い場合には、当該国際登録の領域指定の保護は、その全部又は一部について拒絶される。
当該決定については、審判請求することができる(実施規則第 112 規則(4)) 。
23 2017 年 10 月 1 日までは、理事会規則第 30 条の意味における優先権若しくは理事会規則第 33 条の意味における博覧
ただし、審判請求については、当該決定の通知の日から 2 か月以内に、EUIPO に、手続言 語で記載された書面で提出しなければならず、審判請求手数料を納付したときにのみ提出 されたとみなされる。また、当該決定の通知の日の後 4 か月以内に、審判請求の理由を述 べた陳述書を提出しなければならない(理事会規則第 60 条(1))。
審判部(Boards of Appeal)の決定については、審判部の決定の通知の日から 2 か月以 内に、一般裁判所(General Court)に訴訟を提起することができる(理事会規則第 65 条 (1)、(5)) 。
名義人は代理人を通じて EUIPO に応答しなければならない。名義人が代理人を選任しな い場合には、名義人が一部拒絶を受け入れるつもりであっても、国際登録の領域指定の保 護はそのすべてについて拒絶されるので、欧州経済領域の非居住者について暫定的拒絶通 報が発せられた場合には、沈黙は許されない(実施規則第 112 規則(4)) 。
国際登録出願の名義人が、国際事務局を経由して国際登録の指定商品及びサービスを、
暫定的拒絶通報にかからない商品及びサービスに限定し、又は暫定的拒絶通報にかかる指 定商品及びサービスを放棄することは可能である(マドリッド共通規則第 25 規則 (1)(a)(ii)、(iii)) 。しかし、代理人を選任しない場合には、上記代理人選任期間内に当 該限定が EUIPO で受理されない場合には、国際登録の領域指定の保護が全面的に拒絶され る可能性がある。なお、代理人を選任して、国際登録の指定商品及びサービスの限定又は 放棄したことを通知すれば、正式の応答とみなされる可能性がある。
理事会規則第 60 条 審判請求の期限及び形式
(1) 審判請求書は、その対象となる決定の通知の日の後 2 か月以内に庁に対し書面により提起しなければな らない。審判請求書は、審判請求手数料を納付したときにのみ提出されたものとみなす。これは、審判請求 の対象となる決定が行われた手続の言語で提出されなければならない。当該決定の通知の日の後 4 か月以内 に、審判請求の理由を述べた陳述書を提出しなければならない
。
理事会規則第 65 条 司法裁判所への訴訟
(1) 審判部の審判請求についての決定に対しては、一般裁判所に訴訟を提起することができる。
(5) 訴訟は、審判部の決定の通知の日から 2 か月以内に、一般裁判所に提起しなければならない。
3)拒絶確定声明の例は次のとおりである。
拒絶確定声明の例
拒絶確定声明であることの 表示
対象商標の表示:
国際登録番号、EUIPO への領 域指定通知日、名義人名称、
対象商標
拒絶確定の理由の記載
審査官名
4)転換(Conversion)
国際登録経由で欧州連合の領域指定が拒絶され又は失効した場合は、国際登録の所有者 は、欧州連合の領域指定を、欧州連合加盟国への国内商標出願への転換又はマドリッド協 定議定書の加盟国であって、転換の請求日にマドリッド協定議定書に基づいて直接指定す ることが可能な加盟国への指定への転換を請求することができる(理事会規則第 159 条 (1))。
転換の請求は、欧州連合の領域指定が、EUIPO の決定により拒絶され又は失効した場合、
その決定が最終決定となった日の後 3 か月以内に提出しなければならない(理事会規則第
ドキュメント内
1. 欧州 ( 欧州連合知的財産庁 )
(ページ 37-40)