交通事業者や企業、市民等と連携し公共交通等の利用を促すための講習会や公共交通 に親しむイベントを開催するなどモビリティマネジメントの取組みの実施をとおして市 民の意識変容を促す取組みを進めます。
また、高齢化の進展に伴い身体的に自動車の運転が難しくなる人が増加することが見 込まれています。高齢者の運転免許返納支援としてタクシー運賃の割引制度が設けられ るなど公共交通利用への転換の取組みの動きがあるなかで、公共交通利用への転換がし やすい環境となるよう取組みを検討します。
○高齢者や中学生等を対象とした乗り方教室の実施
市民アンケートの結果等から、バスの利用抵抗として乗り方が分からないことがあ げられていることから、バスの利用方法を周知することにより利用の促進を図ります。
特に、高齢化の進展により自動車を運転できなくなる方が増加することが予想され ていることから、高齢者を対象として乗り方教室を実施するとともに、今後進学に伴 い行動範囲が広がっていく中学生等を対象に実施することにより、移動手段としてバ スを選択してもらうよう取組みを進めます。
○公共交通利用促進キャンペーンの実施
自動車から公共交通利用への転換を促すため、通勤交通でのノーマイカーデー等の 実施の働きかけや、公共交通利用啓発イベントの実施をとおしてより多くの方に公共 交通を利用してもらうよう取組みを進めます。
【高齢者対象の乗り方教室イメージ】
【中学生等対象の乗り方教室イメージ】
【公共交通啓発イベント】
8、事業スケジュール
主要施策の取組みについて、その内容と計画期間のスケジュールを次のとおりとします。
番号
⑤
⑦
⑧
⑨ 鉄道輸送の安全確保 施設の耐震対策、 修繕・ 更新
利用啓発イベント( 公共交通に親しむ日) 等の実施 通勤交通での公共交通利用転換の促進 中学生等へのモビリテ ィマネジメントの実施
⑯ 自動車利用から公共交通利用への転換促進
高齢者のモビリ テ ィマネジ メントの実施
⑮ 運賃制度の改善、 運賃割引制度等の導入 乗継等割引運賃設定、 企画切符の発行
⑭ 広域的な路線の維持と連携強化
広域バス等の運行維持・ 改善 コミュ ニテ ィバスの相互利用研究
⑬ バス基幹軸と地域内交通の連携
バス基幹軸 及び 地域 内交 通の 確保 維持 及び 改善 、 相 互の 乗換 利便の向上
バス・ タクシー周遊コースの検討
⑪ 交通結節点・ 乗換拠点の整備
バス停上屋ベンチの整備
⑫ 観光交流の促進に向けた交通環境の整備
観光モデルルートの設定 自転車駐車場の整備
⑩
ま ちバス や既存バス路線の改善と利便性の 高い 循環型バスの運行
ま ちバスの運行改善
既存バス路線の改善
公共交通利用案内の充実 多言語によるマ ッ プの制作配布や情報提供
I Cカードの導入検討 公共交通の利便性の向上
ノンステ ッ プバスの導入
⑥ 交通バリ アフリ ー化の推進
鉄道駅のバリアフリー化 バス停の待合環境等の整備 バス停上屋ベンチ等の整備
南部地域のバス路線の改善 額田地域のバス路線の改善
④ バス路線の確保・ 維持
補助路線の運行維持
矢作地域のバス路線の改善
額田地域での地域内交通( 生活交通路線) の維持・ 改善
③ 地域内交通の整備
地域内交通( 支線交通路線) の確保・ 維持・ 改善
他地域での地域内交通( 生活交通路線) の検討
①
公 共 交通 ネッ トワ ーク と市 内バ スネ ッ ト ワー クの
確保・ 維持・ 改善 バス基幹軸と地域内交通によるネッ トワーク、 東 西・ 南北 ・ 環 状軸 のバス基幹軸の基幹路線の確保 ・ 維 持、 評価 の実 施に よる 路線 等の見直し( 改善)
主 要 施 策 取 組 み
② バス基幹軸( 交通拠点間バス) の整備
58
9、主要施策の実施により期待される効果と目標
目標の達成に向けた主要施策の推進により、日常生活で期待される効果を示すとともに 目標値を次のとおり設定します。
■目 標 :「少子高齢化の進展に対応した誰でも使いやすい公共交通の整備」
:「地域のニーズにあった利便性の高い公共交通の整備」
■主要施策:
① 公共交通ネットワークと市内バスネットワークの確保 ・ 維持 ・ 改善
② バス基幹軸(交通拠点間バス)の整備
③ 地域内交通の整備
④ バス路線の確保・維持
⑤ バス停の待合環境等の整備
⑥ 交通バリアフリー化の推進
⑦ 公共交通利用案内の充実
⑧ 公共交通の利便性の向上
⑨ 鉄道輸送の安全確保
成果目標 現況値 目標値
バス利用者数の増加 666万人/年(H24 年度乗客数) 現況値以上 公共交通利用の満足度向上
48%(H25 年度市民アンケートにおけ る鉄道、バス利用者の満足度)
50%以上
バス利用の満足度向上
34%(H25 年度市民アンケートにおけ るバス利用者の満足度)
36%以上
バス待ちの不満の減少
11%(H25 年度市民アンケートにおけ るバス待ちの不満割合)
11%未満
