や唄い カ言こ1競ス
(Aグループ) (Bグルーープ)
のように,固形的な「たべる」物を表わすAグループの名詞とは結びつくが,液状の のむ」物を袈わすBグループの名詞とは結びつかない(結びつきにくい)。逆に,「こ い一うすい」は,
。、、!贈 論究
うすい
^競ス競
(Bグループ) (Aグループ)
のように,Bグループとは結びつくが, Aグループとは結びつかない。「かゆ」につい
ては,
○慾にも得にも起きてみれなかったので,薄い粥くらみを畷ってごろごろしてみた。
(多情仏心。前249)
2. 属性の主体と内容 6ク という例があるが, 「かたい(やわらかい)かゆ」ということもあるように思われる。
「かゆ」や「くずゆ」などはA・Bグループの中間にあるといえようか。なお「うす い」はFうすいスープ」「うすいみそしる」など,一i ll・ TLSのBグループのような液状の食 酪を表わす名詞と結びつくときは,液体の濃度が小さいこと(あるいは味があっき極し ていること)の意味になる。また,「うすいとうふ」や「うすいハム」「うすいようか ん」のように,闘形的な:食品を表わす名詞と結びつくときは,上と同じ意味での結びつ きは成り立たないので,「うすい」の男ij義である,空間的な潭みが小さいことを表わす 意昧に,自動的にきまる。
温度に関係のある形容詞の中で,「ぬるい」は主に液体について使われる語だと思わ れる。 (公析例7)また,「きむい」「すずしい」は大気の温度や圃、について使われた 〈注〉
例が大部分で,固体や液体には使われないのが原則である。次の例では「雨」「しぶき」
に「さむい」「すずしい」が使われており,液体的なものに使われたとみるべき可能性 はあるかもしれないが,このような例は用例全体からみるときわめて少ない。
○寒い雨に濡れながら仕事をさせられたSめに,その雑肥は風邪をひき,それから肋 膜を悪くしてみた。 〈蟹工船34)
○乳色の涼しいしぶきを蹴って,この學びた酒荷船は,颯々と風を切って走ってい
る。 (放演詑188)
〈注〉圏広哲弥「国英湿度形容詞の意義素の構造と体系」 (罫構造約意味論』14ペー ジ)にも,このことが旛摘されている。
以上の例示からわかるように,ものの属性を表わす形容講は,物質の様態に関連し て,次のようなさまざまなグループに分かれるであろう。
様態について無制限一あかい,あおい,つめたい,あまい,くさい,透明な……
固体的なもの一おおきい,ふとい,かたい,やわらかい……
液体…一こい,うすい,ぬるい……
気体一さむい,すずしい……・・…・
以上のような,物質の様態に俸う,主体上の制限は,それぞれの形容詞の表やす物理 的な性質に伴っておのずと生じるものが多いといえよう。このような制限を別にすれ ば,ものの属性をあらわす形容詞で,主体の点で狭く限定され,特定のものとのみ結び ついて使われるものは,基本的な語の申には見出しにくい。
しかし,接頭語・撞尾語のついてできた派生的な形容詞や,漢語を語幹とするナ型の 形容詞などには,溶体に関して狭く制限されている語が見出される。そういう語のうち で,空間的な量:に関する語については2.2.1「空間的な量」の末隠のほうのく主体〉
(79ページ)に,色に関する語については2.2.2「色」の(9)(89ページ)に言己した。それ 以外の:分野について,ごく少数ながら取り上げてみた語は次のようなものである。
68 第1部 形容詞の意味の諸側藤
(土 地) 平坦なくたいらな (分析例8)
(飲食物) 新鮮なくあたらしい (分析例9)
(刃 物) 鋭利なくするどい (分析例10)
また,ものの中での主体の制限ではなくて,生命のないもの対生命のあるものという 対立と考えられるものとして,次の諸語を取り上げてみた。
(もの/入など) あたらしい/わかい (分析例11)
( 〃 ) ふるい/としとった,おいた,としおいた (分析例12)
(人・動物/もの)たくましいくがんじょうな (貸下例13)
b.連用修飾法に間して
ものの属性を表わす形容詞は,連用修飾用法では,次にあげる例のように,動俘の結 果の状態を衰わすことが多い。
○臼地に紺一色で葉げいとうを大きく染め上げた,すがすがしい柄。 (嬬人倶楽部1956 駕5月76>
○大獄の中央に無煙を小さく盛りつけ,上に煎り玉子をかけます。 (婦人生活ユ956年 8月付録ヨ本料理87>
○「討嚢」の二字を太く墨で書いた白旗が碕十本となく風に動いているが, (人物往 来1956勾三9月135)
○鰺に酷味がしみたら,斜に細く切ります。〈婦人倶楽部1956年8月付録お惣菜料理159)
○さめてから薄く切って,バターを塗ったパンに,レタスと一緒にはさみます。 (叢 嬬と生活1956年5月付録家庭料理全集198)
○入隣の簾の前に五人の海女が,さっきの勢ひをどこかへ置き忘れて,四角く坐つ て,簡総懸の展覧会を催してみる。 (潮騒154)
○パンは厚さ〜糎弱に切り,ドーナッツ型位の缶の蓋で丸く抜いたものと,縦七糎,
横田糎位の長方形のものとの二種に切ります。 (婦人倶楽部1956犀2月付録お惣菜料 理全集180)
かほ
○眠さうな箇をしてふらふらと部塗を出て来て,指の先で無理に眼を押開け,鷹の裏 を赤く反して見せて,「斯うして居ないと,附着いて了ってよ,」といって皆を笑 はせる。 (平凡73)
よみがへ
