本報告では福井県嶺北地域を対象に,活断層をリストアップし,活断層のデータベースを作成した。
活断層として取り上げた数は 34本に及ぶ。しかし断層の活動やその時期を示す証拠のある断層は少な し今後きらなる調査・検討ーが必要で、ある。 ここに取り上げられていない活断層もかなりあるものと 推定きれる。 また活断層の分布を見ると,地域的な偏りがかなり見られる。例えば丹生山地には密に 活断層が分布しているが,勝山付近にはほとんどない。これは活断層の分布が地域的に偏っているこ との他に,活断層を認定しやすい地質条件やこれまで、に活断層を対象とした詳細な調査・研究が行わ れているか否かによるものと推定される。
なおこの報告は,福井大学教育学部地学教室において,平成 9 年度,加藤によってなされた卒業研 究「福井県嶺北地域における活断層」を基礎とし,山本が加筆・修正したものである。データの収集 においては,福井大学教育学部服部 勇教授,丸岡高等学校中川登美雄教諭,仁愛女子高等学校吉 川博輔教諭には大変お世話になった。 福井大学教育学部中島正志教授,藤井純子教務員には古地磁気 の測定をしていただいた。 記してお札を述べる。 本報告を作成するにあたって,地形図としては国土 地理院発行の 5万分の l 地形図を,空中写真としては国土地理院撮影モノクロ空中写真を使用した。
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山本博文 ・ 加藤亜季子
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図版 1
A 青ノ木断層沿い,細目木小学校南西側の露頭。 露頭南東側から撮影したものであり,背斜構造が明瞭である。 露頭 位置は図 2 ‑Loc. 1 。 露頭スケッチは図 5。
B 細呂木小学校南西側の露頭上部。 小断層によって褐色を呈する芦原ローム層も変位している。 c 木落断層沿い,佐関北方の土砂採取場に現れた断層露頭の下部。 露頭位置は図 24 一Loc.11。
図版 2
A 上糸生断層沿い,朝日西小学校南側の断層露頭。 露頭位置は図11 ーLoc. 5。
B 朝日西小学校南側の断層露頭。 図版 2-A の左側。 基盤岩は幅約 1m にわたって破砕され,培灰色を呈している。 c 下糸生断層沿いの断層露頭。 露頭位置は図1 1 ー Loc.60 1993 年撮影。 現在は草に覆われ,観察できない。 D 鳩ヶ湯一小池断層沿い,鳩ヶ湯付近の断層破砕帯の露頭。 1989 年撮影(服部提供)。
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山本博文 ・加藤亜季子
図版 1