット１の値
２４ 第一固定面の尺度因子 全 ビ ッ ト １ の 値
２５〜２８ 第一固定面の尺度付きの値 全ビット１の値
2９ 第二固定面の種類 全ビットｌの値
3０ 第二固定面の尺度因子 全ビット１の値
３１〜3‑1 第二固定面の尺度付きの値 全ビット１の値
３５〜３６ 全時間間隔の終了時（年） 可 変
3７ 全時間間隔の終了時（月） 可 変
3８ 全時間間隔の終了時（日） 可 変
3９ 全時間間隔の終了時（時） 可 変
4０ 全時間間隔の終了時（分） 可変
4１ 全時間間隔の終了時（秒） 可 変
4２ 統計を算出するために使用した
時間間隔を記述する期間の仕様の数
４３〜４６ 統 +処理における欠測資料の総数 ０
4７ 統 +処理の種類 １９６ 196:代表値(解析、予報）
4８ 統計処理の時間増分の種類 ワ﹄ 同じ予報開始時刻を持ち、予報時間
に 増 分 が 加 え ら れ る
４９ 統計処理の時間の単位の指示符 ０ 分
５０〜５３ 統 計 処 理 し た 期 間 の 長 さ 可変 5(解析、誤差情報、予報）
５４ 連続的な資料場間の増分に関する 時間の単位の指示符
０
５５〜５８ 連続的な資料場問の時間の増分 ０ 連続的な処理の結果
５９〜６６ レーダー等運用情報１ ０ 未 使 用
６７〜７４ レーダー等運用情報２ 全ビットｌの値
７５〜８２ レーダー等運用情報３ 全 ビ ッ ト １ の 値
（６）資料表現節（第５節）
降水値を圧縮するときに使用した情報が格納されている。
表３．３−１１資料表現節（第５節）データ詳細
オ ク テ ッ ト 内 容 値 備 考
１〜４ 節 の 長 さ 可 変
５ 節 番 号 ５
６〜９ 全 資 料 点 の 数 可 変
１０〜１１ 資料表現テンプレート番号 ２００ 格子点資料一ランレングス圧縮
1２ 1データのビット数 ８
１３〜１４ 今回の圧縮に用いたレベルの最大値 Ｖ Ｖは可変（<=M）
１５〜1６ レ ベ ル の 最 大 値 Ｍ Ｍ は 可 変
1７ データ代表値の尺度因子 可 変 2:(解析、予報)通報する代表値は
１０**２倍されている。０:(誤差情報)代 表 値 が カ テ ゴ リ 番 号
１６＋２×ｍ〜 レベルｍに対応するデータ代表値 可 変 ､＝１〜M，レベル０は欠測値、単位は
１７＋２×、 ｍ/h(予報、解析)又はカテゴリ（誤
差）
(７） ビットマップ節（第６節）
各格子点における資料の有無の指示情報が格納される。
未使用のため読み飛ばし処理とする。
表３．３−１２ビツトマツプ節（第６節）データ詳細
オ ク テ ッ ト 内 容 値
１〜４ 節 の 長 さ 可 変
５ 節 番 号 ６
６ ビットマップ指示符 2５５
(８）資料節（第７節）
ランレングス圧縮で格納されたレベル値が格納されている。
表３．３−１３資料節（第７節）データ詳細
オ ク テ ッ ト 内容 値
1〜４ 節 の 長 さ 可 変
５ 節 番 号 ７
6〜１ｍ ランレングス圧縮オクテット列 可 変 ※１
備考
備 考
※１：詳細は、国際気象通報式・別冊の資料テンプレート７．２（格十点負料一優合ﾉ土稲ノセ参照Hは、｜玉!'，
（９）終端節（第８節）
終端記号が格納されている。
表３．３−１４終端節（第８節）データ詳細
オ ク テ ッ ト 内容 値 備 考
1〜４ 終 端 記 号 7７７７ 国際アルファベットNo.５
３ − １ ６