○私は膏く蘇生らうとする大きな自然の中に,先生を誘ひ出さうとした。 (こsろ7D そのほかに,次にあげる例のように,感覚の内容を蓑わすこともある。
○その小さな列車の窓は一列小さく赤く晃え,(銀河鉄道の夜258)
また,次の例では「赤く」は「酔う」という動作ではなく,「酔っている」という状 態を限定している。
○家庭訪問のとき,赤く酔っている母親の姿を見て,志野田先生は危うく涙がこぼれ
2. 属性の主体と内容 69 そうな気がした。 (人閥の壁・上33)
以上のように,これらの形容詞は,ものの静的な属性を表わすものが多く,それらは 動的な動作そのもののようすを表わすことはできないのが原期なのであろう。ものの味 に幽する形容詞も,たとえば「豆をあまくにる」と言えば,「豆をにてあまくする」の であって,「豆をゆっくりにる」などとは違って,「あまく」は「にる」という動作じ しんのようすを表わすものではない。 (ただし,「あまくささやく」のような転義にな れば別。)
しかし,次にあげる例においては,「まっすぐに」「まるく」が動作のようすを表わ していると考えられる。
○おとうさんは,自分のほうへ,まっすぐにあるいてくる美しい少女を見て, 〈引入
生 活 1956SC 4月 298>
か
○その時,側に積さなってみた缶諾の空瓶がひどく音をたて㌧,学生の倒れた上に崩 れ落ちた。それが船の傾斜に沿って,機械の下や荷物の間に,光りながら円るく転 んで行った。 (蟹二〔船66v67)
また,「グランドをおおきくひとまわりする」「ボールがちいさくカーヴする」など の「おおきく」「ちいさく」も岡様である。これらは,運動の軌跡がえがく形や大きさ を表現している言いかたであろう。
2.2.1 空間的な盤
ものは「延長」をもつ。すなわち,空閻の中に位置して,そのある部分を占めてい る。その占めている璽の大小に関係する形容講として,
(a)おおきい一一ちいさい,ひろい一せまい,ながい一一みじかい,たかい一ひ くい,ふかv一あさい,あらい一こまかい,ふとい一ほそい,あつい一う すい,とおい ちかい
という,対義関係をなす,一群の基庫的な形容詞がある。 (rとおい一ちかい」だけ は,ものの占めている空間的な量とはいえないが,空間的な墨に関するグループにはは
いる。)
(b>こだかい,うずたかい,ちっぽけな,あつぼったい,かぼそい,臣大な,広大 な,微細な,はるかな,………
のような,派生的な語や,(a)にあげた語ほど基本的でない語で同じ意味のグル・・一プには いるものを含めれば,その数はもっと多くなる。
このグループは,はっきりした特徴をわりあい容易に取り出すことができ,それらの 特徴によって,㈹にあげた基本的な語だけでも20近い語の意昧を区胴することができ 〈漉〉
る。以下の記述はすでに行なわれた研究にもとつくところが多葛。一部分の特徴につい
70 第1部 形容詞の意昧の諸働面
ては,用例に基いてややくわしく,「分析例」の形でしらべてみた。
〈注〉 以下にあげるものがあるが,本文の記述は特に宮島氏のものに基づく所が多 い。なお,国広氏の論文に撞したのは本文を書き終えた以後であったので,それに 啓発された点などを,分析例の終りに2,3付記した。
宮島達夫「空聞的な量をあらわす形容詞」 (点語研究』No.41,1962−3,第45翻大 会発表報告要旨)
鈴木孝夫「天狗の鼻はナゼ高い」 (『雷語生活』No.191,1967−8)
服部四郎『莫語基礎語彙の研究』 (£LEC雷語叢書,1968−11)の「大キイ,小サイと 玉arge, big, sma11, little」以下の諸節
國広哲弥「日本譲次元形容詞の体系」 (罫言語の科学』No.2,1970−11)
〈量の大小〉
まず,程度の観点から,上の(a)にあげた基本的な18議を,それぞれの対義語から区別 することができる。これらの18譲は,対義語の形ではりあって存在している。そのはり あいの関係は,長さ,あるいは颪積,あるいは体積という,空間的な量が,ある基準に てらして大きいか,小さいか,という対立によるものとしてとらえることができる。こ のような量の大小も,程度の大小に還元きせて,5.2.1「程度の大小」で考察した。
〈次 元〉
次に,何次元の量を表わすかによって,これらの語はグループに分けられる。
(1次元) ながい一一みじかい,とおい一ちかい,たかい一ひくい,ふかい 一一あさい,あつい一うすい
上の10語が1次元の量,すなわち長さにもつばら関係し,面積や体積を衰わすもので ないことはいうまでもない。他の諸語は2つ(以上)の次元量にまたがるもので,次の ように分けられよう。
(1・2次元)ふとい一一ほそい (分析例14)
(2・3次元)あらい一一こまかい (分析例15)
(1・2・3次元)おおきい一ちいさい (分析例16)
ひろい一せまい (分析例17)
上にあげたく塁の大小〉とく次禿〉とによっては,たとえば「たかい」と「ながい」,
「ちいさい」と「せまい」などの区別はまだできない。そのような区別を可能にする諸 特徴を簡略な説明とともに列挙してみよう。
〈性質/位置〉
これは1次元の蟹を表わす護に関して,問題になるものである。
「たかい一ひくい」 「ふかい一あさい」は,もの自身のもっている璽的な性質を表わ すこともあり,また,他のものとの関係的な位置を表わすこともある。「ながい一みじ