駅のバリアフリー対応 未整備4箇所 未整備2箇所
ノンステップバスの導入率 38%(市内民営、市営) 50%
・公共交通のネットワークにより、公共交通が利用しやすくなります。
・日常の移動手段としてバスが確保・維持されます。
・バスを快適に待つことができます。
・バスの利用上の不安・不満に思うことが少なくなります。
・駅やバスを段差を気にすることなく利用することができます。
基本的な方針:「人にやさしく安全安心な交通の実現」
期待される効果
目標値
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■目 標 :「まちづくり施策との連携によるまちの魅力を高める公共交通の整備」
■主要施策:
① 公共交通ネットワークと市内バスネットワークの確保 ・ 維持 ・ 改善
② バス基幹軸(交通拠点間バス)の整備
④ バス路線の確保・維持
⑩ まちバスや既存バス路線の改善と利便性の高い循環型バスの運行
⑪ 交通結節点・乗換拠点の整備
⑫ 観光交流の促進に向けた交通環境の整備
⑬ バス基幹軸と地域内交通の連携
成果目標 現況値 目標値
公共交通利用者数の増加
2,993万人/年(H24年度鉄道乗客 数2,327万人、バス乗客数666万 人)
3 , 0 0 0 万 人 / 年以上
ま ち な か の 鉄 道 駅 や 主 要 な バス停の利用者数の増加
100,699人/日(H24年度、鉄道 駅は岡崎駅、東岡崎駅、岡崎公園前駅、
中岡崎駅、主要バス停は岡崎駅前、東岡 崎、康生町、中岡崎)
11万人/日以上
・まちなかへのアクセスや、まちなかでの乗り継ぎが便利になります。
・まちの魅力が高まり、まちへ出かける人が多くなります。
基本的な方針:「観光・交流を促進しまちの魅力を高める交通の実現」
期待される効果
目標値
■目 標 :「地域のコミュニティの活性化や交流を促進する公共交通の整備」
■主要施策:
③ 地域内交通の整備
⑦ 公共交通利用案内の充実
⑬ バス基幹軸と地域内交通の連携
⑭ 広域的な路線の維持と連携強化
⑮ 運賃制度の改善、運賃割引制度等の導入
成果目標 現況値 目標値
公共交通利用者数の増加
2,993万人/年(H24年度鉄道乗客 数2,327万人、バス乗客数666万 人)
3 , 0 0 0 万 人 / 年以上
地 域 内 交 通 検 討 の 地 域 組 織 の設立
4ケ所(平成 26 年度) 6ケ所
地域内での交流が促進されます。
公共交通で市外へ行きやすくなります。
生活行動範囲が広がります。
基本的な方針:「円滑で快適な交通の実現」
期待される効果
目標値
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■目 標 :「市民の意識変容による公共交通利用の促進」
■主要施策:
⑯ 自動車利用から公共交通利用への転換促進
成果目標 現況値 目標値
自 動 車 以 外 の 交 通 手 段 利 用 率の増加
42%(H25年度市民アンケート)
45%以上
( 自 動 車 利 用 率 3%削減)
公共交通の利用機会の増加 30%(H25年度市民アンケート) 40%以上 乗り方教室の実施回数 1回(平成 26 年度) 5回
自動車以外の交通手段を利用する人が多くなります。
公共交通の利用機会が増えます。
環境にやさしい交通環境が実現されます。
基本的な方針:「環境にやさしい交通の実現」
期待される効果
目標値
10、計画の推進と評価
本計画の推進にあたっては、上位計画である総合交通政策の進め方と同様に進行管理を 行い、目標年次である平成32年度においてPDCAサイクルに基づき計画の見直しを実施し ます。
また、具体的な個別施策や事業については、各事業主体が施策・事業を整理しながら、
事業評価・改善を繰り返し実施するとともに、中間年次では期待される効果等について点 検・評価を行い計画への反映・改善を図るものとします。
図 10.1 地域公共交通網形成計画の進行管理の考え方
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11、推進体制
計画の推進にあたっては、「基本的な方針及び基本目標の実現に向けた考え方」に掲げた
「市民、事業者、行政等の連携協力」の考え方を踏まえ、それぞれの立場で役割分担し、連 携して取り組んで行きます。
また、岡崎市交通政策会議では目標達成に向けた施策の進捗管理や全市的かつ総合的な 交通政策の協議・検討を行い地域公共交通がより良いものとなるよう取組みを進めていき ます。
図 11.2 岡崎市交通政策会議の体制 図 11.1 各主体の役割と連携イメージ
行 政 各種団体
市民・利用者
学識経験者
交通事業者 協 議 ・ 検 討
岡 崎 市 交 通 政 策 会 議
地 域 住 民 組 織
(仮称)評価審査会
地域内交通の改善方針 バス路線の評価・改善方針
地域内交通の評価